動画で楽しむDano(414)

2023-08-05 19:35:54 | Dano Movies(洋)
What It Is - Nina Hagen & Snap Her live at Whisky a Go Go in 1995


この映像はニナ・ハーゲンが1995年にウイスキー・ア・ゴー・ゴーで行ったライブを収めたものである。それはそうであるのだが、何か意図があってのことなのか思ってしまうくらい、画質・音質がひどすぎて何が何だかよくわからない。この時期はスナップ・ハーというパンクバンドがバックバンドとして関わっていて、リズムギターのアンディ・ベルトラモ=シェイがシルバートーンの1301を弾いているのが見える。

ウイスキー・ア・ゴー・ゴーはアメリカ最初のディスコとして1964年に設立された。ディスコなので、もともとは録音されたものを流すはずだったのだが、バンド演奏とその周りをミニスカートとブーツの女の子が踊って盛り上げる、というスタイルを生み出したことで知られている。いわゆる「ゴーゴーダンス」というやつだ。60年代後半にはドアーズやバーズ、バッファロー・スプリングフィールドといったグループが専属的なバンドとして出演していたが、70年代後半になるとラモーンズやブロンディ、トーキング・ヘッズなどのパンク/ニュー・ウェーヴのグループが出演するようになった。80年代には衰退し、閉鎖されたりもしたが、86年に営業を再開、この時期はガンズ・アンド・ローゼズやメタリカなどのハードロックやヘヴィ・メタルのバンドを輩出した。90年代に入るとグランジのムーヴメントの中心となって、ニルヴァーナなどが出演した。ウイスキー・ア・ゴー・ゴーとはこのような歴史を持つ会場なのである。

スナップ・ハーは1993年にシュトゥットガルトで結成されたパンクバンドで、ラモーンズやバズコックスから影響を受けたという。すぐに活動の拠点をロサンゼルスに移し、2003年まで活動した。ニナ・ハーゲンのバックをやっていたのは1995年から1996年の間くらいのようだ。彼女たちのファッションからわかる通り、リーダー的存在であったアンディ・ベルトラモ=シェイはバンド活動の傍ら、SM小説を書いたりなどしていて、次第にバンドよりも書くことの方へ活動の重心が移ったことによって、バンドを解散することにしたそうだ。とはいえ、それから何年も経過し、今もバンド活動はしているようである。そこでもダンエレクトロのギターを愛用しているとのこと(シルバートーンの1301は手放してしまったそうだ)。Facebookへの投稿から彼女のこうした近況が垣間見える。

さて、ニナ・ハーゲンであるが、彼女については東ドイツが生んだアヴァンギャルド姐さんとしてあまりにも有名なので、敢えてここに書くこともないであろうと思う。
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