ダンエレ女子を探せ(2)

　　


「ダンエレ女子を探せ」第2弾ということで、今回も素敵な8人。

上段：L→R
moecotic 56U-3
micky ramone (The Danelectros) 58Longhorn Bass
Mee-Mee (La-La-Lee's) DC-BASS
ハラダミキ (Black Velvet Lucy) 59DC

下段：L→R
Tomoko (The Bucketeers, Supersnazz) Silvertone1444
Miho the Jetgirl (Beat Caravan) DC-BASS
Moskitoo 59DC
Ogawa Kaori (The Earth Earth) 56Pro

動画で楽しむDano(84)

モスキート　live


Moskitooはグラフィック・デザイナーでもあり、そのためか、彼女のエレクトロニカは絶妙に配置された音の空間的関係性が楽しめる。
また、夏に聴けば涼しく、冬に聴けば暖かい（ような気がする）。これは音色と声によるところが大きいと思う。

この映像で彼女は59DCを演奏している。周囲の機材とそれらの間に縦横にはりめぐらされたケーブルは複雑な神経系といった感じで、ＹＭＯの最初のワールドツアーのときのステージや The Girl Who Was Plugged in というＳＦ小説のタイトルを思い出させたりもする。

私は彼女から無印良品の菓子「ブール・ド・ネージュ」の存在を知った、なんてこともあったりして。

動画で楽しむDano(83）

Red Hot Chili Peppers, Give It Away, 1992



この映像ではアンソニー・キーディスがシルバートーンの1417を持っているわけだが、このギターは前回記事にしたジョン・フルシアンテのインタビュー映像の冒頭に出てきたものであることはほぼ間違いないだろうと思われる。

この時期はフルシアンテが一時期レッド・ホット・チリ・ペッパーズを脱退した頃で、このステージにもフルシアンテの姿はない。姿はないのだが、アンソニーがこのギターを抱えていたということは、自分たちの心はフルシアンテとともにあるということを示そうと意図したのだろうか。

※コメント欄にご指摘のとおり、ここでの私の記述は私の思い込みであり、事実ではありません。

動画で楽しむDano(82)

John Frusciante about Jimi Hendrix


ジョン・フルシアンテが1990年にインタビューでジミ・ヘンドリックスのことを語っているという、今から20年も前の映像。

インタビュアーにヘンドリックスのレコードコレクションを見せてと言われてレコード棚から出すときに、そこに立てかけてあったギターを倒すのだが、それがエレクトリック・シタール。その後しばらく画面左端に映りこんでいるギターがシルバートーンの1417で、ブロンズのドルフィンヘッド。

フルシアンテといえばストラトキャスターのイメージが強いが、やはり最初はシルバートーンのギターを弾くことから始まったのだろうか。

動画で楽しむDano(81）

The Earth Earth - misunderstanding [OFFICIAL MUSIC VIDEO]


青森を中心に活動している４人組、ジ・アース・アースはいわゆるシューゲイザー系のバンド。今年リリースされたミニアルバム「matador is dead」全編で鳴り響く轟音ギターサウンドはマイ・ブラディ・ヴァレンタインそっくりであるが、このサウンドが20年以上の歳月を超え、こうして受け継がれて鳴り響いているということがすごいと思う。

映像ではリーダーのオオシマコウスケがDC12を弾いていて、女性メンバーでギター＆ヴォーカルのコタカカオリが56Proを弾いている。

The Earth Earth のサイト

動画で楽しむDano(80)

RED SNEAKERS イエス


日本にもダンエレ使いの２ピースバンドがいた。レッド・スニーカーズ。2007年に奈良で結成され、「大仏様のケツの穴から飛び出し、世界の果てまでぶっ飛んでいく真っ赤なロケンロールブルースバンド」としてニューヨークやメンフィスでライヴ活動したり、帰国後も奈良を中心に活動を続け、つい最近ファーストアルバムがリリースされたばかりというわけで、この映像はそのアルバムの冒頭を飾る曲で、「僕が欲しいものは君とギターだけ」というフレーズが泣ける。

ここでギター＆ヴォーカルの前田ヨウセイが弾いているのはギターリン。そのほかに59DCを弾くこともある。

レッド・スニーカーズのサイト

キクタニミュージック

ダンエレクトロの日本代理店であった共和商会が今年の5月6日に事業を停止したことにより、キクタニミュージックが代理店を引き継ぐかたちとなったわけですが、キクタニはこれまでも、オリジナルシリーズのエフェクターや9Vの電池、そしてミニアンプのHONEY TONEなどを取り扱ってきましたので、この引継ぎは妥当なところでしょう。

７月に入り、キクタニのサイトに新たにダンエレクトロの製品情報が掲載されました。FABシリーズ、COOL CAT!シリーズ、MINIシリーズといったエフェクターとミニアンプのHodadⅡ、そしてダンエレクトロブランドではありませんが、エヴェッツが出しているSNARKのチューナーなど紹介されています。

MINIシリーズはほとんど廃版になるのではないかと思っていましたが、意外にも残りました。廃版になったのは PASTRAMI(オーバードライブ）、PEPPERONI(フェイザー）、CHILIDOG(オクターバー）、BLACK COFFEE(メタルディストーション）といったところですが、その一方、嬉しいことに今まで日本では正式に発売されていなかったROCKY ROAD(ロータリー・スピーカー・シミュレーター）が発売されることとなりました。

キクタニのサイト

今月末か来月にはあのWILD THINGも発売されるでしょう、楽しみですね。