元来「宗教」は研究ではなく「修行」です。
「修業」ではありません。
「習学」ではなく「絶学」です。
「修行」とは「今の事実」に直下(じきげ)に触れることであり、
「研究」とは理の推究であり、人の思惟(しゆい)の上の考察です。
一般に言われている「宗教」とは、人間(にんげん)の一切の苦悩を
救うために造られた「人造の教え」です。
人間は考える動物と言われているように、様々のことを考えます。
この考えは考えを生み、限りなく考えられて留まるところをしらないものです。
この考え方が最終的には無限の力を感じ、この力に依存し「超人」に救いを求めるのです。