いよいよ今週の 2 月 6 日から 2 月 23 日まで、ソチ オリンピックが開催されますね。( 開会式は 7 日からだが、競技は 6 日から)
前にも書きましたが、僕は熱烈なオリンピック オタクで、開催中は、TV にクギ付けで、通勤の電車の中以外は、まとまった勉強時間は取れません。
4 年に一度しかないオリンピックで、選手が全力で臨む姿が好きです。
今回のオリンピックでは日本勢も金メダル候補が 3 人ないしは 4 人いて、盛り上がりそうですね。
なにを隠そう、僕は 10 年以上前ですが、ソチに言ったことがあります。そのころは日本人の間で、ソチ、と言っても誰も知らなかったし、行ったことがある人はほとんどいなかったと思います。
ソチはロシアで唯一のビーチ・リゾートです。
ロシアは世界最大の国土をもっていますが、泳げる海岸はほとんどない。まさか北極海やベーリング海では、夏でも寒くてとても泳げません。モスクワでは、夏にモスクワ川で泳いでいる人もいましたが、ビーチではありません。
ロシアで唯一泳げるビーチはロシア南部の黒海沿岸、ソチ周辺しかありません。
ソチで冬季オリンピックが開かれるとは驚きで、通常、ロシア人は暖かさを求めてソチに大挙して押し寄せます。
僕が行った日も、空港から海岸への道は大渋滞でしたが、地元のディストリビューターはその地方の名士かなにかで、警察にも顔が利くのか、空港からはパトカーの先導でサイレンを流しながら行ったので、渋滞でも他の車は脇へどいて、すんなり海岸まで行けました。
黒海は文字通り黒い水面をしています。一説には、海底の土が黒いので、水面も黒いと言われていますが、僕にはどうも汚染されているとしか思えない。
翌日その”地元の名士”が、黒海にクルーザーを出して、魚を釣ろう、というので、断る理由もなく、のこのこついていくと、ウオッカが山と積みこまれています。ロシア人と親しくなるには、何度もウオッカのカンパイに付き合わなければならないので、洋上では逃げ場がないな、と覚悟を決めました。
黒海に出て、釣りをすると、ほとんど入れ食い状態で、日本の鯵に似た魚がいくらでも釣れます。100 尾ばかり釣ったところで、クルーザーの上でフライにしてそのまま食べるのですが、水面がどんより黒い色をしている割には、結構おいしい。20 尾ぐらい食べました。
ウオッカでのカンパイも 10 回目ぐらいになると、ふらふらに酔っ払い、その後のことはよく覚えていません。
しかし、ソチはどこも寒いロシアの中で、気候がよく、とてもいいところです。
翌日、当時ソチに来た日本人は珍しい、ということで、ロシア国営TVの取材を受けました。『ソチは素晴らしい。一生住んでもいい。』とさんざんもてはやしましたが、夕方TVのニュースを観ると、プーチンの演説のあとで、僕の出番は、『一生住んでもいい。』の部分の 10 秒ほどでした。
そんなこんなで、ソチには思い出があります。今回のオリンピックも目が離せません。