旅の終わり、結局、私たちはけんかをした。
原因がどうとか、どちらが悪いとか、些細だとか、そんなことが問題ではない。
それは根本的に全く違う時間を持った二人が一緒に過ごしたことによる歪み。
友は少しも笑顔をみせないくせに、
それでも注文してくれる私の好物。
おいしい、と私が笑顔を見せると、少しだけ笑ってくれた。
よく同じ釜の飯を食った仲というが
一緒にご飯を食べる時間はひとをつないでくれるらしい。
君がどんな風でも、僕は君のことを大切に思ってるよ、静かに友が言う。
とても優しいその言葉は、
全てを受け入れているようでもあり、
全ての可能性を奪う絶望でもありうるだろうかとふと思う夏の日なのでした。
原因がどうとか、どちらが悪いとか、些細だとか、そんなことが問題ではない。
それは根本的に全く違う時間を持った二人が一緒に過ごしたことによる歪み。
友は少しも笑顔をみせないくせに、
それでも注文してくれる私の好物。
おいしい、と私が笑顔を見せると、少しだけ笑ってくれた。
よく同じ釜の飯を食った仲というが
一緒にご飯を食べる時間はひとをつないでくれるらしい。
君がどんな風でも、僕は君のことを大切に思ってるよ、静かに友が言う。
とても優しいその言葉は、
全てを受け入れているようでもあり、
全ての可能性を奪う絶望でもありうるだろうかとふと思う夏の日なのでした。