函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

WBCと温泉

2023年03月24日 11時13分49秒 | えいこう語る
▼自宅から20分ほどに、65歳以上の入浴料金が50円の温泉がある。そこでもWBCの話題は、温泉の温度より沸騰していた。

▼昨日(23日)、函館市内への買い物の帰りに、その温泉に立ち寄った。午後5時を過ぎ、夕食時間だったので、数人しかいなかった。

▼浴場から出ると、脱衣所には一人の男性がいた。年齢は80歳ほどで、以前から良く知っている方だ。だがこの男性、周辺地域ではちょっぴり“煙たがられる”存在だ。

▼WBCでの日本の活躍について、監督や選手たちの力量を語り始めた。特に栗山監督が村上選手を最後まで信頼し起用し続けたこと、最後にの村上選手のホームランに感動したことを、熱心に語りかけてきた。

▼私も同感だと伝えた。そこで私が村上のホームランは、素晴らしい軌道だったことを「まるで富士山をも飛び越えるような打球だった」と表現した。

▼その言葉に“天邪鬼男”!が反応した。「君は“ホラ吹き”ではないか」。「富士山を飛び越えるというのはありえない」ときた。

▼久しぶりに出たかこのオヤジ !と、私もバッターボックスに立ったような、高ぶった気分になった。

▼「村上のホームランの素晴らしさに、私は感動とリスペクトを感じた。そのことを称えるために、日本一の高さを誇る富士山を超えるようだと表現したのだ。ホラではない。表現の問題だ。あまりにもホームランが痛快だったので、そんな表現をしたのだ。つまり心に感じたことを、最大限に表現しただけだ。要は、言葉をどのように表現するかの問題だ。それをホラとは言わない。

▼温泉で身も心もリラックスしていたためか、先輩に対しちょっぴり失礼な発言をしてしまったのだ。発言を撤回することはできない。いやするつもりもないのが、そこが私の至らないところだ。

▼この先輩は、なかなかウイットなところもある。今私が読んでいる本は『国策不捜査』「森友事件の全貌」籠池泰典+赤澤竜也(文芸春秋)だ。

▼そこで籠池とこの先輩は、似た性格ではないかと思っていたからだ。顔の造作も似ている。そんな潜在意識が、反撃につながったのではないかと、反省している。

▼先輩の性格を知るこんな出来事がある。ある日の温泉での会話だ。膝が悪いとは聞いていたので「お身体大丈夫ですか」と尋ねると「今日は幽霊になって温泉に来たのだ。幽霊になれば痛いところなどないからだ」と、こんなジョークが言えるユニークなキャラなのだ。

▼私は温泉からの帰りの車の中で、大人気ないことを発してしまったことに、多少の後悔はしたが、先輩からの剛速球を撃ち返したことに、村上のホームランを重ねていた。

▼「富士山をも超えるようなホームラン」この表現は、あらためて適切な表現ではないかと思った。そしてスカッとした気分にもなった。