カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

トーキョウ・ニョッキ

2012-02-26 16:05:40 | └・国内旅行
3泊4日怒濤の福岡帰省は
たくさんの友達の笑顔に会え、
久々に私に戻って笑えた日々。
変な感想だけどでも「ちゃんと呼吸した」そんな気分。
誰もが羨む海外生活は実際どれだけのストレス下にさらされたものかを改めて知る。
さて、烏兎匆匆の日本時間に時計を合わせた私は
とんぼ返りでまた東京へ。
羽田についたその足で、大きなスーツケースをゴロゴロ引いて原宿へ。
イタリアで出会ったお友達が、
原宿にニョッキのお店をオープンさせたので仲間とランチ。

ニョッキはスパゲッティ同様、
様々なソースに合わせて、色とりどりに楽しめる逸品。
しかも手作りの本物のニョッキのふわもっちりの食感は
やっぱり本場仕込みでなければ味わえないおいしさ。
土地柄か、女性を意識した野菜をたっぷのランチプレートがうれしい。
んー、これはイケてる。
東京在住のお友達に早速知らせなくては。

久々に集まったイタリアの仲間。
みんなの元気な笑顔に囲まれてほっとしている私。
そっかイタリアにも少しだけ
くつろいでいれる仲間がいたんだ。
くたくたにくたびれきった旅の途中、
ほんのひとときの憩いを得た昼下がりなのでした。

よりみち浜松

2012-02-22 23:12:37 | └・国内旅行
イタリア留学より一時帰国。
地元福岡に帰る前に東京の兄の家に一泊。
世界一やさしい私のお兄ちゃんは、
もう私のお兄ちゃんではなく、
お兄ちゃんの家族のお父さんだ。
あたたかな家族の家にお邪魔して、
あたたかなおでんとお風呂をいただいた。
きっとね、海外帰りならおでんとかが食べたいんじゃないかと思ったの。
奥さんの思いやりがうれしかった。
そうです!今や納豆さえ手作りできるようになった私だけど、
おでんの”練り物”を海外で手に入れるのはとっても困難。
おでん、食べたかったの~。
父が亡くなってから、
父代わりをしなければならないと気負って手厳しかった兄も、
どこまでも破天荒な妹に「何を考えているかわからん。。」と降参したようだ。
「まあ、体に気を付けて」とだけ言ってぽつねんとビールを傾ける兄、
大丈夫、元気だからと言わんばかりに家中のビールを飲み干す妹。
お兄ちゃん、覚えてる?
いつもお家で遊ぶお兄ちゃんと、いつも外に遊びにいっていない私。
今あなたが家庭を守るよきパパで、
今も私は外に行ったっきり帰って来ない。
思えば子どもの頃から変わってないね、私たち。
大丈夫、元気でがんばるよ。
 
せっかくの再会も一夜明け、早朝にまた家を出る妹。
今日福岡に帰るのだが、その前に浜松へ寄り道。
イタリアで出会った友達が浜松でレストランを開いたので、
共通の友人達と食べに行くことにした。
みんなで車に乗り合わせて、いざ浜松へ。
東京の朝焼けは美しい。

途中、高速のパーキングエリアで休憩。
ここで超有名なメロンパンがあるというので買ってみた。
朝なのもう列ができている。
かりっと甘いクッキー生地に、
ふんわりしっとりのパン。
ああ、このふんわりしっとりがイタリアには存在しない。
大体パンなんて翌日には乾燥してカッチカチになってるし。
それが当たり前だと知ると、
逆になぜ日本のパンがこんなにふんわりしっとりしているのか、
不自然にさえ思える。

東京からわざわざ浜松までご飯を食べに行こうなんて
ノリのいい私たちの旅だから、
くだらない話題で盛り上がっては
ウキウキと楽しく車は走っていく。

慣れない道をまわってようやくお店に到着。

レストランは三島駅のすぐ側。
シンプルで落ち着いた感じの1軒屋。
少しおしゃれして行きたいような感じのレストラン。
同期の留学生がもうこんなに立派なレストランを構えてる。
誇らしくもあり、何もない我が身を焦る気もあり。

