コーチkazuの「夢が実現!」 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/

コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

同じ出来事でも、他人と自分は違う

2016-01-27 05:51:46 | Weblog
人はさまざまな情報を脳に送り、
記憶として蓄積します。
その際、経験、文化、言語、信念、価値観、認知など、
その人特有のフィルターを通しています。
そのために、脳に記憶された体験は、実際の体験とは異なります。

先日もこんなことがありました。
妻と自動車に乗っているときに、
道路脇で小学生がサッカーをしていました。
私は、「へぇ!ここでサッカーをしているんだ」
と独り言を漏らしたときに、
妻がこう続けました。

「こんなところでサッカーをやっていて危ないわ・・・」と。
私は思わず
「んっ!私は寒い中、サッカーやっている小学生は元気だね!」
と言いたかったのに・・・と、
言葉を押しとどめました。

いつも一緒にいる私たちでも、
同じ出来事が起きたとき、
そのとらえ方は全く違うのを認識したのです。

人には、
その人特有のフィルターを通して蓄積された体験・記憶があり、
それを「地図」と呼びます。
この地図は人それぞれにより異なります。

ちなみに、
日本地図が土地そのものではないように、
地図というのは、
人が他人とコミュニケーションするために、
体験を一般化したり、
省略したりして使っているものです。

地図は土地ではありません。
人はそれぞれ固有の地図を持ち、
それを基準に考え行動しているのです。
同じ体験をしても、
人によってとらえかたが違うのは、
この地図の違いから来ているのです。

「コミュニケーシヨンが難しい」と言われますが、
あらかじめお互いの地図の違いを理解しておけば、
余分な気遣いは少なくてすみます。
地図の違いは端的に言えば、
大切にしている考えの違いです。
そして、相手の地図を理解することは、
相手をより深く理解することになり、
万が一、
対立することがあっても、
相手の地図に合わせた対応のしかたを考えることもできます。