今週末は関東地方は穏やかな小春日和 (Indian summer、イギリス英語では St.Matin's summer とも言うそうです)でしたね。天気も良く、暖かで、紅葉も映えます。
さて、先週はトランプ・ショックや博多のメインストリート陥没など、信じられないような出来事がありましたが、僕も社外秘ですので詳しく書けませんが(笑)、社内政治や派閥争いなどの足の引っ張り合いから、12月1日付で子会社への理不尽な異動を命じられ、ちょっと落ち込んでいました。
ただ、僕の場合、すでに58歳で、定年まであと2年を残すのみで、いわゆる『肩たたき』や『リストラ』であるならば、残りの人件費のコスト削減から考えて、40歳代から遅くとも50歳代の初めに命じられているはずであり、この年齢まで本社所属で海外駐在含め、十分すぎるほど仕事をさせてもらったので、12月から新しい職場で精一杯頑張ろう、というように気持ちが切り替わっています。(しかし、本音を言えば、今回の異動はあまりに急で、理不尽ですので内心悔しい気持ちはまだ残っていますが。)
さて、前々回の記事で、僕がオリビア・ハッセイのファンであること、また、余りに教科書的に聞こえるかもしれませんが、マザー・テレサを尊敬していますので、先週紹介した、オリビア・ハッセイ主演の映画『マザー・テレサ』のDVDを(制作後の記者会見はユーチューブで観ましたが、映画そのものは観ていないので)アマゾンで購入し、さっそく観てみました。
制作費に何十億円もかけたような超大作ではありませんし、IT技術を駆使した3D画像でもありませんが、マザー・テレサの生涯と、オリビア・ハッセイの演技に感動しました。
ご存じの方も多いと思いますが、マザー・テレサはインドのカルカッタ(現コルカタ)を拠点に、人種や宗教の宗派を問わず、貧しい中でも最も貧しい人の救済に生涯を捧げた人です。
カルカッタは僕も以前出張に行ったことがあります。夜カルカッタに着いて、景色はあまり見えず、そのまま投宿し、翌朝、カルカッタからさらに地方に移動するため、翌朝カルカッタ駅に向かったところ、おそらく何万人もの人が段ボールなどに包り、路上で寝ています。裸足で、衣服もほとんど身につけておらず、全裸または半裸です。
カルカッタ駅周辺の中心部でさえそのような状態ですから、さらに貧しいスラムの中で人道支援を続ける、ということがいかに想像を絶するほど大変なことか、僕には実感として理解出来ます。殺人や強盗などは日常茶飯事で、命の危険もあります。
マザー・テレサは周囲から見ると、超人的な救済活動をした人ですが、おそらくご本人は『当然のこと』あるいは『無上の喜び』と感じておられたと思います。『自分は神のただの鉛筆にしかすぎず、なすべきことを書かれるのは神のご意思』という深い信仰もありますが(不信心者の僕には、その辺は実感がわきませんが)、『与えることは与えられること』として、彼女はそうすることが彼女にとって一番幸せなことだったのでしょう。
オリビア・ハッセイの演技も『30年間この役を待っていた。』と言っているように、熱演しており、生前のマザー・テレサを知る人からは、『マザー・テレサがまるでそこにいるようだ。』とまで言われるほど、役作りに徹しています。
女優の中には、若い頃は、弾けるようなみずみずしい肉体的な美しさで周囲の注目を浴びても、夭逝したり、すぐに記憶から消えてしまう人と、年を重ねていくごとに、内面の美しさと輝きを増していく人とがいます。
オリビア・ハッセイは間違いなく後者で、映画『マザー・テレサ』での彼女は、まさに内面からくる輝きを持っています。ユニセフの活動に全力を捧げた晩年のオードリー・ヘップバーンがそうであるように。。。
感動しやすい僕は、今まで以上にオリビア・ハッセイのファンになり、アマゾンで『ロミオとジュリエット』(以前に観たことがある)と『ナザレのイエス』(イギリスのTVドラマで、まだ観ていない)のDVDを買ってしまいました!
DVDがすでに届き、『ロミオとジュリエット』は観ました。オリビア・ハッセイのみずみずしい美しさもさることながら、レナード・ホワイティングのハンサムで若々しい容姿と演技はロミオ役にピッタリです。
『ナザレのイエス』は連続TVドラマで非常に長く、まだ最初の部分を観ただけですが、これから観ます。