昨日のグレン・キャンベルに触発されてというわけでもないのですが、ロングホーンの6弦ベースの弦交換をしました。
私の6弦ベースにはもともとダダリオのEXL158というバリトンセットが張られていましたが、これは013,017,026,036,046,062というゲージで1,2弦がプレーンのものです。このセットは6弦を通常のギターの4度下のBでチューニングするように想定されています。私はこれを5度下のAでチューニングしていましたが、緩いテンションがもたらすボヨンボヨンした感じはそれはそれで捨てがたい味わいがあります。ベンドもしやすいですしね。
アーニーボールにもバリトンセットがあり、013,018,030,044,056,072というゲージでダダリオより太くなっています。このセットは通常のギターのオクターヴ下のEでチューニングするように想定されていますが、ショートホーンの6弦ベースに張ったせいなのか、オクターヴ下ですと1,2弦のプレーン弦がかなりダルダルになってしまったので、これも5度下のAでチューニングしています。
そんなわけで、本来の6弦ベースとしてオクターヴ下のEでチューニングできる弦を探していたのですが、ダダリオにジェリー・ジョーンズ用のXL155というセットがあるのでそれを試してみることにしました。
このセットは024,034,044,056,072,084というゲージで、すべてワウンド弦です。ちなみにダダリオにはXL156というフェンダーのベースVI用のセットもあり、太さも同じですが、何が違うのかわかりません。
ジェリー・ジョーンズはダンエレクトロのコピーモデルなので問題ないと思ったのですが、弦交換にはかなり時間がかかりました。ダンエレクトロはブリッジに弦のボールエンドをひっかける仕組みになっているわけですが、6弦のボールエンドがなかなかひっかからない。あれこれ試しながら時間を費やした後、その原因が弦の太さにあることがわかりました。太すぎてブリッジのお尻のほうに切られた溝にうまくフィットせず、ボールエンドのかかりが浅くなってしまい、弦を巻いてテンションがきつくなるとはずれてしまうのです。なので、ボールエンド近くの部分をペンチでつぶしてみたりしながら、押し込んでようやく張ることができました。
6弦以外はこうした問題もなくスムーズに張っていくことができました。
張り終えたらチューニングです。今回はオクターヴ下のチューニングにしても弦がダルダルにはなりません。それはよかったのですが、オクターヴ・チューニングが合わないという問題が発生しました。ローズウッドサドルを下げられるだけ下げてみてもシャープしてしまいます。構造上すべての弦のオクターヴを合わせることはナットやサドルを加工しないとできないので、深追いせずにあきらめることとしました。
音そのものはオクターヴ下のチューニングにしたおかげで、いわゆるひとつの6弦ベースの音になりました。早速Wichita linemanのギターソロを弾いてみたりして過ごしました。