函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

高知県馬路村(ゆずの村)

2020年11月17日 09時13分09秒 | えいこう語る
▼柚子が好きだ。朝食の味噌汁に入れると、目が覚めるような感じがいい。これからの季節は、鱈鍋や湯豆腐の美味しさを引きたせてくれる。もちろん杯もはかどる。

▼先日、知人が馬路村から「ぽん酢しょうゆ」を購入しているというので、2本分けてもらった。

▼梱包のデザインや、人口千人の馬路村の風景や住民の性格までいっぱい詰まった説明書に、柚子にかけるまちづくりの思いが、いっぱい詰まっていて、美味しさが倍増する。

▼以前徳島県の山の中の、上勝町のまちづくりを研修してきたことがある。切り立った谷間の中に川が流れ集落がある。この人を拒絶するような風景が、美しい木の葉をはぐくむ。

▼それに着目し、首都圏の料亭などの料理の「葉物」に提供され、高齢者の雇用に結びつけた。鄙の手つかずの自然に、心を奪われたことがまちづくりの発端となった。

▼芭蕉の「よくみればなずな花咲く垣根かな」を思い出す。私たちは見慣れた風景の中に、真の価値を見過ごしているのだろう。

▼その柚子についての思い出だ。以前職場の食事時に柚子コショウを持参し、みんなに食してもらった。

▼食する前にジョークをまじえた一言。「これを食して融通の利く人になりましょう」と。この一言にピリッときたのが、職場の上司だ。

▼ものすごい剣幕で「それって俺のことを言っているのか」と。他の人たちはみな顔を伏せ、笑いをこらえていた。普段から、堅物で部下に厳しい上司だったからだ。

▼その後、職場の洗面台の上に、時々花が飾ってある。男性ばかりの職場に、花は和やかさを与えてくれる。誰が持ってきたのかと詮索したが、犯人?はその上司だった。

▼私は「いつもきれいな花をありがとうございます」というと、「隣の庭の花がきれいなので、ちょっぴりいただいてきたのさ」と照れた。

▼それって「花泥棒ではないの」と思ったが、余計なことは言わないよう心がけた。柚子効果が現れた一齣だ。

▼もう一つ。地域の近くに地熱開発の動きがあり、説明会に出席した。自然エネルギーの推進ということで、役所の主催だった。

▼エネルギー政策なので役所が表に出てくるのは理解できる。しかし原発なども、役所の後押しで進める経緯があるので、その辺の矛盾を質問した。

▼その会社には、大手エネルギー会社の元社員もいた。その後、現地の状況視察のために近くのホテルに宿泊をした時、私に呼び出しがあった。

▼何人か地元の人を呼んだのかと思ったが、私一人だった。懐柔政策が始まったのではないかと疑った。

▼自然エネルギーの必要性を丁寧に説明してくれ、3人いたが共に好感度の人物だった。しかし、国策に後押しされた業者は、全面的に信用できないというのが、私の強い偏見だ。

▼私の店にも何度か食事に訪れてくれた。そのたびに疑問点を投げかけたが、丁寧に説明してくれた。それでも私の偏見は、薄れはしない。

▼ある日、柚子胡椒を一瓶いただいた。業者の買収工作なら?もっとたくさん持ってくるはずなのに。

▼だが、一瓶(700円程度)だったので、逆に信頼感が湧いてきた。これもまた、柚子効果というのだろう。妻も「主人が大好物なんです」と言ったそうだ。

▼原発推進派の反対派切り崩し作戦の手口はよく知っている。私が函館市町会連合会で、大間原発建設に反対する実行委員だというのも、調べ上げているだろう。

▼もしかして「柚子」が大好きだというのも知っているに違いない?。と邪推を働かせたが、その後柚子の土産はなかったので、ちょっぴり残念ながら、安心もしている。

▼以上が柚子に関する思い出だ。昨夜は餃子を柚子ぽん酢でいただいた。今夜は何の料理なのと妻に尋ねると、妻の眉間に「三日月」が現れたような気がした。

▼「私をなんと心得る。女中だと思っているのか。この額の三日月が目に入らぬか」・・・と。長い間夫婦でいると「時代劇」掛かった関係になるようだ。

▼その名俳優は「早乙女問答無用之介」だ。

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