馳走いなせや奮闘中!

京都柳馬場三条上ルの町屋料理屋「馳走いなせや」
オーナー(通称大将)の酒と食の奮戦記。

27年って…

2015年06月27日 | Weblog

先日、いなせやスタッフを引き連れ
毎年恒例の「吟醸酒を楽しむ会」に参加した。

私が初めて参加したのは、24年前の第3回だと記憶しております。

ちょうど翌年に離婚しているので、ちゃんと覚えているのが悲しい。


当時で言えば、日本酒の会=ごく一部の知り合いの集まり(かなり閉鎖的)というのが、常識。

ホテルで当時400人ものお客さんを集め、着席フルコース付きなんて
なかなかお目にかかれません。

だいたい10人が1つのテーブルで、それぞれ1人蔵元さん又は杜氏さんが同席される形も昔のまま。
こんな感じだ。

そして我々のテーブルには
磐城寿(鈴木酒造)の蔵元鈴木さん。
福島県の浪江町から山形に酒蔵を移し、酒造りをされてます。

ご存知のように、3・11の年に酒蔵をなくされ
ほんま大変な努力をされて現在500石ほどのお酒を造っておられます。


お酒もこんなようにヅラヅラ~と並んで、全てお好きなだけ飲んで頂けるわけです(まだありますが…)

何が凄いって…。
吟醸酒を楽しむ会の名にふさわしい
ほとんどが、吟醸酒クラスより上の大吟醸が所狭しと並ぶ訳です❗️


ほんまお値打ちありの酒の席も午後4時半から始まり7時ぐらいにお開き。

そこからは六角んまいにて二次会だ。
と、思いきや終了直前に大雨でタクシー乗り場は長蛇の列。

毎年、雨にたたられる酒の会でもある…。
それより、今年初めて参加の大阪北新地・酒肴人の親方が行方不明。

何か昼から酒の会があり、既に7合ほど飲んできて
遅刻もしたけど…。
(結局探すが、見つからないので諦めることにした)
まぁ大人やし、大丈夫やろう。

その後、六角んまいには蔵元さん杜氏さん含めて40人ほどの日本酒造りのメンバーで盛り上がる。

毎年の事なら三次会もあるのだが、今年は二次会まで。
と、いう事で深夜までワイワイ楽しく日本酒談議がアチコチのテーブル席で。

10年目と20年目の年に、節目で止めると言ってた「吟醸酒を楽しむ会」も考えれば
後3年で30回❗️

そら、歳とるわ~~❗️

近況報告と俵越山さん

2015年06月16日 | Weblog
先ずは、6月21日(日)の京都ブライトンホテルでの「吟醸酒を楽しむ会」無事に満席となりました。

沢山の申込み、ありがとうございました❗️

そして7月12日(日)の馳走いなせや恒例
昼酒会「大治郎&一博編」も満席。

現在、キャンセル待ちが出ています…。


7月の京都と言えば「祇園祭り」
本来なら7月1日から始まっておるのですが、メインイベント山鉾巡行が昨年から「先祭り」「後祭り」と二部構成になり7月15~17日にかなりの人出になるのが、若干緩和されて「後祭り」の20日には、いわゆる祭りの通の方々が屋台(テキ屋さん)のいない、京都らしい祭りを楽しまれる傾向にあります。
(私も、純粋に「後祭り」が好きやわ)

しかし7月の京都は、全くホテルの予約が取れないと遠方からのお客さんに聞きます。

中には、奈良や滋賀県のホテルに宿泊して京都まで電車で来られる方も…。

ほんまにご苦労様です。

京都では、昔から山鉾巡行と共に梅雨が明ける訳です。
おそらく、7月中旬までは日本一の高温多湿地域になります。

7月の京都にお越しの皆様は、くれぐれも熱中症などお気をつけ下さいませ。

そして8月2日(日)

