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CHICKEN SALAD

2008-12-14 03:17:32 | Dano Effects
エレクトリック・ギターの世界では、ヴィブラートとトレモロは意味を取り違えられてきた。フェンダーのせいだね。本来ヴィブラートは音程を変化させることで音を揺らし、トレモロは音量を変化させることによって音を揺らすということなんだけど、ヴィブラートをかけるアームをトレモロアームとし、アンプのトレモロをヴィブラートとしてしまった。でも、今さら変えられないね。

というわけで、ダンエレクトロのヴィブラート・ペダルの話。これもFRENCH TOASTと同様に隠された秘密があって、新映のUNIVIBEとそっくりのサウンドを持っているという。クローンなのかどうかは定かではない。

UNIVIBEはジミ・ヘンドリックスが使用したことで知られている。あのウッドストック・フェスティヴァルにおいてもヘンドリックスの足下にはこのペダルがあった。例の「スター・スパングルド・バナー」の凄絶な演奏に日本製のUNIVIBEが貢献したことは日本人としてやはり嬉しくなってしまう。



UNIVIBEはレスリーなどのロータリースピーカーのサウンドを再現するべく開発されたもので、ペダルをワウのように踏みこんでスピードを調整できるようにしている。ダンエレクトロのヴィブラート・ペダルはINTENSITYとSPEEDの2つのノブにより、揺れの強さと速さを調節する。ヘンドリックスのようなサウンドにするならINTENSITYはフルにしてSPEEDは12時の位置くらいかな。ウッドストックのDVDを見ながら合わせてたらそうなった。そしてつなぐときは歪みの前のほうがいい感じ。そうするとギターを弾いていないときのノイズの揺れかたも雰囲気ばっちり。

ダンエレクトロのヴィブラート・ペダルはCHICKEN SALADと名づけられたが、なぜそうなったかは、ウッドストックでジミ・ヘンドリックスがUNIVIBEを使用したということによるものと推測される。



チキン・サラダは野菜サラダに焼いた鶏肉をあわせたものだが、この料理そのものはどうでもよく、CHICKENとSALADそれぞれの単語の意味が重要なのである。どちらも青二才というような意味で使われることがある語で、SALAD DAYSといえば、モンティ・パイソンがやったサム・ペキンパーのパロディが思い出されてしまうわけだが、ここではそうではなく、経験のない青年時代ということ。ウッドストック・フェスティヴァルが、まさに経験のない青二才により企画され運営されたものであり、それに象徴されるようなヒッピー文化が隆盛したアメリカの60年代がSALAD DAYSということになるわけ。ということで、この時代を象徴するミュージシャンがジミ・ヘンドリックスであり、彼が使用したUNIVIBEのサウンドを再現するペダルをCHICKEN SALADと名づけたのではないかと、まあ勝手に考えた次第。

FRENCH TOAST

2008-12-13 03:22:29 | Dano Effects
FRENCH TOASTはオクターヴ・ディストーションということになっていますが、実は隠された秘密があります。このペダルはファズであり、FOXX TONE MACHINEのクローンなのです。
現在のダンエレクトロブランドを展開しているのはエヴェッツ・コーポレーションであり、その社長がFOXX TONE MACHINEをつくった人であると以前にも書きましたが、過去に自分が作ったオクターヴ・ファズの名機をダンエレクトロブランドで蘇らせたのです。
そのことは奇妙にも隠蔽されましたが、しかしそれとなくヒントを出してもいるのです。FRENCH TOASTという名前がそのヒントです。この名前はTUNA MELTと同様の語呂合わせ的なもので、イニシャルのFとTによって、このペダルがFOXX TONE MACHINEであることをほのめかしているというわけです。



さらにいえば、TONE MACHINEはある意味シュルレアリスムにも通底するように、金属の筐体をスウェードで包んでいますが、このことが、ダリのいう、「偏執狂的-批判的」な体系的連想をもたらし、パンを卵にひたして焼くフレンチ・トーストに結びついたと思われます。



FRENCH TOASTにはLEVEL、DIST、EQの3つのコントロールノブとOCTAVEの1つのミニスイッチがあります。これらはFOXX TONE MACHINEのVOLUME、SUSTAIN、MELLOW/BRIGHTという3つのノブとSUSTAINという1つのスイッチにそれぞれ対応します。