もうお客様がけっこう入っていて、
ありゃ、忙しかったかな~、私たちはゆっくりで平気だからね~と声をかけると
すみません、とりあえずこれ食べててとテリーヌの盛り合せと
発泡ロゼワインを出してくれた。
ん~、おいしい~~!もういくらでも待っちゃう。
 
イタリア仕込みのスフレにイタリア、ヴォルテッラの赤ワイン。
広大な丘陵に燦々と注ぐ太陽とと遠く運ばれて来る海風が育てたこの地方のワインは
力強くありながら、どこか爽やかな軽さをまとって飲み易い。
 
海鮮のジェノベーゼパスタ。
イタリアのレシピに魚介のおいしい静岡ならではの良さが加わってなんともいい味。
右はポルケッタ(豚肉の香草焼き)
日本ではあんまり馴染みないけど、イタリアトスカーナ地方では
とってもポッピュラーな食べ物。
豚をまるごと香草と塩で味付けして焼いたもの。
豚の旨味もまるごとだからじっくりと身にしみ込んでいてとってもおいしい。

そして、ちょうど今日誕生日だった友達にサプライズバースデーケーキを用意してくれてた。
かわいいいちごケーキ。
ふだんはケーキなど焼かないコックさんなのに
まるでパティシエが作ったかと思う程のおいしさ。
ん~、スゴイ!やっぱり腕があるって、すごいね。
私たちからは花束と、紅茶の勉強をしている彼女へ
フィレンツェの手作りの銀製のティースプーン。
と、思ったけど、時差ボケまくりの私はせっかく買って来たプレゼントを
自分の荷物と一緒に福岡へ送ってしまい、わちゃっ!大失敗。
あわててコンビニでのし袋を買い、目録を作ってそれを渡した。
目録って、、はじめてもらったよと苦笑いの友達。
おほほのほ~。。
失態もこんなギャグで許してくれる私の友達は本当にいい人ばかりだ。

おいしい食事とワインですっかり楽しく楽しく、
時が経つのも忘れて、名古屋空港行きのバスを逃し、
あれま??となっている私の横で
すぐさま友達が携帯で電車の時間を調べてくれて
慌てて乗った新幹線では寝てしまい降りそこねかけたところを
間一髪で起きて降りたら、上着を忘れ、
そしたら隣の席の人がすぐさま気付いて扉まで持って来てくれ、
右も左も分からない名古屋駅で慌てふためいて空港への行き方を聞いたら、
駅の人は的確かつ親切に教えてくれて、なんとか空港行きの電車に間に合った。
はぁぁぁぁ~。
私を助けて下さったみなさん、本当にほんとうにありがとうございました。
そうして無事に、懐かしい福岡へ。
めんたいことお母さんの皿うどんが待つ家へ帰り着いたのでした。

<浜松のイタリアンレストラン>
■Restrante Il Marcampo
静岡県浜松市中区助信町10-8
053-443-7915
http://www.marcampo.com/
お友達なので大宣伝しちゃいます!!
でもお友達だから言うのではありません、
イタリア仕込みの腕とレシピは確かです。
お近くにお寄りの際はぜひっ!


イマ会イニイキマス

2012-02-21 23:12:45 | └・国内旅行
糸のように細い光をたどって、
着の身着のまま、不安のまま、渡航した2度目のイタリア留学。
なんとか、まだ、生きています。

その光は時に邪な雲に隠れたりしたけれど、
その細さは未だに頼りないけど、
今少し光は強さをましたようにも最近思える事もあり、
もう少しがんばって行こうと思う今日この頃。
とりあえず私は元気です、と伝えたくて、
往復500ユーロ弱の格安チケットを手に入れ、
会いにいきます、お母さん。

早朝フィレンツェを出発。

機内食を唯一の楽しみに、長いフライトを経て、
早朝の成田へ到着。

会いたい人、やりたいこと、食べたいものはたくさんあるけど
たった2週間の一時帰国、予定があうかどうかしら??
のんびりイタリア時間の時計を巻いて、
いざ怒濤の日本時間へ早回し。
まず、成田について、母と兄に安否連絡を入れ、
都内に向かう電車に乗る。
携帯メールをフル活動させ、今後の予定を友達とすりあわせると同時に、
数少ない自由行動のできる今日の予定を立てる。

