活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

象徴

2018年01月05日 | 法理

私たち衆生はいつのまにか知らず識らずに、

「此の物」を自分だと認識(誤認)してきました。

 

しかし、「此の物」は自分ではありません。

「衆生(しゅじょう)」なのです。

 

「衆生」とは「六道(りくどう)を輪廻する存在」なのです。

 

此の物は「象徴」にすぎません。


そこで、「此の物という象徴」と「本来の自己」との隔たりを

無くさなければなりません。

 

問題は、「すでに一体であり、一つのものであった」ということを

「自覚」することです。

 

「私が目醒める」ということではありません。

「此の物が、縁そのものに成る」ということです。