FOXX TONE MACHINEはFUZZ FACEとは違い、かなりエグいファズです。したがって、FRENCH TOASTも同様にエグい歪みかたをします。
オクターヴスイッチをONにし、DISTとEQをともにフルにした状態で、ギターの高音弦のハイポジションを高速アルペジオで弾いてみれば、まさに狂乱状態のスクリーミングサウンドが得られます。
オクターヴスイッチをOFFにし、EQを絞れば、重くて音圧のあるファズになります。ラムズヘッドのような音がするという噂も広まり、FRENCH TOASTは格安ファズペダルとして注目され、ダンエレクトロのペダルの中でも人気の高いものです。

FISH & CHIPS

2008-12-06 03:05:58 | Dano Effects
ダンエレクトロのminiシリーズの中でもこのグラフィック・イコライザーは他のメーカーのものと比較して安いというだけでなく、ノイズも少ないという点で評価が高いですね。



このペダルにはFISH & CHIPSという名前がつけられています。フィッシュ&チップスはイギリスの庶民的な料理として代表的なもので、白身魚のフライにフライドポテトをあわせたものです。例によって、なぜこの名前になったかをいろいろ考えてみました。今回は食べ物のイメージでも語呂合わせでもなく、ペダルの外見から来るものだという結論に達しました。

まず、筐体。これは通常ミミズクのようだということにしていますが、コントロールノブがないので、ミミズクには見えず、むしろ魚のように見えます。ダンエレクトロのペダルを農協のマスコットである「貯金魚」のようだと見る向きもあるので、まあどうにか納得しうるラインかと思われます。
そしてボディにある8つのスライダーがフライドポテトというわけです。

さて、グラフィック・イコライザーといえば、7つの周波数帯域を調整して音を加工するものですが、グラフィックたるところは、ドンシャリならV字型、ミドルブーストなら山型というように、視覚的に把握できるというところにあります。また、ハウリング対策として使ったり、スライダーをフラットにしてLEVELだけ上げてブースターとして使うこともあります。

ここでそれぞれの周波数帯域が音のどういった性質を担っているのかを覚書として記しておくことにします。

100Hz 全体のムード
200Hz 低音の鳴り
400Hz 音の太さ
800Hz 中域の音のコシ
1.6kHz アタック感
3.2kHz 音抜け
6.4kHz 音の鋭さ

一般的にはこのように説明されますが、実際いじりはじめると、だんだんわけがわからなくなってきたり、その日の気分によって違ってきたりする感じではあります。

MILKSHAKE

2008-11-29 11:25:57 | Dano Effects
昨日書いた文章を読み返すとひどいですね。
眠気のせいで、私の意識にトレモロがかかっていたようです。

さんざん悪く書きましたが、エフェクターに食べ物の名前をつけるというのは、エフェクターの音と食べ物のイメージがマッチしていればいいと思います。
例えば「レバニラ」なんて名前で、思いっきりクサくてヴォリューム満点といった感じの歪み系のペダルとか、あれば面白いんじゃないかと思いますし。

それで、ダンエレクトロのminiシリーズは、はたしてサウンドと食べ物のイメージのマッチングが図られているのかいないのかを見てみたいというのがあったわけです。

TUNA MELTについてはイメージのマッチングに関しては首を傾げざるを得ない感じでしたが、この場合はイメージのマッチングではなく、語呂合わせ的に名づけたのではないか、ということで、名づけのパターンがいくつかあるのなら、それを推測してみようと思ったわけです。

で、MILKSHAKEなんですが、これはコーラスです。今回はプロテクターを装着した状態の画像にしました。
FAB TONEの次に何を買おうかと考えていたところ、「ダンエレ中毒」でこのペダルが絶賛されていたので、それならばと手に入れました。それ以来、ダンエレクトロのエフェクターばかりを集めるようになり、現在に至っています。



ミルクシェイクは牛乳にアイスクリームや砂糖、バニラエッセンスを加え、それをかきまぜて泡立てた飲み物ですね。クリーミーな音の感触という点で、コーラス・ペダルの名前としてミルクシェイクというのはフィットしているように思います。前回紹介した大きい方のCOOL CATの音色なら、なおのことミルクシェイクという名前にぴったりだったと思いますが、MILKSHAKEの音色はCOOL CATよりクリアになった分、繊細で、若干冷たい感じがします。