滋賀県堅田の浪の音酒造さんが、毎年期間限定
母家で営業される
「鰻会席と浪の音尽くし」

過去3年間、鰻が手配出来ずご迷惑をおかけしました。
今年は、安曇川の鰻フルコースを
いなせやのお客さん貸し切りで予約しました❗️

お昼12時から
限定20名様です。

会費8,000円(浪の音のお酒山ほど飲めます)
残席僅かでございます❗️


さらに同じ週の8月7日(金)
お待たせ致しました❗️

8月の馳走いなせや恒例
ジャズと馳走いなせや会席です。

この3人のジャズメン。
日本のジャズシーンをリードする凄い人達が、昼と夜の部でそれぞれ20人限定のお客さんの為に演奏してくれる訳です❗️

そこに馳走いなせや会席料理とフリードリンクなので、かなりお得なイベントです。

昼・夜共に料理とフリードリンクの内容は同じです。
是非ともお早めにお申し込み下さいませ。
(ミュージックチャージなるもの込みなので仮にお客さん100人ほど入って頂ければと思うけど…)
いや、愚痴は言うまい。


上記イベント全てのお申し込みは

馳走いなせや
075-255-7250まで、よろしくお願い致します。


ふ~~~…。
ここまででかなり疲れたわ




それでは、俵越山さんのあの日を振り返ろう。

皆さん憶えてはりますか?
馳走いなせやの二階であったあんな事。

これこれ
今年の春に、二階の襖を張り替えて「襖書」を書いて頂いたんですが~~。

最後に落款を押して完成な訳です。
(言わば、俵越山認定となる)

そのお披露目会が6月某日
とりおこなわれました❗️

先ずは俵越山さんが、お集まりの皆さんにご挨拶。

そして、俵越山さんとご縁を頂いた佐々木酒造の佐々木晃社長

そして、相変わらず人前で緊張するシャイな私と…。

何せ、来店される方々と名刺交換するのですが
いったいどう言う交友関係⁉️
と思う方々ばかり。

普通にこの方達を集めて組織(会社など)創設すれば、いきなり株式上場するんちゃうか?
てなメンバーやわ。
(まぁまとめるの大変やけど…)

そんな方々の見守る中
おもむろに朱肉を取り出し

喋りを止めずに、こねくり回す。
(恐らく5分くらいやけど、そんなに必要なのか?)

そして~~。

やっとのことで捺印だ。
(こんなでかい書やし、もっと大きな印やと思ってたわ)

これだ❗️
昔、探偵ナイトスクープで見たやつや。


そこからは、宴も始まり

まず佐々木酒造のお酒で乾杯。

そして
参加者の皆様が一人一人ご挨拶。
(今風なのは、スクリーンに映し出される映像をそれぞれの方がマイパソコンを接続して自己紹介すると言うスタイルだ)

何だか勉強会みたいになって来たけど…

皆さん器用にやらはるわ。
(アナログ人間の私には絶対無理)

途中、俵越山さんも昔の越前屋俵太時代のお宝映像を出して大いに盛り上がり

あっと言う間に終了予定時刻を過ぎて
午後11時だ~~!

せっかくやし、新しくleaf編集長になった上山君とのツーショットもアップしておこう

色々な提案やら全ての人を紹介する俵越山さんを見て、この方はほんまにサービス精神が豊富で
皆さん平等に楽しんで欲しいと考える人なんやと納得。

確かに会の事を優先すれば、最初から最後までまとめる事の出来る方やけど
参加者全員を満足させることが「好きなんや」

改めて、見習うべき人とご縁を頂いた事に感謝した1日でありました❗️

これからもどうぞよろしくお願い致します。



馳走いなせや昼酒会「木下酒造編」

2015年06月10日 | Weblog
馳走いなせやの昼酒会。
6月7日(日)
フィリップ・ハーパー杜氏が醸す
木下酒造「玉川」
これは、開宴前の打ち合わせ。
当店の丸山とフィリップが、ああでもないこうでもないとやってるの図。

当日は、見事な晴天に恵まれ
おまけ(いや失礼…)に沢山のお客様の予約を頂いた。


今や日本酒絡みの雑誌やテレビでは、常連の彼にも修業時代はあった。
(私32~33歳・フィリップ20代後半)

