城壁に守られた美しい町、Lucca

サンジミニャーノへのぶらり旅で会った画廊のおじさんに
写真を撮りたいならLucca（ルッカ）がきれいでいいよと勧められた。
晴天の週末、カメラを持ってルッカへぶらりプチ旅行。

フィレンツェからルッカへは電車、またはバスで１時間半ほど。
ちょうどバスが行ったばかりだったので電車に乗って向かう。
暖かい日差しを浴びて電車が風を切ってと進む。
飛ぶように流れる窓の風景とともに私の思いもどこかへ流されて行く。

ほどなくルッカの駅に着いた。
駅のロータリーの向こうを見やるとすぐに立ちはだかる大きな城壁。

この頑強な城壁に守られてルッカの町はある。



城壁の上は今こんな感じでぐるりと遊歩道になっている。
春を待ちわびた町の人達がのどかに散歩したり、
日向のベンチでくつろいだり。

なんて穏やかな空気の町なんだろう。
　
ルッカの空気に馴染む様に、城壁の上を少し散歩してから
町の中へと降りてみた。
　
　

整備された美しい町は
中世からの建物も多く残る。
あの大きな城壁に守られているから
今もこんなに美しくあるのだろうか。

ちょうどお昼時。
お腹が空いたので、町のパニーノ屋さんでお昼を買って
城壁の上のベンチでひとやすみ。

突然ひとりでやって来た見知らぬ東洋人に驚いたようだったパニーノ屋のお姉さん。
でも、臆せず「Buonjorno!」って笑顔で挨拶したら（これ重要ね）
可愛らしい笑顔で対応してくれた。
「具はプロシュートがいい」って言ったら
じゃあ、サラダにバルサミコソースも入れるといいよってすすめてくれた。
うん！プロシュートにサラダとバルサミコソース、いいね！
おいしいっ。
春色の日差しと一緒に大きなパニーノをほおばる。

一息ついて、また町を散策。
　
　

穏やかな今日の日差しに映えて
とにかく穏やかなこの町。
町の中心の広場には家族で遊ぶ姿も微笑ましい。

　
美しいファサードをもつサンミケーレインフォロ教会
その細工の細かさ、美麗さに感嘆。

見事なモザイクのサンフレディアーノ教会。

町も整ってきれいだけど、
教会建築の美しさは素晴らしい。
この町がどれほど豊かだったのかを思う。


すばらしいこの町には
すばらしく大きな金の牛が転んでたりします。。
骨折注意です（笑）

ガイドブックにさして大きな扱いも無いこの町
確かに小さな町ではあるけど
画廊のおじさんが勧めた様に写真を撮るに絶好な美しさ。
たくさん歩いて、たくさん撮って、ここちいい疲れ。

それを癒してくれるジェラート。
ああ、いい一日だ。


静かに傾き始めた日を浴びて
金色のモザイクの教会や金の牛がいるこの町は
その全てがあたたかな金色に染まっていった。
それはまるで幸福の色のようだと思ったのでした。