コーチkazuの「夢が実現!」 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/

コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

電話の電源を切ろう

2022-01-31 07:13:16 | Weblog
携帯電話が普及したお陰で、
どこでもかしこでも電話で話している人がいます。
歩きながら大笑いしている人、
口元を覆って、
ひそひそと話している人、
一心不乱に「メール」を打っている人など、
じつにさまざまで、
話し声が迷惑だと感じるとき以外は、
人それぞれの情景が見ていて興味深いくらいです。

電話とは、
自分がだれか他の人とつながっているという
アィデンティティなのでしょう。
携帯電話を持ちつけると、
家に忘れたりしたら
一日不安でならないといいます。
持つ前はなくてもまったく平気だったはずなのに、
それがないとひとつのつながりが切れるように
感じるのでしょう。

いつでも、
だれとでもつながるという
携帯電話がなくなることが、
不安だというのは
ひとつの依存症といえるかもしれません。

電話が固定電話だけだったときには、
明らかに電話が社会と自分との唯一のつながりでした。
暇なときに電話が鳴ると、
だれからだろうと期待が半分あるように思うし、
夜中にかかってくると、
なにか問題があったのだろうかと不安を感じます。
そう考えると、
電話によって自分が社会とネットワークされている、
というのが実感でしょう。

留守番電話というのも、
電話の使い方を変えたかもしれません。
留守電にメッセージを録音できることで、
気楽にいつでも電話ができるように
なるということに加えて、
電話に出たくない人からの電話だったら、
そのまま留守電にしておいて、
出ないという選択肢もできたのです。

たとえば、
家族との団らんの時に電話がかかってきて、
それに出ることが
家族の雰囲気を壊してしまうようであれば、
留守電のままにしておけばいいわけです。
必要ならメッセージを残すだろうし、
急ぎでなければ電話を切るでしょう。
電話がかかってきたら
出なければならないという観念は、
この留守電によって破壊されているのです。
電話に神経を使う人は、
電話は通信の手段でしかないということを
再確認すべきです。
自分のアイデンティティは、
電話のこちら側にいることではない、
ということです。

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人生計画はいくかある

2022-01-28 07:35:03 | Weblog
自分の人生の計画といっても、
恐らく漠然と、
「50歳までには……」
「60歳になったら……」
といったイメージを描いているだけという人が
ほとんどでしょう。

一度、
真っ白い紙に自分の人生の計画表を
本当に書いてみることをお勧めします。
というのは、
他人の人生についてはいろいろと知っているのに、
自分自身の人生について、
あまりにも無頓着だったことが
そこからわかるからです。

私たちは他人の人生はよく見ています。
とくに偉人といわれるエジソンや
ヘレン・ケラーなどの人生は、
子ども時代から熟知しているのではないでしょうか。

ところが、
自分の人生をどう歩んできたのか、
それはどういう方向だったのか、
そして、
これからどちらに向かっていくのかということを、
ゆっくり考える機会が
あまりにも少ないと思うのです。

自分の人生の計画というと、
あまり具体的に考えたくない、
という気持ちがあることもわかります。
資格を取ろうとか、
絵を描こうとか、
細かい目標はあっても、
長期的な人生の計画を考えていないのです。

確かに、
人生をひとつと考えると、
討画を立てることは息詰まる思いがあります。
ここは、
いくつかの人生の割画を立ててみては
いかがでしょうか。

その中には、
50歳までに宝くじを当てて余生はハワイで暮らす、
という計画があってもいいのです。

アメリカに渡って、
事業を展開するということも
不可能ではありません。

これは、
ソニーの創業者が本当に実行し、
成功したことでもあります。
とにかく、
想像することはタダですから、
どんどんイメージをふくらませましょう。

家族みんなにイマジネーション作りに
参加してもらうのも楽しいかもしれません。
うんとポジティブに考えればいいと思います。
そして、
いくつかの計画を改めてゆっくり眺めると、
その中に実現可能な道筋が見えてくると思います。
その計画の実現に必要な準備も見えるでしょう。

たとえば、
宝くじを当ててハワイに住むとしても、
少しは英会話ができないと不便きわまりません。
とにかく、
いろいろとやるべきことが生まれてきます。
じっさいの人生はひとつかもしれませんが、
イマジネーションを広がらせれば、
いくつかの人生を生きたのと
同じくらいのバリエーション豊かな経験ができるのです。

