函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

情けない日本の総理

2023年03月22日 19時49分06秒 | えいこう語る

▼大江健三郎氏が亡くなった。ノーベル文学賞授賞式での講演「曖昧な日本の私」は、戦後生まれの私は、決して忘れない言葉だ。

▼戦後に天皇制なるものが、連続して存在したことでの、日本人の心象の在り様を、叱咤する言葉に思えたからだ。

▼私が生きてきた戦後のすべては、米国従属から自立できず、絶えず米国のイニシアチィブの下に国家が動かされてきた。

▼その最大の要因は『日米安保条約』だ。【9条】がありながら、占領国米国は、自衛隊の設立を要請する。「曖昧な日本」への本格的な始まりだ。

▼戦後78年目の今年、コロナパンデミックは、日本国民が自らの潜在能力である「同調圧力」を充分に発揮した。

▼その状況をみて、気熟したとみたキシダ政権は「敵基地攻撃能力」と「軍事費増強」を公にした。それは【憲法改正】への大号令だ。

▼米国製の憲法は、やはり米国により改正の許可を認められたに違いない。憲法改正への宣言場所が、世界で初めて原爆が落とされ、議長を務めるキシダ総理の選挙区「ヒロシマ」だ。

▼G7サミットのシナリオ・ライターは米国だ。司会役がキシダ総理だ。そのお膳立てとして、米国はウクライナへの訪問を促した。

▼インド訪問から秘密裏にポーランドへ飛び、そこから汽車での移動だ。キシダ総理のそばには、米国から派遣されたと思われる、屈強なボディーガードが、付き添っていたようにも見えた。

▼武器供与はできないが、様々な物資の補給を約束してきたに違いない。その日はくしくも、ロシアでの「中ロ首脳会談」の日だ。いい日のお膳立てだ。

▼これで「日・米・英・仏・独・伊・加」の『G7軍事同盟』を世界に鼓舞し、ロシアとの戦いを制する勢いを示すのだろう。

▼そのご褒美が【憲法改正】に違いない。だが、それはさらなる『日米安保条約』の強化で、日本は米国の「最強部隊」となる運命のように思える。

▼「曖昧な日本」は「情けない日本」に成り下がったのではないかと、キシダ総理のウクライナへの“初めてのお使い”に、なんだか悲しみを覚える。

▼WBCで日本が優勝した。スポーツ界ばかりではなく、日本の政界も一丸となって「恒久平和」を勝ち取ってもらいたいものだ。