活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

人間(にんげん)と人間(じんかん)2

2018年01月09日 | 法理

私たちは元元、一つの種が有(在)ってそこから生まれて来たものでは

ありません。

ものの実体というのは、色々なものが縁に因って集まって出来たもの

ですから元元有(在)るはずがないのです。

 

私たちの実体は「此の物」というのが、一番適切な表現だと思います。


私たちは「此の物」を「人間(にんげん)」といいますが、「此の物」は

人間ではありません。「衆生」なのです。

 

「衆生」とは「生きとし生けるもの、生命あるもの」なのです。

「人間(にんげん)」と認めようがないのです。

 

何故ならば始終変化し続けているからです。