カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

リベンジ、ランチとやさしいプリン

2011-09-29 16:52:57 |  └・カフェ&BAR
お友達とナチュラル系のカフェへリベンジランチ。
なぜリベンジかって、それは長きに渡る食欲への飽くなき追求、
行く度に、隣の席の人の食べてる物が気になってそれを確かめに再三来てるから。
 
そして3度目の挑戦、ここにきて、実は知人がここで働いている事が分かった。
だから今回はしっかりメニューの説明をしてもらって満を持す。

写真右はお友達サービスでいただいた
コバッチュというリグーリア地方(チンクエテッレがあるあたり)の郷土料理
ひよこ豆のクレープ。豆のほっこりとした味わいが素朴なおいしさ。

友達がたのんだお米とナスパルミジャーノミルフィール仕立て。
ナスのパルミジャーノ大好き!
でもちょっと重いこのレシピを
ごはんと合わせてバランスの良い一皿にアレンジされてるのがとってもいい。

前回来た時となりの人が食べていて非常に気になったコロッケみたいなの。
正体はひよこ豆のコロッケ、
付け合わせの赤いベリーみたいなと思ったのはビーツ(砂糖大根)。
コロッケもヨーグルトソースでさっぱりおいしいかったけど、
つけあわせのビーツもすっごくおいしかった。
とうもろこしみたいな香ばしさとほんのりした甘さと。
どうやって作ってるんだろう~、おつまみに常備しておきたいな。

そして、デザートはカタラーナ(プリン)
ここの女性シェフがお母さんから受け継いだ自慢のレシピ。
すごくシンプル素朴、プリンです。
でもね、なんていうかどこでも味わった事のない絶妙なおいしさ。
卵が立つ訳でも、牛乳が立つ訳でもなく、まろやかな甘さ
固すぎず、柔らかすぎず、ぷるぷると食感もよく、
それはやさしく、ほのかで、あたたかく、
遠くで見守ってくれているお母さんの笑顔のような味。
おいしい~~~~。
ああ、こんなプリン作れる人になりたい。
こんなやさしい味のプリンのような人になりたい。

先の見えない不安に混沌とした日常はやわらかなプリンに溶けてゆく。
何も分からない、自分がどうしていいかも分からない。
それでも、前に進むと決めた。
イタリア滞在を延長する。
悩み続け、それでも答えは見つからないけど、それ以外に行く道などない。
今止めたら全てがなかったことになる。
何も得ない前に止める事など私は教わってない。
やり抜くんだ。
一人で生きていく強さも、守ってくれる優しさも、信じる希望もない
それでもやるしかない。
考える度に不安にのどの奥が熱く詰まりそうだけど、
やさしい味のプリンは上手に狭いのどをすりぬけていく。

おいしいねって、笑いあう笑顔をエネルギーにして、
ただ顔だけは前を見ていようと思う午後なのでした。

■5 e cinque
piazza della Passera 1, Firrenze
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