
大正時代から創業されてる、比較的新しい酒蔵さん。
(日本酒造りの世界は創業うん百年とかの蔵がほんま多い)


案内頂いた橋本専務兼杜氏の説明で蔵横の道路から降りるスロープの石垣だと言う事が判明。
なるへそ、しかし冷えるわ~!

初めて知りましたが、立派な酒造好適米との事。
他にも奈良県産の「山田錦」や美山錦の改良米等、全て奈良県産の米にこだわっておられます。



広っ!めちゃめちゃ広いやん。
「昔は桶売りしてたので、設備ばかりが大きくてほんま困ってますわ」と橋本君。
確かに昔の酒蔵は、大多数が桶売りと言う大手メーカーに納める日本酒を造った時代。
(逆に言えば、そうしないと小さな酒蔵は生き残る事が出来なかった訳です)
わたくしの知り合いの酒蔵さんも、立派な(巨大な)設備の中
頑張って小造りにチェンジされてますわ。

デカイ。


花巴には、漢字バージョンとひらがなバージョンがあります。
漢字バージョンは、蔵付きの天然酵母で造ったお酒。
ひらがなバージョンは、酵母を添加した速醸造りのお酒です。
タイプとしては、酸がしっかりしたお酒と比較的酸が少ないお酒と思ってます。
事務所で橋本専務のお父さんが
「わしは、昔から酸が多い日本酒が好きで
お蔭で鑑評会は、一度も取れんかったわ」と豪快に笑ってます。
基本的に鑑評会の出品酒は、酸を抑え香りやバランスに重点おきますので
わたくし的に、全く面白くない(あくまで、個人の意見です)
さて、そんなお父さんの影響を受けて育った息子が造ったお酒は
やはり、酸が多い(口の中、唾だらけになる)複合酸の日本酒。
こんなん、食べ物なしで飲めへんやろ~~!
(まぁ若干おおげさやけど…)
ぐらい個性的なお酒。
料理屋とすれば、これを使いこなせなあかんやん!
無難な料理に無難なお酒は、よその店に任せて
ぐぉぉぉ~!な料理にふぐゎゎゎ~!なお酒を提案したい訳です。
(抽象的過ぎるし…)


「お昼ご飯でも食べにいきましょか?」と橋本君。
せっかくだからと、吉野山の山頂にある「蔵王堂」に案内してくれました。
凄みあります。
なんたって世界遺産。なんたってアイドルとは、訳が違います(当たり前やけど、ネタ古過ぎる)
山頂の空気と共に、まさしく心が洗われますわ。


久しぶりに蕎麦の香りが立ち込める旨さ。
そして、蕎麦団子も一切の味付けなく甘くて旨い!


いやいや、ほんまお世話になりました。
これからも、どうぞよろしくお付き合い下さいませ。