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すぐには動かず

2022-01-27 07:30:49 | Weblog
仕事でも、
日常生活でも、
とっさに判断を要求されることがあります。
全体を把握せずにゴーサインを出したりすると、
とんでもない、
取り返しのつかない失敗につながるという
経験もあるでしょう。

日常生活では、
テレビなどの電気製品を買うことを
検討している時期に、
街を歩いていてふと、
同じような性能で安い商品を見つけ、
「最後の一台」
「本日限り」などとあったので、
ついその場で購入を決めてしまった、
といった場合です。

買ってみたら、
性能は似ていたけれど、
やはり使い勝手が悪かった、
などということ にもなります。
テレビゲームの入力端子が、
前面ではなく背面に付いているので
非常に使いづらく、
子どもが不平を言う、
といったことです。
この場合、
「安い」ということに目がくらみ、
客観的なチェックが不足していたわけです。
本当にこれでいいのだろうか、
と落ち着いて考えれば、
自宅に電話をして子どもに
その機種でもいいか確認することもできたでしょう。

仕事では、
責任者がいないときに、
あるレベルの仕事について決定を
求められるということがあります。

今でこそ、
携帯電話などで外出中の責任者や
担当者をつかまえて確認したり、
先方に直接連絡を入れさせる
ということができますが、
かつてはその場で選択を迫られることもありました。
そういう場合は、
自分で責任がとれるかどうか、
いつまでだったらあとで
変更ができるのかなどを確認して、
とりあえず作業を進めてもらう、
ということになるでしょう。

けれども、
一度やったら二度と直せないようなこと、
ゴーサインを出したら
止められないようなことについては、
やはり、
責任者が判断するべきことなので、
そこはすぐには応じないほうがベターです。

その話がうまくいけば、
自分の成果として評価される、
というようなときには悩みますが、
ここで慌てて失敗したらどうなるか、
成功してどのくらい評価されるのかということを
よく考えてから決定したいものです。

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同じミスをしてしまたとき

2022-01-26 07:23:04 | Weblog
人間にはミスはつきものです。
ミスをするから人間なのだと
言ってもいいかもしれません。
けれども、
同じようなミスを何度も繰り返すことは、
信頼を損ねてしまいます。

同じミスはなぜ起こるのでしょうか。
ミスといっても、
本人の心掛けに問題がある場合は、
ミスというより努力が足りない場合が多いでしょう。

たとえば、
何度注意しても、
時間に遅れるというクセがある人は、
朝起きられないとか、
時間の読みが甘いとか、
時間を守ろうという努力が足りない、
という問題点があるでしょう。

これは、
なにしろ緊張感がないからだということもできます。
そういう人でも、
一生を左右する試験の日などは、
きっとしっかり時間を守るでしょう。
もっと緊張感をもって仕事に当たる必要があるわけです。

次に、
本人の能力に問題がある場合が考えられます。
たとえば、
何度やらせても見積もりの引算が
間違っているという人がいます。
人それぞれ向き不向きというものがありますから、
どうしても数字の扱いが不得意な人はいるものです。
こういう場合は、
確かめ算の方法とか、
計算機の使い方から
教え直さねばならないかもしれません。

最近多いのが、
相手の変化に合わせられずに失敗する人だそうです。
取引先の担当者の気持ちの変化が読めないとか、
マーケットの状況の変化が
見通せないということから失敗が生じます。

これも本人の能力に関わってきますが、
状況に合わせられるような情報が得られるように、
職場全体でバックアップしなければならないでしょう。
サポートしても対応できないようであれば、
配置を変えるほうがいいかもしれません。

いずれにしても、
自分でミスを総括して、
三度、四度と繰り返さないように努力する
という姿勢が見られるかどうかが次の問題です。
ミスをするたびに力をつけていく人と、
そのたびに落ち込んでいく人との違いは、
ミスの原因と解決策を
総合的に把握できるかどうかというところに
かかっています。

ミスなど豪快にぶつかって
乗り越えて行くくらいでないと、
仕事を引っ張っていけないという
こともできるでしょう。

最後に結果を出せばミスなど帳消しになるのです。

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忙しいの問題は中身と考える

2022-01-25 07:19:27 | Weblog
現代人はみんな忙しい。
とにかく忙しいので、
友人と飲む機会もなかなか持てないと言います。
ところが、
なにがそんなに忙しいのか、
と聞いてみると意外に
中身をともなっていない場合があります。