フィリップ初めての蔵就職は、奈良の梅乃宿酒造。

最近は、日本酒より梅酒が有名なのは「梅繋がり」もあるが早くから梅酒と言うリキュールを造って
全国展開もされている訳だ。
(実際、現会長の吉田さんもこんな売れるとは思わなかったらしい)


そんな彼(フィリップ・ハーパー)に23年前に会った時。

何や変な外人さんがフォークリフト運転してるなぁ…。
ぐらいな感じ。

よそよそしく、何度か会話あり…。
大人の社交辞令ってやつだ。

その後親しくなったのは、移籍先の大阪の「大門酒造」
その頃付き合いの深かった某酒店と、通ってた「大門酒造」さんに来たのが彼。

偶然の再会から急速に仲良くなって、さらに移籍先「玉川」と言うストーリーだ。

さて、それでは前回ブログ同様、今回もキッチリ料理の写真をアップしよう❗️
少し何か忘れた気はするけど、そこは御許しあれ。
当日は、初めてのお客さんも多く、砕けた写真で失礼します。
他にも結構撮ったんやけど、ほとんどがお客さんの携帯。
(俺も撮ってとは、年齢的に言いづらい)

何故か今回もお酒の写真ないとは

ほんま、すんません。

5月の昼酒会(世界一統)とは、全く一線を引く
濃い~~
濃い~~
濃い~~

タイプの玉川に手こずる、料理人。

単純に言えば、あっさりしたお酒にはあっさりした料理。
濃いお酒には、濃い味の料理が分かりやすくもあるけど。
いかんせん、同じトーンの料理だと軽い時は軽く、重い時には重たくもなり
次の箸やお酒も進みづらくなる。

むしろ、お酒がアフターしっかりしてるならば
さっぱりした料理もキレ良く食べたり出来る訳です。

ワインなんかも、そうですが重いばかりの組み合わせは「しんどい」訳です。

そんな頑張った料理人
今回のスピーチは、そんな事⁉️もあり少しキレが良かったと思います…。


ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、フィリップ・ハーパー

とにかく酒が強い❗️
どこまで飲むね~~ん

馳走いなせやの昼酒会の後
遂には、四次会まで・・・・・。
写真は、三次会の藍ちゃんの店「桝や」
(しらっと常連の八木さん発見したけど)

まぁまぁ、この辺で締めたかったのに
まだ行くか~~~❗️

あっ、そうそう
全く酒の会と関係ない話やけど
今回のメニューに書いてある高坂地鶏が、今月のダンチューに大きくアップされてます。
他にも写真あるけど。
全部載せたら怒られるし、一枚限定で。
(全部見たい人は、書店で購入して下さい)
「高坂和鶏」はPB
うちは「高坂地鶏」です。
これもPBやけど…。

色々ややこしい、大人の事情って事で。

馳走いなせや・問答無用いなせやで、食べて頂けますよ~~❗️
(もう四年以上前からやってることですが)

フィリップ
長い時間ありがとうね~。

又、個人的に飲みに行こうな。

もう、ほんまベロベロで帰宅したけど
翌日からは、姉妹店「六角んまい」の14周年だった。

この歳になると、連発きっついねん…。
やれるのか❓俺❗️

詳細は、次回ブログにて。

報告と世界一統の昼酒会

2015年06月04日 | Weblog
まったく…。
遅れる遅れるとは、聞いてたけど。
こんなにアップ遅れてすんません。


まずは、近々のイベントの報告から

6月7日

馳走いなせや恒例の昼酒会は
フィリップ・ハーパー杜氏がゲスト参加。
間も無く、締め切りです。

そして
6月8~10日まで、姉妹店の六角んまいにて14周年イベント開催❗️
毎年恒例の3日間飲食代金半額(金券にてキャッシュバック)
そして、空クジ無しの大抽選会。
さらに、3日間通して特別な催し物あり。

