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「乳がんの早期発見と最新治療について」中村清吾教授の講演会

2017年11月15日 | 乳がん
11月12日日曜日は、杉並保健所主催の「健康づくり推進期間がん予防講演会」がありました。
今回は、乳がんサバイバーで、多分知らない方はいらっしゃらないといっても過言ではない、
あの中村清吾先生の講演会が、区内の「座・高円寺」で行われるということで楽しみにしていました。



昔は高円寺会館といって小さな会館で、結婚するまでこちらの集会室で、小原流の生け花をならっていましたが、
9年ほど前に、座・高円寺に建て替わり、舞台芸術の創造と発信、地域に根ざした杉並区の文化活動の拠点となっています。
阿波踊りが盛んな街なので阿波踊り専門のホールもあります。
この写真は、階段。



乳がんになってから、いろいろな勉強会やフォーラムに参加をしてきましたが、
中村清吾先生は初めてで、ずっとお話を伺いたいって思っていました。

今回のテーマは、乳がんの早期発見と最新治療についてでした。
乳がんは30歳未満が0.5%、35歳未満が2.7%、発症平均年齢は57歳。
昔は、乳がんの手術は、乳房やリンパ節とともに胸の筋肉を切除しさらに卵巣まで切除しましたが、
今は手術方法も、温存や全摘後再建、ホルモン治療ができるようになり、卵巣の切除もなくなりました。

乳がんの検診は、マンモとエコーの両方を受ける方が発見率が高いといわれています。
最近は、高濃度乳房も知られるようになりました。
普通マンモグラフィを撮った時に乳腺は白く、脂肪は黒く映りますが、
この白い割合が多い乳房を高濃度乳房と呼び、マンモでは発見しにくいタイプなのでエコー検査が勧められます
特にアジア人に多く、白人の倍といわれていますが、皆さまも自分の乳房がどのタイプかはご存知ですか?

自治体によっては、高濃度乳房であることを、お知らせするところもありますが、
自治体検診に超音波を加えるとなれば、熟練した技師の数が少なく、環境整備に多額の費用がかかる。
また、がんではない多くの人を再検査対象に拾い上げるなどの不利益も考えられることから、
通知をされないところが多いそうです。

再発乳がんにも、新薬が承認されたり、まだまだ高額なのが難点ですが
がん細胞を攻撃する力を高めたり、免疫力を高める免疫チェックポイント阻害剤も出てきています。

これからは、遺伝子の時代。
どのような治療が有効かを調べて、標準治療から、オーダーメードの治療へ。
手術の必要がなくなる人も出てくると思われます。

乳がんの検査も治療も日進月歩!ですね。



この胸には、しこりがあります。
触ってみると硬いものが触れます。
がんは大豆のように硬くて、触っても動かないのです。
触った方たちは、こんなに大きかったら手遅れ~って(笑)

時々を石鹸を手に付けて、胸を触ってみるのもお勧めです。
マンモは痛い!って思いがちですが、最近はそれほどでもないですよ。
検査をされていない方は、これを機会に受けてみてくださいね。

マカオ旅行中に見つけた乳がん、11月で早いもので7年経ちました。
コメント (8)
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