コントロールはSPEEDとDEPTHだけです。私の場合は、両方とも12時の位置にするか、逆ハの字になるようにするか、SPEEDを3時くらいの位置にしたときはDEPTHを9時くらいにするか、その3つくらいのセッティングにします。ビヨンビヨンさせるのはあまり好みではありません。

TUNA MELT

2008-11-28 02:19:07 | Dano Effects
オリジナルシリーズをそのまま、まるっきり小さくしたエフェクターのシリーズがある。名前も文字通りminiシリーズ。筐体はプラスチック、コントロールノブのシャフトもプラスチックで、壊れやすい。特にシャフトは足でスイッチを踏むときに折れてしまうことがあるので、画像にはないが、通常、このエフェクターには透明のプロテクターが装着されている。そのため、ただでさえ小さくて回しづらいノブがますます回しづらくなっている。

miniシリーズはすべて食べ物の名前がつけられている。これからminiシリーズについて記事を書いていくにあたり、その食べ物が実際どういうものか改めて調べてみたのだが、アメリカの一般家庭で朝食もしくは昼食として食されているもので、料理としては微妙なものばかりだった。

そもそも食べ物の名前をつけるという暴挙に及んだ理由がわからない。例えばBOSSが同じことをやったとしたらどうなるか。「肉じゃが」という名前のファズ、「キンピラゴボウ」という名前のフェイザー、「のり巻き」「焼き鳥」などといった名前のついたエフェクターなんて誰が買いますかって感じ。ローマ字にしてみればどうか。NORIMAKI、YAKITORI……。こうしてみると、いかにダンエレクトロが暴挙に出たかがわかるというもの。

今回はTUNA MELTについて書こうと思うのだが、食べ物としてのTUNA MELTはツナと溶けたチーズをパンにのせたもので、アボガドなど他の食材も入れることがあるようだ。



ダンエレクトロのTUNA MELTはトレモロのペダルである。なぜトレモロでTUNA MELTなのか。名づける際の法則性のようなものが何かあるのだろうか。すぐに思いつくのはTUNA MELTもTREMOLOもTとMが共通しているということだ。こうしたつながりで名前が選ばれたのかもしれない。

50年代、60年代の古いアンプにはトレモロが内蔵されているものが多いが、現在はめっきり少なくなった。そのため、トレモロをかけるとギターサウンドが古くさいものになるが、その揺れはひなびた雰囲気を醸しだす。

TUNA MELTにはSPEEDとDEPTHのノブがあり、HARDとSOFTを切り替えるスイッチがある。HARDは音量差を極端にし、断続的な揺れとなり、SOFTは音量の減衰がゆっくりでなだらかな揺れとなる。

トレモロをかますと、ついリンク・レイの「ランブル」を弾いてしまう。

WASABI AD-1

2008-11-27 02:00:26 | Dano Effects
ダンエレクトロには2in1のエフェクターシリーズがあり、そのシリーズ名はWASABIという。日本語だ。
ダンエレクトロはminiシリーズではエフェクターの名前をすべて食べ物にするという暴挙に及んだが、その際、おそらくはありとあらゆる食べ物の名前を集めたはずで、そのリストにWASABIも入っていた可能性は高い。miniシリーズではボツになったが、例えばスシバーに入って鮨を食べたりなんかして、ワサビの辛さに涙を流しながら、「この刺激だ!」とかひらめいちゃったりなんかして、新シリーズの名称はWASABIに決まりなんてことになったのかもしれない。
さらに、「WASABIといえば日本、日本といえば何だ?」ってな感じに調子に乗って連想ゲームを始め、「やっぱ日本といえばSumo Wrestlerじゃね?」「いいねえ、神秘的だねえ」というわけで、力士の写真を筐体にプリントしてしまったのかもしれない。