毎年人気の為、なるべくご予約して下さいませ。

期間中は時間制限もありますが、なるべく多くのお客様にご来店いただきたいと思ってます。

ご予約電話番号
075-255-1406
烏丸六角東入る「んまい」にて、お待ちしております。


6月21日には、城陽のマルマン酒店さんの年一回イベント
「吟醸酒を楽しむ会」
毎年200人を超えるお客様に特別な日本酒を堪能して頂ける関西きってのお酒の会❗️


チームいなせやでテーブルを貸し切りますので、宜しければ一緒にワイワイしませんか❓
(実際、出てるお酒の内容半端ないです…)


ふぅ~。
まさしくイベントまみれだ。
って言うか、酒まみれやわ…。


そして、遅蒔きながら
前回のブログにアップした5月の昼酒会「世界一統編」

誰がどう見ても世界一統❗️

私も久しぶりに着席して参加させていただいた。

これも久しぶりに、ちゃんと料理の写真を撮った。
(やればできるぞ!)
因みにメニューに手書きで書いてあるのが、当日の「南方」のラインナップ。

逆光やけど、彼が杜氏の武田くん。
まだまだ若手だが、人柄もよくいつもニコニコしてる印象やなぁ。

いやいや、人は見かけじゃないかもしれないと
下の立場の方にそっと「実は結構、蔵内じゃへんことちゃうん?」と、カマをかけても
「いや、ほんま温厚な性格で皆んなに好かれてますよ」と


親父(杜氏の事)は、やはりそうなんや。
数々の酒蔵を回り接してきた親父の大半は、ほんま温厚で面倒見のいい人が多い。
逆に言えば、ギスギスしたタイプの人間には親父は務まらないと感じる。

「酒造り、人造り」
菊姫から常きげんを経て現在、農口酒造におられる農口杜氏の名言だ。

どんなに自分がいい酒を造る事が出来ても、一緒にいる仲間を育てる事が出来なくては結果としていい酒は出来ないと…。

本当にその通りだと思う。
最近ますますそんな言葉に感銘を覚える訳です。

おっと話がそれた。

当日は、杜氏と頭のお二人が参加の予定だったのだが急遽
1時間遅れて専務の南方さんが登場。
ご挨拶の時から「初対面じゃないですよね~。初対面じゃないですよね~」と言いながらも名刺交換。

専務は「多分初めてお会いします」というのだが…。
いや、知ってるねん❗️
どこで会ったんやろう❓

それから2日して思い出した。
「一刻堂」だ❗️

分からない方の為に言えば
ものまねで口を閉じたまま歌ったり喋ったりする、あの人
(ほんますんません。ほ~~んますんません…)

勝手にお会いしてますよね~と、言ってた自分が恥ずかしいわ。

そんなこんなで、昼酒会は続く。
私の隣の席は
シゲちゃんとわーちゃんの常連さん
そして向かいの席は、馳走いなせや創業メンバーの谷岡が奥さんと一緒に参加してくれた。

いや~嬉しいなぁ。

馳走いなせやで三年、その後「和久傳」さんへ
そして今年、新婚の奥さんを連れて故郷香川で実家を継ぐという報告も兼ねて来てくれたとの事。

確か実家は食堂やし「帰って、和食か割烹でもやるんか?」

「いえ、食堂を継ぎます」って~~❗️
マジか❓

何の為に京都で10年以上も修業したんや~。

奥さんはと言えば
「駅から不便なので、マイクロバス運転できるようになってお客様の送り迎え出来たらいいなぁ」

恐れ入りました。
多分、いや恐らく、いやいや絶対に大丈夫だ❗️

隣の席のシゲちゃんが何か庭が綺麗と言うので、気づく

そや馳走いなせやの南側のビルがなくなって、今まで入らなかった方向からお日様が照ってるんやなぁ。
うちのスタッフ気づいているんやろか?

まぁあんまり酒の会と関係ないけど…。


最後に馳走いなせや料理人勢揃い。

相変わらず、喋りの切れ悪いけど
ご苦労様でした。

毎月一度の昼酒会は、料理人にとっての勉強にもなる訳です。
普段使わない食材や調理法を駆使して頑張ってくれてます。

料理を引き立てるお酒もいいですが
お酒を引き立てる料理って実は難しいもんです。

もし宜しければ、一度馳走いなせやの昼酒会にご参加くださいませ。