動画で楽しむDano(227)

2016-03-31 20:50:14 | Dano Movies(洋)
Gerry Joe Weise - Slidewater Cajun


この人は、スティーヴィー・レイ・ヴォーンではなく、ジェリー・ジョー・ワイズというオーストラリア出身のギタリスト。この動画では人差し指と小指にスライドバーをつけてダンエレクトロのDEAD ON '67を弾いている。スライドバーを2本も使って弾く人を私は初めて見たのだが、スライドギターの奏法としては案外と一般的なものなのであろうか。

彼のスタイルについては、やはりレイ・ヴォーンをよく引き合いに出されるらしく本人も気にしているようなのだが、ジェリーさんなりにオーストラリア人として、ブルースにアボリジニの音楽を融合させるというような試みをしたり、単なるレイ・ヴォーンのフォロワーではないようである。例えば次の動画でジェリーさんはディジュリドゥを吹いている。

Gerry Joe Weise, Uluru Didgeridoo


この動画では、後ろのほうにシルバートーンの1457が立てかけられているのがちらちらと見える。もちろん、曲によってはジェリーさんはその1457を弾く時もある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動画で楽しむDano(226)

2016-03-30 06:24:15 | Dano Movies(洋)
The Mike Henderson Band "Weepin' And Moanin'"


マイク・ヘンダーソンは1981年から音楽活動を始めた。最初はブルーグラスのバンドで演奏していたようだが、1988年に「パワフル・スタッフ」がファビュラス・サンダーバーズに取り上げられてから、EMIにソングライターとして雇われることとなったようだ。

1996年にブルーブラッズを結成、2枚のアルバムを発表する。近年はまた新しいバンドを組んで、ブルースばかりではなく、ブルーグラスのバンドでマンドリンを弾いたりするなど活動も多様化しているようだ。

そんな彼はテレキャスターなども使うようではあるが、やはりメインはシルバートーンの1452である。マイクさんの1452はピックガードがパールになっていてペグも交換されている。ブリッジも6連サドルのものになっているし、コントロール部がかなり変わっている。ネック寄りにあるピックアップセレクタースイッチがブリッジ側に移動されていて、コントロールノブも一つしかない。そのかわりに、どういう機能をもっているのかはわからないが一つスイッチが増設されている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動画で楽しむDano(225)

2016-03-28 22:11:28 | Dano Movies(洋)
Delta Moon "Clear Blue Flame"


この動画で歌っているのがトム・グレイでジェリー・ジョーンズのショートホーンを弾いている。もう一人、ジェリー・ジョーンズの赤いUシェイプを弾いているのがマーク・ジョンソン。

二人は楽器店であるとき偶然に出会うのだが、トムは自分の持っているドブロをマークに売りつけようとして断られたなどというエピソードがある。しかしながら、やがて二人はクラブなどで一緒に演奏するようになり、2003年にメンフィスの国際ブルースチャレンジで優勝した。その後、2007年にベーシストが加入、2015年にドラマーが加入して現在のメンバーが揃う。

デルタムーンというバンド名はマークがマディ・ウォーターズ・キャビン(マディが子どもの頃に住んでいたところ)を訪ねたときに月が出ていたことにちなんでのものだそうだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動画で楽しむDano(224)

2016-03-27 20:08:47 | Dano Movies(洋)
ダンエレクトロをムサい男が演奏する動画を集めるシリーズも佳境に入ってきた。いよいよブルーズメンの領域に足を踏み入れようとしているわけだが、50年代~60年代にかけてのブルーズメンの動画がなかなか見つからないのである。

画像ならある。例えば



これはサニー・ボーイ・ウィリアムソンのキング・ビスケット・タイムの画像で、シルバートーンのギターを持っているのはヒューストン・スタックハウス。しかし、彼がシルバートーンを弾いている動画はない。



この人はパット・ヘア。彼は1950年代後半から1960年まで、マディ・ウォーターズのバンドのギタリストをやっていたので、その当時の動画もあるわけだが、そこではギブソンを弾いていて、シルバートーンを弾いているのは見たことがない。



この人はメジャー・ジョンソン。持っているギターはおそらくシルバートーンだと思うが、この人のことは私はよくわからない。

  

この人はジューク・ボーイ・ボナーシルバートーンのUシェイプを自分なりにペイントして使っているというのがとてもお洒落な感じ。



この人はR.Lバーンサイド。赤い56U2を持っている。晩年の彼はダンエレクトロをよく使用していたようなのだが、やはり動画となるとなかなか見つからないのである。しかし、ひょんなことから1970年代前半ごろの動画を見つけた。どうやら家族パーティーの情景のようなのだが、ここでバーンサイドが弾いているギターがシルバートーンなのである。

R.L. Burnside - Going Down South


この動画ではバーンサイドがシルバートーンの1452を弾いている。しかし、ボディの色は自分でリフィニッシュしたのではないかと思われる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動画で楽しむDano(223)

2016-03-26 19:55:44 | Dano Movies(洋)
今ではどこぞやの仙人みたいになっているスティーヴ・アールは30年前はむしろイケメンで、女性ファンもさぞや大勢いたのではないかと思われるが、長いバンド人生、加齢のほか、おクスリ関係などがその顔貌にも刻み込まれていったというわけだ。

