今日は東京八重洲でハロー通訳アカデミーの元理事長、植山源一郎さんの講演を聴きに行ってきました。
午前 12 時から、午後 4 時までの 4 時間の長い講演でした。植山さんは確か 64 歳か 65 歳のはずですが、パワフルな人ですねえ!
講演の内容は大きく 4 つに分かれ、
① ハロー通訳アカデミーの顧問だったサッチャーさんやブロンソンとの交友の裏話。
② 2013 年度 通訳案内士試験の概要
③ ヤミ(無資格)ガイドの横行と有資格ガイド(通訳案内士合格者)の低収入
④ 起業の心構え
でした。
③について、通訳案内士登録者のうち、専業、兼業も含め、就業している人は 26.4%、専業者の 53.5 %は、ワーキング・プア (年収 200 万円以下。東京都 23 区の生活保護の水準が 207 万円 / 年なので、それ以下。) 一方、植山さんの試算によれば、ヤミガイドの年収は、1,200 万円だそうで、愕然となりますね。
本来法律で、通訳案内業は、通訳案内士の資格がないと出来ないのですが、全くのザル法で、今まで処罰された例を僕は知りません。
④について、今や国も会社もあてにならず、個人で生き残らなければならない時代というのは全く同感です。また、自分の将来と会社の将来が一致しないと(会社で)本気で働くことはない、という植山さんの考えにも全く同感です。
講演の細部は僕と考え方が違うところもありましたが、大筋は植山さんの主張に大賛成です。