ROLLING STONES GEAR

2014-02-16 21:12:13 | Dano Column


ローリング・ストーンズ8年ぶりの来日というタイミングで私のもとに届いたのはAndy Babiukの「ROLLING STONES GEAR」という本だ。これはタイトル通り、ストーンズのメンバーがレコーディングやライヴで使用した楽器を網羅した大著であり、前作の、ビートルズのメンバーがレコーディングやライヴで使用した楽器を網羅した「Beatles Gear」と比較すると2倍以上の厚さ、重さがある。ストーンズの活動歴や歴代メンバーの数を考えれば当然のことではあるが、著者によれば、この本をまとめあげるのに9年の歳月をかけたという。この歳月の重みがさらに加わって、この本は気軽に寝そべりながらページをパラパラとめくることを許してはくれない。本の重さ、それがこの本の数少ない欠点だろう。しかし、一度棚に入れてしまったら二度と手に取ることがないままに終わってしまう可能性を考えれば、この欠点は案外致命的なのかもしれない。

この本は、ストーンズのツアーやレコーディングなどに関するドキュメントが編年体で構成され、その中に使用楽器についての記述がなされているのだが、ライヴやスタジオでの写真には面白いものが数多あるにせよ、メンバー個々の楽器については細部にわたる詳細な記述がなされているというほどではないため、その方面にはあまり期待しないほうがいい。

「だのじゃん」的には当然のことながら、ダンエレクトロやシルヴァートーンのギターについて何か書かれてないかと探してみたわけだが、これほどの大部な著作にあっても、ロン・ウッドのエレクトリック・シタールとミック・ジャガーのシルヴァートーン1457以外は一切何も書かれていない。ストーンズとダンエレクトロについては、以前記事を書いたことがあったが、どれほど掘り下げてみても、やはりストーンズとダンエレクトロは縁が薄かったというわけだ。

ちなみに、ミック・ジャガーのシルヴァートーンについてはミック本人のコメントが引用されている。

「新しいアルバム(A Bigger Bang)で俺が弾いてるのは、50ユーロで買った本当に素晴らしいギターなんだ。と言っても、俺はスライドしかやってないよ、なんてったって指板がクソだからね」

ROLLING STONES - BACK OF MY HAND ( live) Bigger Bang Opening Night 2005
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動画で楽しむDano(120)

2014-02-10 23:58:25 | Dano Movies(洋)
Porches "Franklin the Flirt" / Out Of Town Films


昨日の続きでPorches。この映像はバンドというよりAaron Maineの弾き語りだが、ちょこっとグレタ・クラインも登場している。アーロンもまたダンエレクトロの愛用者で、ここで彼が弾いているのは2007年に出た中国製のDano PRO。今はヘッドがコークボトルの韓国製があるが、私は中国製のほうが好きだ。

Porchesというバンド名は何を考えてつけたのかわからないが、そこにストア派の哲人というような意味合いも含ませているのかもしれない。

Porches - Townie Blunt Guts


バンドスタイルだとこんな感じで、グレタ・クラインがロングホーン・ベースを弾いている。
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動画で楽しむDano(119)

2014-02-09 21:37:39 | Dano Movies(洋)
Frankie Cosmos - High There Ronni Underwater (BJ Rubin Show #107)


Frankie Cosmosはグレタ・クラインのプロジェクト。彼女はこのほかに、Porchesというグループでも活動している。2009年頃から、音楽配信や販売のプラットフォームであるBandcampに楽曲のアップロードを始め、今ではその数も膨大なものになっている。
アンチ・フォークの流れを汲むローファイなサウンドで、この映像ではリイシューのU-1を使用しているが、Porchesでベースを担当するときにはロングホーンベースを弾くときもあるようだ。
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