ものすごく、タイミングよく、今日のランチなら会えるという友達と連絡がとれた。
福岡時代にさんざん遊び倒したお友達。
かわいい彼女は今、新転地東京でがんばっている。
原宿駅前というベターな待ち合わせ場所で再会した私たち。
東京の風景に、彼女はちょっと違って見える。
長時間のフライトの疲れとイタリアの強い日差しにさらされカサカサの私も
きっと東京の景色に違和感たっぷりに映っているだろう。
それでも会えば懐かしさがこみ上げてくる。
 
良く分からないけど、そこにあったカフェでランチ。
日本らしいかわいらしいランチに訳も無く感動。
明るい日差しの射す席で、
会えなかった時間のたくさんの話をした。
私と正反対、女の子の喜びを形にしたみたいなキラキラの彼女は、
その大きな瞳で一心に私を見つめる。
彼女の笑顔も、明るさも、か弱い心の揺らぎも、かわいらしくって大好きだ。
彼女に”がんばってね”と言われると、
うん、がんばるよという気になる。
かわいい彼女に励まされる彼の気持ちってこんな感じだろうか(笑

忙しい中をぬって、会えた事が奇跡みたいな短い再会も、
心は一瞬で通い合う。
うん、がんばるね。

そして私が次に向かった所、
どーーーしても恋しい”イナムラショウゾウ”の特製苺のロールケーキを買いに鴬谷へ。
でも、到着してみたらなんと定休日だった!!!がーん!
もーーー私ったらどうして、どうしてそこを確認しないのっ!
すっとこどっこいな自分に腹を立てる気力もないまま、
でも状況を切り返す体力はあるのでその足で浅草へ。
日本的な景色が見たかった、撮りたかった。
 
  
ざわざわとした雑踏に身をただよわせて、なぜか心地いい。
ああ、ニッポン!
そして食べたかった豆大福!
ん~、やわらかい、
小豆のほんのりふくよかな味わい、
ああ、おいしい~~。

見上げた空に見慣れぬ新しい景色、新東京タワー。
久々の日本でどんな懐かしい景色、新しい景色に出会えるんだろう。
怒濤の一時帰国の旅は始まったばかりなのでした。

大阪見物

2009-07-18 17:09:11 | └・国内旅行
昨晩は、ほんとに懐かしい顔ぶれがそろってくれた。
一緒に働いていたから良くわかるけど
皆のSEという仕事がどんなに忙しいか知っている。
そのさなかをわざわざ集まってくれたのだ。
恐縮しつつ、でも本当に胸がジンとするくらい嬉しくって、何度もお礼を言ったら
「ええねん、こんなことでもないと飲み行かれへん。しむしろありがとうや。」って笑ってくれる。

みんな相変わらずで、ひとりが面白い事をいえば
負けじと誰かが面白い事を言い返す。
こんなに笑い転げたのは久しぶりっていうくらい笑った。
笑いすぎて、堅苦しくとめていた心のボタンが弾けとんだみたい。
本当久しぶりにあほみたいに楽しかった。

色々、仕事の話などするなかで
「仕事かてなんやって楽しくせな、おもろないやん」ってみな言っていた。
本当にそうだと思う。
そんな風にみんな楽しもうって努力をもっとすべきなのだ。
私もつい力を抜きがちだけど、もっと一生懸命楽しもう。

結局夜中の3時半くらいまで飲んでいた。
ホテルいらんかったんとちゃうかといわれつつ、部屋にもどった。
安い部屋だからびっくりするくらい狭く暗かったけど
清潔な白いシーツは疲れを癒すのにありがたいものだ。



のらりくらりと起きだして、チェックアウト。
とりあえず向かいにあったスタバでコーヒを飲みつつ今日の計画を練る。
3時に憧れの堂島ロールの予約をしているからそれまで何しよう。

まず、大阪城に行ってみた。
実はホテルから歩いてすぐのところにあった。
そのあまりにもきらびやかで立派な佇まいに、むしろリアリティーを感じられない。
なにかおとぎ話にでてくるお城みたいに立派だ。
すごいなぁ、秀吉。

 

案内板を見たら水上バスがあるらしいので乗ってみる事に。
大阪城から出発して道頓堀までいく遊覧船だ。
お堀を抜け、城を見送ったら、街が近づいてくる。

 

しかし、中之島を過ぎると川は高速の下を流れるようになる。
コンクリートに閉ざされた風景、むっとした臭いのする川の上を進む。
これが大阪。



ようやく高速をはずれたと思ったら道頓堀に到着。
川からみる道頓堀の街は、いびつな遊園地みたいに見える。

船を降りて、次はカフェへ向かう。
以前来たときに食べた「8bサンド」というお菓子がおいしかったから
そのお店のカフェに行ってみよう。



カジュアルでおしゃれな店内で席に着く。
ロールケーキもおいしそうだけど、今日、堂島ロールを買うからな。
バームパフェにしてみた。
やたらかわいいパフェ、バニラアイスと、バームクーヘンが入っている。
8bサンドはけっこうすっきりな甘さでおいしかったけど
パフェは結構たっぷりな甘さ。
炎天下の中歩き続けていた私の体に嬉しいご褒美。
気づけば、10cmヒールをはいて、3時間くらい歩き続けてるし。

それにしても、いいな、おいしいデザートメインのカフェ。
なんだかんだ言って福岡のカフェはご飯メインだもんな。
こんなんうちの近くにあったらうれしいなと夢見る昼下がりなのでした。

■Dining cafe  8b
大阪市西区北堀江1-22-13 1F
TEL 06-6534-8886/OPEN 11:30~翌3:00 定休日:無休
http://www.8gco.com/

大阪名物☆ビリケンさんとイカ焼きと

2009-07-17 21:18:10 | └・国内旅行
せっかく大阪にきたのだから、会いたい人たちがいた。
それは5年前、私が福岡に戻りたての頃
勤めていた派遣先で働いていたお父さんたち。
みんな大阪からの単身赴任で来られていた。
よく飲みに連れて行ってくれ、
私の事を「はらり」という変なニックネームで呼んでかわいがってくれた。
いつもユーモアと茶目っ気たっぷりで、
明るく笑いの絶えないお父さんたちが私も大好きだった。

でもそれ以降会ってなかったし、連絡をしていいものか躊躇したけど
ダメ元で連絡してみたら、「ほな、みんなでご飯でもいこか」って
みんな忙しいのに集まってくれるというのだ。
うれしい、すっごくうれしい。
ビザ申請より、むしろこっちがメインと思えちゃうくらい嬉しい。

 

さて、前世占いを終え、ホテルのチェックインも済ませても
夕飯の約束までには少し時間が空く。
どうしようかなぁと思ってたら
やさしい人から、どっか案内するでと連絡があった。
それならビリケンさん見たいと言ったら連れて行ってくれた。

通天閣はびっくりするほど小さいよと人に聞いていたからか
商店街の向こうに建つ姿は思ってたより大きく見えた。
でも近くで見たら、やっぱりびっくりするほど小さかった。

その小さな塔の上にビリケンさんはいる。
私は勝手にブロンズ像だと思っていたのだけど
実物は古ぼけた木製の像だった。
古ぼけてはいるけど実に愛嬌のある神様だ。
なんだかわからないけどとっても気に入って
神様に対して失礼と思いつつ、やたら撫でまわした。かわいい♪
足の裏を撫でると願いが叶うというので
願いを込めて撫でておいた。いいことあるといいな☆



ゴールデンウィークに大阪に寄ったときイカ焼きを食べ損ねた
食べたいといったら、それも連れて行ってくれた。
夕飯前だったけど、欲張ってイカ焼きとたこ焼きのハーフ&ハーフにした。
たこ焼きは中があつあつのトロトロ、東京や福岡で食べたのとは何かが違う
やっぱり本場がおいしい気がする。
それからイカ焼き!おいしい!これおいしいよ!
小麦粉生地にイカが入って焼いてるだけなのだけど
なんかイカの旨味が生地にも染んでいて、
ちょっとぱりっとした香ばしい焼き加減といい、すっごくおいしい。
どうしてたこ焼きやは全国あるのに、イカ焼き屋はないのかな?
イカ焼きの方がおいしいのに。

十分、大阪を満喫できたし
夕飯の約束を前にフライングでビールも飲んじゃったりして上機嫌。
楽しい大阪の夜はこれから始まるのでした。

大阪名物☆前世占い

2009-07-17 20:20:03 | └・国内旅行
イタリアでのビザを取るために大阪にあるイタリア領事館へ。
わざわざ大阪まで行かなきゃいけないんだねぇ。

博多から新幹線で梅雨空の西日本を縦断する。
雨に煙る深い森が流れる車窓に映る私
白いワンピースに、学生時代、友達からもらった男物の時計
ニコンD300、これが私の持つもの全て。
それなりの人生と経験を経て
未だに何も持たない私は
一体何を探し続けているのか。



ま、でもね、せっかく大阪に行くのだから
ここは色々楽しまなきゃ。
大阪出身の友達に、大阪のおすすめ所を聞いてみた。
そしたら心斎橋にある喫茶店のおばちゃんがやってる「前世占い」だって。
え?通天閣でもたこ焼きでもなんば花月でもなくて前世占い???
こんなとんでもない返しをしてくれる可愛い彼女が私は大大大好きだ。

そもそも私は前世なんて信じてない。
この世界はただ存在し、消滅するだけ。
何かが存在する時、そこに意味などなく、全てが偶然の連続。
でもそれが存続しつづける時、それには意味があり、必然性がある。
前世なんて信じないが、人類の始祖から存続する占いには
何か意味があるのではないかと思うのだ。
多分それは、わけの分からないもの、例えば、人の心とか
それを理解するために使う特別な記号みたいなものなのかも。

ま、この世の摂理などちゃんちゃら分からないけど、
ビザ申請は午前中で済んで時間もあるし、
可愛い彼女に敬意を称してせっかくだから行ってみた。
そこは心斎橋アーケードの脇道にある普通の喫茶店。
ベリーショートにした白髪に黒いTシャツを着た小柄なおばちゃんが
ニコニコと出迎えてくれた。
一見普通のおばちゃんに見えるけど、この人が占い師なの?

ここの占いは地元では有名なのか
前の予約の人がちょうど話をきいていた。
喫茶店なので、とりあえずカプチーノを注文して順番を待つ。



私の順番がやってきた。
おばちゃんは完璧な白髪とは不釣り合いなほどに艶々とした肌をしている。
はつらつとした村娘みたいな笑顔と村の長老のような落ち着いた物腰で
静かに私と対峙する。

姓名から占うらしく、私の名前を書いた紙を渡すと
ちょっと待っててねと裏にさがってしまった。
少しすると私の前世を書き付けた紙を持ってもどってきた。

79年前 アメリカ人男性 心理学者のたまご
158年前 イタリア人女性 小間物屋の奥さん
268年前 ロシア人男性 書生

私は、前世の仕事の影響で
非常に深く物事を考える癖があるそう。
男性で生まれたときには結婚をせず仕事に生きたため
今世での私の目的は結婚して幸せな家庭を築くことらしい。

へぇぇぇぇ~~
私はベトナム料理が好きだから、前世があるならてっきりベトナム人か
ベトナムに住んでいたフランス人かと思ったけど。
ん~、確かに考え込む癖はあるある、人知れずあるね。
でも、私の人生の目的が結婚だったなんて
今までの人生でほんの少しも考えた事がなかったけど。。
そっか、目的を無視しつづけているから
なんだかいつも自分の居場所ではない気がして落ち着かないのかな?
結婚ねぇぇぇ。。。

でも、本当に色々いつも上手くいかないんですけどって言ったら
それは、あなたが悪いんじゃない
たまたま付合った人があなたの目的を満たす用意ができていなかっただけ
あなたは大丈夫、自分に自信を持ちなさいと。

それを聞いて、何か胸の奥の固まりが溶けて
涙になってうっすら目に浮かんできた。
恋愛だけではない、仕事もなにも上手く行かず迷ってばかりの人生を、
ずっとずっと、自分が悪いのではと思い悩んできたから、
「あなたは悪くない」、その一言に許された気がしたのだ。

それから、イタリア留学の話は最初おばちゃんに一言もしてなかったのだけど
でも、前世にイタリア人だった時があったから、ちょっと言ってみたら
そんなもんよ。前に住んでいたから、今も懐かしくて戻ってみたくなるの。
前に住んでいたのだから、あちらに行っても違和感なく過ごせるから
心配せずに、楽しんでいってらっしゃいっだって。
出発が近づくにつれ、実はちょっとナーバスになっていたけど
なんだか、ああそっかって、分けもなく肩の力が抜けた。

なんだか占いというより、人生の先輩にアドバイスをもらった感じ。
占いは正直わからない。
でもここに来てなんだか良かった気がするな。

私の周囲には、そんな風に私を許してくれる大人がずっといなかった。
本来なら親とか、おばあちゃんとか、先生とか誰か見方になってくれる人がいるのだろうけど
残念ながら私の母は少女の心のままなので、私は急速に大人びた子供に成長した。
大人びたかわいくない子供を抱きしめてくれる大人などいないものだ。
ただ、無条件に自分を信じて許される事、その温かさ、心強さは如何許りか。
私はその支え無しにずっとひとりで気を張りつめて今まで生きてきたのかも。
そっか、私は、信じて許し合える、支えとなる誰かを必要としているんだ。
きっとそれを探すことと、結婚はニアリーイコールなのかも。

ま、私の話はさておき、でも今の時代、みんなそういう境遇に餓えてるのかも。
それは年長の方がじっと話をきき、そっと諭してくれるようなこと。
それは昔にはあったのに、今の社会に欠けているものだ。
だから社会は少しずつ変な固まりを作り、バランスを崩していくのだ。
この社会に必要なのは介護保険を担い働く子供たちではなく
人生を知り、良識を持った年長者たちなのではないのだろうかと
賑わう大阪の街でひとり思うのでした。

■Loadestone
TEL 06-6252-8665

讃岐うどん巡礼~大阪くいだおれの旅へ

2009-05-03 13:24:01 | └・国内旅行

鳴門大橋を渡り大阪へ。
大阪は子供の頃に行ったっきり、
クリームソーダを飲んだ思い出しかなかったが
こうやって見るとびっくりするくらい大きな街だった。
東京も大きいけど、下町と都市が行儀よく住んでいるから
その大きさほどには圧迫感を感じない。
でも大阪はその両方をぐちゃっとひとまとめにしてこんがり焼いたみたいな街
その熱を帯びた圧倒的な雰囲気にあおられ、こちらまで高揚してくる。
いるだけでなんだか楽しい!
一時期、一緒に働いた大阪のお父さんたちを思い出した。
エネルギッシュで、あらゆることを笑いにかえる特殊能力を身に着けていた。
なんていうこともない退屈な派遣の仕事だったけど、
でもあの時は毎日楽しかったなぁ。みんな元気かなぁ。

さて、大阪といえばたこ焼き。
朝ごはんにたこ焼きを食べようと道頓堀へ。
まるでどっかのアトラクションみたいに賑やかな街に
どっかのアトラクションみたいに人が溢れている。
そしてどのたこ焼き屋台にも行列がっ!
すごいなぁ、みんなどんだけたこ焼き好きなんや。

ちょうどお店が開いて席につけたので「くれおーる」へ。
梅しそ、おろしポン酢マヨ、ねぎソースなどたこ焼き色々とねぎ焼きを頼む。
たこ焼きは中が尋常じゃなくトロッとしている。
表面のカリッと感はあまりなく、大降りでぽてっトロッな印象。
熱々をハフハフしながら食べるのがいいね。
いろんな味があったけど結局ソースが一番おいしかった。
やっぱ定番が一番なのねぇ~って思ったのでした。

■くれおーる 道頓堀店
大阪府大阪市中央区道頓堀1-6-4
TEL 06-6212-9195/OPEN 11:00~23:30(L.O.22:30) 無休

讃岐うどん巡礼の旅-うどんバーガー

2009-05-02 15:04:11 | └・国内旅行

途中みんなと別れて高松美術館へ。
以前からどうしても見てみたかった「加山又造展」をやっていたのだ。
どの作品も素晴らしく感激。
なかでも「弥生」という月を背景に蝶群が舞っている作品に
心がサワサワと騒ぎ出すような感銘を受け、ずっと絵の前に立ちすくんでいた。

美術館を出て、待合わせまで時間があったのでお土産を買いに行った。
途中、アーケードでイベントをやっていてそこでこんなものを見つけた。
その名も「うどんバーガー」
香川の人はホントどんだけうどん好きなんやっ!
バンズの代わりにひとまとめにして焼いたうどんに具が挟まっている。
具は筍、いか、蕗など。
と、ここまで和の食材がくればタレはしょうゆベースの和風だろうと思ったが、
なんと度肝を抜くマヨネーズ和え。
まずくはない。でも何故マヨネーズなのか、私は納得いかない。
ところが横で友達はこのマヨネーズがおいしいといってパクパク食べている。
うーん、おいしいっちゃおいしいかも。案外はまっちゃう味みたい。
うどん巡礼の旅、私が美術館に行ってる間に
友達は3軒を食べ歩き、私が買ってきたこの変なうどんバーガーで
めでたく(?)締めとなったのでした。

■明水亭
香川県丸亀市垂水町中村956-2
TEL 0877-28-9981/OPRN 11:00-17:00 月曜・第2日曜定休日
※「うどんバーガー」はこのイベントのみの企画商品のようです

うどん巡礼の旅-山下うどん

2009-05-02 10:49:07 | └・国内旅行

うどん巡礼の旅、もちろん朝食だってうどんに決まってる。
おいしいときいたお店を探していってみる。
田んぼの中に家がぽつぽつとあるような所に突如現れる車の列。
そのうどん屋の行列で、しかも案内の看板には150分待ちと!!
こんな片田舎にディズニーランド並みの行列が!
即効あきらめて次のお店を探す。
が、次のお店はすでにうどんが品切れ。

ようやくうどんにありつけたのが「山下うどん」
川と畑に囲まれたのどかな風景にある家の離れみたいな建物。
調理場の真ん中にドドーンと地獄のように大きな釜が。
おお今時珍しい薪釜なのね、メラメラとオレンジ色の炎を上げている。

今度は「かまあげうどん」にしてみた。
釜揚げだったせいか、こちらのは飲み込めないほど硬くなく
昨日食べたのより麺がちょっとふっくらしてる気がする。
つるりとのどの通りがよいので食べやすい。
でも食べ方としてはぶっかけの方が好きかも。

ふと気が付くとお店の入り口には長い行列が。
ほぼ観光客だけど、地元の常連さんらしき人の姿もある。
しかしおいしいとはいえ、ただのうどん、
みんなどんだけうどんが好きなのか?
博多っ子はみんなラーメンが好きだけど
こんなに並んでまで食べたりしないなぁ。
ラーメンに並んでるのは観光客だけしって、あ、私も今観光客か。
え、じゃあこのうどん行列は観光客?
恐るべしETC1000円乗り放題。
ここまでバチッと当たった国策を初めてみた気がしたのでした。

■山下うどん
香川県坂出市加茂町147-1
TEL 0877-48-1304/OPEN 8:00~18:00 第1・3・5日曜定休日

うどん巡礼の旅-宮川製麺所

2009-05-01 15:38:58 | └・国内旅行

さて、金比羅さんへ挨拶もすませ、いよいようどん巡礼。
まずは近くにあった「宮川製麺所」へ。
まさに製麺所という佇まいの建物に入ると
奥からおばちゃんが、はい、まっすぐ進んで、どんぶりとって
と顔も出さずに号令をかける。
次、そこの麺をとって、、とおばちゃんの号令どおりに進み
これ、ぶっかけうどん。
へぇぇ、これが本場の讃岐うどんかぁ。
麺のつやとコシがすごいね。
小麦粉と塩だけで作られたとは思えない、それを越えた味わいがある。
でも博多の「やおうどん(柔らかいうどん)」で育った私には
このコシに悪戦苦闘、のどを詰まらせないように注意して食べる。
ダシは私には少し塩辛かったけど、
おばちゃんのお勧めで入れた生姜が味わいのある麺にとっても合ってナイス!
まずはおいしい本場讃岐うどん初体験なのでした。

■宮川製麺所
香川県善通寺市中村町1-1-20 
電話 0877-62-1229/TEL 8:00~18:00 日曜定休※売切次第閉店