さらにさらに、おそらくエヴェッツ・コーポレーションにはアニメおたくがいて、「日本のアニメは素晴らしいね、特にスーパージェッターに出てくる流星号は最高にクールだ」なんて話から筐体を流星号のようにデザインしてしまったのかもしれない。もちろん、50年代、60年代のアメリカのコンセプトカーあたりも参照されたと思われるが、WASABIシリーズの筐体はこうしたレトロ・フューチャーな乗り物のイメージで、昭和40年前後に生まれた日本人ならほとんどが流星号をイメージするものになっている。これもまた「擬態系」で、DAN O WAHのアメ車をより発展させたものだと言うこともできるだろう。

私が持っているのはこのシリーズのAD-1で、ディレイとリヴァース・ディレイの2in1ペダルである。すでにReel EchoとBACK TALKは持っていたので、購入したのはそのユニークで謎に満ちたデザインが面白かったからに他ならず、従って、実際に使用したことはほとんどない。

AD-1はコントロール・ノブが4つ。左からMIX、SPEED、REPEAT、HI CUTとなっている。そしてREVERSEというボタンがあり、これでディレイとリヴァース・ディレイを切り替える。ステレオ出力が可能。
さらにPICK UPという奇妙なスイッチがついている。HUMとSINGLE、そしてOFFの3モードとなっているが、シングルコイルのギターだろうがハムバッカーのギターだろうが、結局はOFFにしたほうが音がいい。
フットスイッチは右側がエフェクトのオンオフ、左側は踏むことでディレイタイムを変えることができるスイッチとなっている。
一応、スラップ・エコー的なショート・ディレイから忘れた頃に音が戻ってくるロング・ディレイまでカバーしているが、ディレイタイムの目安がないので設定が面倒。タップでやるにしてもなかなかジャストにいかないと思う。工夫次第で色々なことができそうではあるのだが、あまりロング・ディレイの必要性を感じない私にはこれといったアイデアがないので、今のところは持て余しているのが現状。デジタル・ディレイを使い込んできた人なら効果的に使えるかも。

Reel Echo

2008-11-25 02:56:52 | Dano Effects
Reel Echoはテープ・エコーのシミュレーターとして、Dan Echoの発展形になります。画像の通り、中身だけでなく外見もテープエコーのようにしています。

まずコントロールノブが3つ。左がMix、右がRepeats、そして真ん中の小さいノブがLo-FiでDan EchoのHI CUTにあたります。次にトグルスイッチが2つ。左がToneで、Solid StateとTubeの切換ができます。Solid Stateはクリアで固い感じ、Tubeは少しこもったウォームな感じになります。右はWarbleで、テープのたるみによる音の揺れがシミュレートされています。そしてディレイタイムを設定するSpeed Rangeというスライダーがあります。 最後にフットスイッチが2つ。左がSound On Sound、右がEchoで、エフェクトのオンオフのスイッチになります。これらのコントロール類は直感的な操作がしやすいと思います。

Sound On Soundというのはホールドされた音が永続的にリピートされ、それをバックに演奏ができるというもの。しかしホールドできるのが1.5秒分しかないというのが微妙です。その設定の仕方はSpeed Rangeを最長にし、Mixをセンター、Repeatsを右いっぱい、Lo-Fiを左いっぱいにしてからEchoをオンにし、それからSound On Soundをオンにします。この設定にしてからギターを弾けば、1.5秒分ホールドされて永続的にリピートされるというわけです。

私はテープ・エコーを使ったことがないのでわかりませんが、エコープレックスと同じような感じになるとの評価が多いようです。しかし、テープ・エコーのもう一つの側面であるブースター的な使用はできません。それと、やはりデジタル・ディレイなので、その素性は隠しきれないところがあります。

Reel Echoは先日紹介したDAN O WAHと同様、何らかのシリーズに属するものではありません。別に必要というわけではないのですが、敢えて概念化を試みるとするならば「擬態系」もしくは「見立て系」ということになるでしょうか。なかなか上手く概念化するのは難しいのですが、擬態系ということにしてみると、その祖先は昨日紹介したBellzoukiになるのかもしれません。

DAN O WAH

2008-11-22 01:31:36 | Dano Effects
ダンエレクトロのワウ・ペダルはどういうわけかアメ車の形をしています。ロゴマークがキャデラックのエンブレムを模したものだったりすることもあり、ダンエレクトロもアメリカの自動車文化と関連性がないわけじゃないとしても、なんでアメ車にしてしまったんでしょうね。

