ギターマガジン2021年2月号ジミー・ペイジかく語りき

2021-01-18 20:18:51 | Dano Column


ギターマガジン2021年2月号はジミー・ペイジを特集、3本のインタビューと十数枚のポートレートでかなりボリュームのある内容となっている。
中でも特筆すべきはジミー・ペイジがダンエレクトロについて語っている部分であろう。以下にその部分を要約しておく。

ジミー・ペイジはセルマーズという大きな楽器店でダンエレクトロの3021を45ポンドで手に入れたという。ちなみにこの店はジョン・エントウイッスルがロングホーン・ベースを手に入れたところでもあるそうだ。ジミーさんは店員に教えられてその3021を手に取ってみたわけだが、試してみたら素晴らしいサウンドだったということで、セカンド・ギターとして使用すべく購入したとのこと。セッションにも使用したが、ヤードバーズ時代からは変則チューニング用として使用していたという。メインで使用していたテレキャスターの弦が切れたときにはレギュラーチューニングに直したダンエレクトロに持ち替える、などということもあったようだが、その頃のライブ録音を聴いてみても、テレキャスターとダンエレクトロのサウンドの違いはわからなかったとのこと。

ジミーさんはダンエレクトロ3021について「ダンエレクトロは信頼できる友達のような存在で、僕のそばにずっとあるギターだよ」と語っている。また、「ダンエレクトロには一貫性があり、すごく価値のあるギターだと思う」とも言っている。

ジミーさんがダンエレクトロを使っていることはヤードバーズ時代から人々の話題になっていたというが、その理由はダンエレクトロが通販で買えるような安いギターだったからなのだという。要するに、多くの人々にとって、当時からダンエレクトロは、およそプロが使用するギターだとは考えられていなかった、ということなのだろうし、そのような安いギターから、あのユニークなギターサウンドが一体どうやって生み出されるのかがわからなかったということなのだろう。

このギターマガジンの記事にはダンエレクトロ3021について画像付きの解説がなされてもいるが、この3021がU Seriesであるという間違った記載があるのが残念でならない。U Series がショートホーン以前につくられたシングル・カッタウェイのモデルを指すということは、このブログの読者にはいまさら言うまでもないことだろう。
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