コーチkazuの「夢が実現!」 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/

コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

わざと失敗してみる

2021-11-08 07:30:38 | Weblog
成功ばかりが人生ではありません。

人は、
小さい頃から
「お金に困らないこと」
「きちんと食事ができること」
「きちんとした身なりをすること」
「人に迷惑をかけないこと」
「家族に負担をかけないこと」など、
数限りない「これが正しい」という道を示されてきます。

家族同士でも、
友人に対しても、
他人に対しても、
「こうしてはいけない、こうするのが正しい」
という規範が示されているのです。

それはそれで確かに正しいのですが、
問題は、
いつもすべてがうまくいくわけではないということです。

どこかで失敗があって、
何かを失ったりするほうが自然なのです。

あまりに失敗のない人生は、
けっこう味気ないものかもしれません。
なにしろ親に言われた通り、
上司に命じられたとおり、
恋人に言われた通りに行動して、
うまくこなしても、
そこでは「自分」が希薄になっているかもしれません。

ずっと失敗知らずで、
とんとん拍子に出世した元国会議員が、
つまらないミスで挫折する姿をいくつか見たと思いますが、
失敗がないということは、
いつかは失敗するということでもあるのです。

そこで、
「小さな失敗」を自分で意識して
やってみるのもひとつの方法です。

失敗したときに、
自分はいったいどうやって問題を解決するのだろう、
とシミユレーションをしてみるのです。

仕事で失敗してみるわけにはいきませんから、
たとえば家族との約東を、
わざと忘れたふりをしてみるというのはどうでしょう。

大事な約束では問題が大きすぎますが、
なにか買ってくるという約束など。

本でも食べ物でもいいのですが、
その日に必要というほどのものでなければ、
家族はとくに怒ったりもしないでしょう。

けれども失敗した人は、
そのことで借りができることに気がつきます。

これで、
失敗した人の気持ちが少しはわかるでしょう。
借りができると、
プレッシャーになり、
つぎにまた失敗したら大変だと考えます。
このプレッシャーが、
かえって再び失敗を誘うものだということがわかります。

ふだん失敗のない人がミスをすると、
家族も心配するかもしれません。
家の中にも心のさざ波が広がっていきます。
失敗は、
当たり前の成功よりずっと興味深いものです。