結果的にはジャックやパイロットランプ、そしてスイッチ類を、車のライトやウィンカー、それに排気管といった部分に見立てることで、車の形にしたことが正当化されているところが面白いです。ここまでやったのなら、いっそ走るようにしてしまえばさらによかったかもしれません。サイズ的には車の形にしたせいか、他のワウ・ペダルと比ると大きいものになっています。

DAN O WAHはオクターヴ・ファズを兼ね備えたワウ・ペダルで、60'sと70'sの2種類のサウンドがあって、ジミ・ヘンドリックスのようなワウかファンキーなカッティングに合うワウかを選べるというわけです。さらにそれぞれ高域、中域、低域の3つの周波数帯域を強調できるスイッチがついていますので、2×3で6種類のワウ・サウンドを出すことができるということになります。とはいえ実際にはそれほど劇的な違いはありません。

内蔵されたファズはゲインなどのコントロールができないし、耳が痛くなるような感じの歪みで、使い勝手も音も決して良くありませんので私は使いませんが、それ以外の部分は、見た目のキワモノぶりからは意外なほどまっとうなワウ・ペダルです。

悪趣味なペダル

2008-11-17 00:50:03 | Dano Effects
極めて悪趣味なペダルが2つ。さすがの私もこれは擁護できない。もちろんダンエレクトロには洗練された趣味の良さがあるなどと言うつもりはなく、むしろ趣味は悪いのかもしれないが、いずれにしても、この2つのペダルにペイントされたペイズリー模様の趣味の悪さにはダンエレクトロらしさというものがない。ユーモアや遊び心が欠けていて、おぞましさだけがある。これは本来相容れないと思われるへヴィー・メタルの世界へ足を踏み入れたことに起因するのだろうか。

黒ペイズリーはリキッド・メタルと名づけられた。文字通りへヴィー・メタル系の重低音ディストーションである。おそらくこれを原型とし、ダンエレクトロはminiシリーズ、FABシリーズ、そしてCOOL CAT!シリーズにおいて、以後連綿とヘヴィー・メタル系ディストーションを世に送り出すことになるのである。イメージ的には相容れないと思われるダンエレクトロとへヴィー・メタルではあるのだが、これらへヴィー・メタル系ディストーションは巷の評判はすこぶる良いのである。

青ペイズリーはピュア・ドライヴと名づけられた。文字通り純粋なオーヴァードライヴであり、チューブスクリーマーを意識してつくられたブースターである。これは今のところ、以後のシリーズにおいても後継機種がラインアップされていないため、外観のおぞましさを超えて、機会があれば試してみたいと思わせるものではある。ここはぜひとも後継機種をCOOL CAT!シリーズに加えて欲しいところである。

※2008年11月25日追記
ブースターとしても使えるオーヴァードライヴはCOOL CAT!シリーズではTransparent Overdriveというのがあることがわかりました。

9100 Reverb Box

2008-11-16 02:59:07 | Dano Effects
ダンエレクトロの現在の主力製品はギターでもアンプでもなく、やはりエフェクターということになると思います。
私としては今後もHodadやMODのような、リイシューではない、しかし昔ながらのダンエレクトロらしさも失っていないギターをつくって欲しいと願っていますし、最近流行の5W程度のスモールチューブアンプをダンエレクトロが出してくれたらと願ってもいるのですが……。

ダンエレクトロのエフェクターはエヴェッツ・コーポレーションによるブランド復活以後のものですが、それでは工場が閉鎖される以前のダンエレクトロがつくったエフェクター的なものは何かと調べてみると、出てきたのがこの9100 Reverb Boxでした。残念ながらそのサウンドを聴くことはできなかったのですが、Dan Guitarsのサイトに回路図はアップされていました。私は回路図を読み取る知識がありませんので見てもわかりませんが、6X4、6CA7、12AX7の真空管を使用し、ノーマルとストロングの2つのインプットがあるということはわかりました。

現在、ダンエレクトロにはSpring Kingという、スプリングを内蔵したリヴァーブがありますが、いわばその元祖にあたるものがこの9100 Reverb Boxということになるわけです。