人と会う約東が多くて忙しいという人は、
会う人を一定の基準で選んでいるでしょうか。
空いている時間に、
さほど緊急でもない用事の人と
会う約東を入れれば、
その日はそれで終わってしまいますから、
翌日そのしわ寄せがくるのは当然のこと。
わざわざ会わなくても、
電話などのやりとりですむ仕事のほうが
多いのではないでしょうか。

営業担当者など、
会社に残ってデスクワークなどしていると、
上司から「外回りをしてこい!」
と叱られることがあります。
そのため、
営業の効果も期待できないところに、
わざわざ、
アポイントを入れて訪問したりしています。
駆け出しの営業マンの訓練ならまだしも、
成果の上がらない仕事をしても、
それには中身がなく、
結果がまったくともないません。

無駄な取引先訪問をするくらいなら、
スタッフが集まって営業戦略を練り直したほうが
いい場合もあるでしょう。

ある時、
ある「忙しい」人に、
「この時間しか空いていないから、
この時間にきてください」
と指定されて事務所にうかがったことがあります。
ひとしきり話をしていて、
かれこれ2時間ほども経ったのですが、
忙しいはずの彼の所には
電話も一本もかかってこないし
人も訪ねてこないのです。

「時間は大丈夫ですか」と聞いても
大丈夫だといいます。
その人は、
自分が忙しいと決めつけて、
そう思い込んでいただけのようでした。
結局、3時間くらい話し込んでお暇しましたが、
彼はとくに忙しそうではありませんでした。

この人の場合は、
「忙しい」と言っていないと
不安になるところがあるようでした。
確かに、
事業主が「ひまだなあ」などと感じたら、
経営が成り立たないはずですから、
その強迫観念があるのかもしれません。

いろいろなケースを見て言えることは、
必ずしも「忙しい」ばかりが
美徳ではないと いうことです。
仕事の中身がともなえば、
やたらに忙しくなくても、
きちんと結果が出ることもあるのです。

年中忙しいと言っている人は、
ときには仕事の中味について
自己チェックをしてみたいものです。

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流行には敏感だがのめりこまない

2022-01-24 07:24:31 | Weblog
どんな業界のどんな業種でも、
世の中の基本的な流行=ファッションというものは
認識していないと損をしたりと、
痛い目にあうことがあります。

中にはそういった世の中のことにはまったく関心がなく、
実験室から一歩も外出しないという
仙人のような生活をする研究者もいるようですが、
それで済む人というのはごく例外的でしょう。

ファッションなど関係ない、
うちはコンピユータの部品を作っているのだから、
といっても、
今は、
コンピユータをはじめハイテク機器にも
高いファッション性が求められる時代です。

家電メーカーのソニーが、
開発スタッフに要求するのは、
ファッションに合う大きさと機能を持った
ハイテク製品だといいます。

たとえば、
ビデオカメラを開発するときに、
日本国のパスポートと同じサイズにして欲しい、
とスタッフに無理な要求をし、
実現させてしまったといいます。

これは、
ビデオカメラの内部構造という
見えないところにまでファッションが
影響していることになります。
外面・外見に携わらない業種の人でも
ファッションについて知っておきたい
というゆえんがここにあります。

ただ、
ファッション=流行は、
作られるものだということを
理解しておかなければならないでしょう。

自然発生的に流行してしまうものや
流行語などもありますが、
たいていの場合だれかが仕掛けたものなのです。

毎年、
豪華なショウで発表されるパリモードなども、
ある程度の傾向があり、
ファッ ション業界が持っていきたい方向に
合致したものが、
結局、
人気のファッションとなるようです。

「今年流行の色」だとか、
「流行の柄」「材質」などは、
流行する何か月も前から用意しておかなければ、
いったん世界中で爆発的に売れ出すと
商品の製造が間に合わなくなるのです。
そのため、
「何色のどの素材」を流行させるかということは、
その半年から一年前に決定されているといいます。

そういった動きを先取りすることは、
自分のセンス、
情報アンテナを磨くことにもなりますから
いいことですが、
けっして乗せられないことが大切です。

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趣味が多く持つ

2022-01-21 07:16:40 | Weblog
仕事においては、
自分にはこれができるという専門能力、
得意分野があったほうがいいのですが、
こと、
趣味や遊びに関しては、
「これだけ」というふうに
凝り固まらないほうがいいようです。

ひとつだけの趣味に凝り固まることの最大の弊害は、
それに集中するあまりに、
仕事や家庭、
その他の世界に目が向かなくなってしまう
危険性があることです。

たとえば、
釣りに全精力を注ぐという人がいますが、
休みごとに海釣りに出かけるとなると、
映画化もされている人気マンガでも
描かれているように、
仕事のほうは釣りのスケジュールに合わせて、
ということになってしまいがちです。

もちろん、
多くの場合、
家族は置いてけぼりにされて、
家庭崩壊の危機さえ起こりかねません。

また、
どんな趣味でも凝りはじめると、
どんどん道具などにかける費用が
増えてしまうということも弊害です。

お金をかけようと思うと、
どこまでいっても際限がないのが趣味の世界なのです。

さらに、
会社の接待や、
地域などの交流の場で、
ひとつの趣味の話しかできないというのでは
困ることがあるでしょう。
絵画や音楽鑑賞、
囲碁や将棋などのゲーム、
ほかのスポーツ、
またはボランティア活動に関してなど、
さまざまな世界の話に入っていけるほうが
より親しまれるでしょう。

だいたい取引先の担当者というものは、
自分の趣味に合う相手と仕事をして、
ゴルフでもなんでも接待でいければ
理想的だと考えているようです。

接待するほうでもされるほうでも、
同じ趣味をもっていることは、
お互いの信頼感が違います。
共通の話題にも事欠かないので、
趣味以外のつきあいにも発展します。

職場の中でも、
趣味が一致するかどうかということは
仕事の能率にまで影響しかねません。
やはり、
同じ趣味で話題も共通だと、
信頼感が違ってきます。
お互いに趣味について情報交換すると同時に、
仕事についてもコミュニケーションできるので、
はかどる傾向があるのです。

自分の内面においても、
自分のいろいろな面が趣味によってわかってきます。
多趣味であることは、
さまざまな効果を持つと言えるでしょう。

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仕事のペースを見直す

2022-01-20 07:16:34 | Weblog
ハムスターの生活を見ていると、
あることに気がつきます。
ハムスターは、
眠りから覚めたときには、
のそのそとスローな動きで
一日の活動をはじめるのですが、
ほかの仲間にも刺激されるのか、
食事をして歩き回り、
運動をしはじめると、
次第にスピードが加速していくようなのです。
動き回るうちに、
フィルムの早回しのようになってきて、
それまでより動きが早くなるように見えます。

現代の仕事のペースも、
ハムスターの動作のように
だんだん速くなっていくように思えます。
20年前には間違いなく、
今ほど目まぐるしく
仕事をしていなかったのではないでしょうか。

だれかの仕事のペースが速くなると、
それに合わせて同僚や取引先の仕事のペースも速くなり、
ついには、
昼休みを取る間もないほどの
密度の仕事になってしまうということもあります。

ある人は、
昼の弁当を食べるヒマがなくて、
毎日家に持ち帰っていたといいます。
どう考えても、
食事をする時間がないほどの密度で、
目まぐるしく1日中働くというのは
健康的ではありません。

これに加えて、
帰宅途中にフィットネスに寄りたいとか、
趣味の時間を持ちたいなどと考えると、
人生全体のペースがとんでもなく
「超特急」なものになっていきます。

仕事がファックスやコンピユータ、
電子メールなどのハイテクで高速化したぶん、
人間まで高速化しているわけですが、
どこかで自分の仕事のペースを
見直したほうがいいでしょう。

人間のリズムを機械に合わせることは
できないはずなのです。

人との約東で街角や喫茶店で待っていて、
10分や20分程度待たされてイライラしてきたら、
それは危険信号でしょう。

確かに、
その時間は貴重なのかもしれませんが、
大切なものはもっと他にもあるはずです。
人に待たされたら、
道行く人を眺めて、
ファッションや表情をゆっくり観察するくらいの
余裕が欲しいものです。
いらついて我慢できないようだったら、
その時、
自分はハムスターの最高速並みに
スピードを出してしまっていると自覚して、
すこしペースを見直すべきでしょう。

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ピンチに負けない

2022-01-19 07:25:36 | Weblog
朝NHKで平野早矢香(卓球)の
インタビューをやっていましたが
ピンチに負けない強い精神力を
持っていました。

ピンチに陥ったとき、
大失敗をしてしまったとき、
失敗しそうなときに慌てて
判断を誤ってしまうことがあります。
それが、
事態をさらに悪いほうに向けてしまうのです。

ピンチに強くなるにはどうすればいいでしょうか。

まわりを見回すと、
打たれ強いというか、
多少の失敗にまったくめげない人もいます。
かと思うと、
小さなミスをいつまでもくよくよ後悔している人もいます。
この違いはどこから生まれるのでしょう。

ノーベル化学賞を受賞して
一躍時の人となった田中耕一さんが、
失敗から新しい発見につながったことは有名な話です。
人生でいちばん印象深い失敗が、
タンパク質を解析するときに
コバルトの微粉末の上に間違って
グリセリンを落としてしまったことで、
それがノーベル賞につながったというのです。

田中さんは
「日本では研究者に失敗が許されないが、
英国では失敗が前提となっている
人問は完全ではないのだから、
失敗は当然あるものと考えるべきです」
とインタビ ューに答えています。
これこそピンチに負けない秘訣といえるでしょう。

まず、
失敗はあるものと考える、
これだけで心理的にはかなり落ち着くと思います。
さらに、
失敗を前提として、
失敗が起こったときに
どうするかあらかじめ予測しておくことです。
ようするに、
仕事の上での最悪のシナリオを用意して、
それが起こったときにあたふたしないように
準備しておくということです。

人生はどこでなにが起こるかわかりません。
だからこそ、
生命保険にも加入しているわけで、
そう考えると、
仕事で失敗することなど
「当然あること」なのです。

失敗を恐れるあまりに、
かえってマイナスの方向にいってしまうこともあります。

ピンチが訪れたら、
予測していたとおりの対応をする、
それでダメならいさぎよく失敗してしまう、
そのくらいの考え方でいいと思います。
ここでも「ダメでもともと」の発想が救いになります。

それに、
みんなどこかで失敗しているのですから。

「完壁ばかり求めず、
失敗をしても取り返しがつく、
そういう考え方が望ましい」と
田中さんも述べていました。
癒し系と世間から評されている田中さんですが、
その内面は外見と違い、
案外したたかな人かもしれませんね。

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決断すること

2022-01-17 21:34:25 | Weblog
何かを決めかねて悩むという人がいます。
悩むという理由は、
自分の決断が間違った結果を
招くかもしれないと考えるからです。
それが取り返しがつくことであれば、
「よし!」と思い切って決断できるのでしょうが、
のちのち変更できないことだと
どうしても決めかねるということもあるようです。

けれども、
決断をしなければ何事もはじまらない、
と考えると、
決断をすることが仕事のはじまりです。

たとえば、
広告案などで試案としていいものが
ふたつ残って、
どちらにするかで商品の売れ行きなどが決まってしまう、
という場合もあります。
プロジェクトの関係者による多数決という
解決法もありますが、
責任者に一任されることもあります。
こういう場合、
たいてい、
最初のほうを選んだほうが間違いがありません。
「A案」 と「B案」であれば、
「A案」を選ぶのが妥当なことが多いようです。
なぜなら、
プレゼンテーションをする人は、
自信があるほうを「A案」にするからです。
もっとたくさん選択肢があって、
その中からひとつ選ぶという場合は、
最初に「おっ、これいいな」と感じたものを選びます。
その後に見たものもよさそうに感じても、
じつは、
その「ときめき」は最初の
「おっ、これいいな」から
引きずられてきていることが多いのです。
やはり、
脳内で「おっ、これいいな」という物質が分泌されて、
その後に見たものは最初に分泌された
脳内物質に影響されます。
分泌されたあとに幸福感を感じながら見ると、
どれもいいものに見えてくるのです。

取引先を選ぶ場合に悩むこともあります。
どちらも初めての取引で、
条件的にも同じくらいで、
提供されたデータ以外に判断材料がないときには、
相手の会社の名前や担当者と
連絡が取りやすいか否かで判断してしまったりします。

こういう場合には、
簡単な判別法があります。
同じ物をサンプルとして持ってくることを
依頼するのです。
当然、
素早く対応したほうが優れているということがわかります。

はじめて仕事をする印刷業者二社に
名刺の印刷を100枚依頼したら、
一社は7日であがったのに、
もう一社は1カ月以上もかかりました。

もちろん、
名刺を作るのにそんなに時間がかかるわけがありません。
当然、
仕事が速いほうの会社と取り引きしました。

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