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コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

アイコントロール

2016-01-12 06:22:50 | Weblog
「マンガでやさしくわかるNLP」
(日本能率協会マネジメントセンター)には
アイコントロールという方法が紹介されています。

あらすじは、コーヒーショップの店長になった女の子が、
経営に関する問題
(スタッフや本社とのあつれき)に直面し
心理学によって状況を打開していくというお話です。

例えばテニスでは
サーブを打つ前に5秒くらい、
ボールに書いてある文字を
読むことで、雑念をリセットされます。
テニスボールには『ブリヂストン』とか『ダンロップ』とか
メーカーの名前が印字されています。
その文字をしっかり読みます。

テニスボールの文字を読んでから、
『サーブを打ってそのボールが、相手のコートに決まるまでのイメージ』
を頭のなかに描きます。

特に、強くイメージするのは、
ラケットがボールに当たるときのインパクトの感触です。
手のひらは、うまくサーブが入るときのインパクトの感触を覚えています。
その感覚を思い出します。
すると、サーブの入る確率が格段と上がるそうです。

これが、『アイコントロール』という心理学のテクニックです。
目の動きを、一点に集中して、気持ちをリセットするのです。
そして、成功しているイメージを、頭のなかに再現します。

ゲームの中で選手は、
緊張したり、気持ちが緩んだり、ミスが続いてイライラしたりと
いろいろな感情に襲われます。

その感情を、引きずったままプレーすると
感情に振り回されて、自滅のミスが多くなります。

でも、
『アイコントロール』をすると、
一度、頭のなかがリセットされて、
初期状態にもどります。

すると、リラックスして、
筋肉の緊張がほぐれます。
目の前のプレーに集中できる心理状態にもどります。

実は、イチロー選手も、アイコントロールを取り入れています。
「僕は球場ごとにいくつかのポイントを決めて、
それを見ることで精神的なコントロールをしているんです。
いつも普通の精神状態でいられるように、
準備をしているということかな。」
    イチロー・インタヴューズ (文春新書)より

人間は、緊張すると、目が泳ぎます。
すると視野が、狭くなり、状況が見えなくなります。
それが、ミスにつながります。

ほかにもガットをなおすしぐさや
サーブにつかうボールを選ぶしぐさで
アイコントロールする場合もあるそうです。

スポーツなど勝負事に携わる人で、
実力のある人は、
みなアイコントロールを取り入れています。

勝負事に弱い人は、
アイコントロールを、まったくやっていません。
実力があっても、試合で発揮できない人も、やってません。
プレッシャーに弱い人も、やっていません。

そういう人は、感情にまかせたプレーで
プレッシャーに負けてミスを連発します。

将棋や囲碁、個人投資などでも応用されているそうです。
個人競技では利用されることが多いようです。