スティーヴ・アールはかなり苦労した人で、70年代は昼に肉体労働をして日々の稼ぎを得ながら夜に演奏活動をする日々を過ごしていた。ナッシュヴィルとテキサスを行き来しながらデュークスというバンドを得て80年代からはちょっとブルース・スプリングスティーンみたいなイメージで売り出しながらも、次第にソングライティングが評価されるようになってに現在に至るという感じ。

The Revolution Starts Now


ギタリストのエリック・アムベルがUシェイプの12弦ギターを弾いているが、これはジェリー・ジョーンズ。

Steve Earle and The Dukes - Guitar Town


ここではUシェイプのバリトンギターを弾いているが、これもジェリージョーンズ。

Steve Earle, "Better Off Alone" (New Orleans 2015)


この動画では、スティーヴ・アール自身がロングホーンのバリトンギターを弾いているが、これもジェリー・ジョーンズ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動画で楽しむDano(222)

2016-03-25 21:38:47 | Dano Movies(洋)
Live "Where Did You Sleep Last Night" Angelo Palladino at Saltburn Blues Club 29th June 2012


アンジェロ・パラディーノはイギリス人の母とイタリア人の父との間に生まれ、少年時代はユダヤ人地区に住んでいたので、イディッシュ語が話せるようになったそうだ。

彼はロバート・ジョンソンのような古いブルースのほか、チャック・ベリーやバディ・ホリーなどのロックンロール、とりわけエルヴィス・プレスリーに熱中したそうだ。そしてボブ・ディランのように自分で作った歌を歌うことにも。

ギタースタイルということでは、パイレーツのミック・グリーンやスティーヴ・クロッパーの影響を受けたという。

1970年代から音楽活動を始めたが、75年に彼の父親が亡くなってしまったことをきっかけに音楽活動をやめ、しばらくのあいだ港湾労働などに従事していたそうだ。

そんな彼であったが、1978年からは音楽活動を再開し、1994年にはパラディーノスとしてアルバムを発表、2004年からはソロとなり、バックバンドにストリートホークスを従え現在も活動中である。この動画でパラディーノはDano PROを弾いている。主にスライドバーを使った演奏が多い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動画で楽しむDano(221)

2016-03-24 20:39:05 | Dano Movies(洋)
The Lampshades - "Gotta Do"


ランプシェイズは似たような名前のグループがあったりして紛らわしいが、ペンシルベニア出身の3人編成のバンドである。サウンドはいわゆるひとつのUSインディーズだったりするが、この動画ではヴォーカルとギターのジャレン・ラヴがDEAD ON '67を弾いている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016年のダンエレクトロの音

2016-03-23 19:17:57 | Dano Info
数日前に、ようやくダンエレクトロの2016年モデルの試奏動画がアップされたようだ。リゾネーター付きショートホーンとモズライトコピーのThe64の2種のモデルである。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動画で楽しむDano(220)

2016-03-22 22:44:23 | Dano Movies(洋)
So Be - Michael Yonkers with The Blind Shake


ブラインド・シェイクはマイクとジムの兄弟とドラムのデイヴ・ローパーの3人編成のガレージ・パンク・バンドで、推進力のあるドラムとノイジーなギターサウンドを特徴としている。この動画では同じミネアポリス出身のサイケデリック・レジェンドであるマイケル・ヨンカーズと共演している。

ギターのジムが弾いているのは59Dano、マイクはDEAD ON '67のバリトンを弾いている。

The Blind Shake - HurriCAN (Live on The Local Show)


この動画でジムはギターのほかにエフェクターもダンエレクトロのDan Echoを使っている。マイクはUシェイプのバリトンを弾いていて、ドラムのデイヴは加入したばかりだったのか、まだスキンヘッドにしていない。

スキンヘッドでヒゲもないメンバーばかりのバンドをムサいとするのはちょっと違うかもしれないが、彼ら特有の体育会系というかホモソーシャルというか、そういうイメージが強く感じられるので、ここにアップしておく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動画で楽しむDano(219)

2016-03-21 21:11:10 | Dano Movies(洋)
Fenster: Memories


フェンスターは女性メンバーでニューヨーク出身のJ.Jヴィールとベルリン出身のヨナタン・ヤルツィーナを中心に2010年に結成された。実験的な試みをするポップ・バンドとして知られている。この動画は彼らの映画「EMOCEAN」からのもの。メインで歌っているのがヨナタンであるが、ムサいというかキモいというか、全体的にヨーロッパ的なユーモアというか滑稽感というか、そういう類のものだろうが、こういうのは日本人には生理的に受け付けられないような部分なのかと思う。

他の動画を見ると、普段の彼らはこんな感じではないのだが、映画の製作ということで、いささかご乱心遊ばされたのかもしれない。

この動画で特筆すべきはシルバートーンの1449が使用されているということで、それはなぜかと問われれば、この1449はオリジナルモデルではなく、2、3年前にリイシューされた韓国製のシルバートーンだからである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする