馳走いなせや奮闘中!

京都柳馬場三条上ルの町屋料理屋「馳走いなせや」
オーナー(通称大将)の酒と食の奮戦記。

これが現実

2015年04月26日 | Weblog

おそらくは、日本でみる事のないmorinagaの豆腐…。
(何故か賞味期限は2カ月近くある)

醤油もキッコーマ○の薄口なのに色の濃いやつ。

味噌は、誰が作っているかわからない。
(多分、メイドインチャイナやろか?)

すでに黒い色が変わって、緑っぽい色の海苔。

日本で当たり前に食べる生食用の玉子は、ほぼ皆無だ。

とりあえず、和食として使用するほとんど全ての食材がまともには揃わない。

これが現実
もちろん、ほんの一部を紹介しただけだが
これで、どないすんねん~❗️



どうにか、するんや

いわば「ミッション・イン・ポッシブル」の世界だ。
ここまで来て諦める訳には行かない。

道具(調理器具)さえ揃えば、何とかなるはずだ。
すでに、11月の打ち合わせで行った時に発注してあるし大丈夫だろう。

と、思いきや
1ヶ月以上が経過しているのに、まだ来てないだと~~❗️

これは、あかん

すぐにK君に連絡して、厨房機器の専門店に向かう事にした。

担当に会うが「まだ全て揃わないので、そこに置いてある」と

何と、ほとんど揃ってないし。
「じゃ、いつになれば揃うんや」

あっさり「わからない」だと…。
(結局、ほとんど揃ったのが2月中旬で
ついに全ては揃わなかった)

あ~~❗️ここもゴム~時間かぁ。

なんてこった。

そう言えば、器も何一つない。
入荷の確認するも「わからない」との返事だ。

あかん、これまた現地に行こう。

「何点か試作出来てますけど、どうします」ときた。
どうもこうも、試作出来てるんやったら連絡せ~や❗️
ただでさえ、やり直して納品言うたら2カ月はかかるやろう。

器のサイズや深さを修正するも、何故かしっくりこない。
「もっと、ざっくり仕上げて欲しい」
とK君に言えば
「ざっくりと言う英語がありません」やて…。

だから、ろくろで回した小綺麗な形じゃなくって
もっとアバウトにって言ってくれ~❗️

結局あれこれ言ってもわからないので、ろくろで回した柔らかい状態の製品に手を加えた。
こうして、こうやっていびつな形に
こないな感じで「丸」「三角」「四角」を彫ると
現場のスタッフが
こいつは何をやってるんやみたいに、わらわらと集まる。

「丸」「三角」「四角」は、物事の始まりや調和を意味するんや
と、言えば
「お~❗️うちでも使っていいか?」
と言うもんで
「こんなん好きに使えばいいんや」

いや、そんな話をする為に来たんとちゃうし


何せ、物事すべてがこんな調子だから
せめて、マヤサヌールの料理長候補の西田さんや
馳走いなせや料理長の川村が来るまでに済ませておきたかった事が全く出来なかった。

食材がまともに揃わないと言う事と
調理器具がないと言う事は、料理が出来ないし

器がないとイメージとする盛り付けも出来ない。

しかし、イライラしても前に進まない事態なので「開き直った」

20代の頃
沖縄の石垣島に2年間住んでいたときの事を思い出す。

「ウチナータイム」だ。

南国の気候がもたらす、時間にルーズな事も
慌てない事も文化である。

今日仕事がなくても、凍え死ぬ事は無い。
少し山や畑に行けば、パイナップルやココナッツがある。

そんな気候ゆえ、彼らの笑顔は最高な訳だ。

ゆっくりやろう。
いつか出来るわ❗️


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