京都日本酒ドロップキック。
おそらく聞き慣れない方が、ほとんどでしょうか。
プロレス技のように思えますが、簡単に言えば日本酒を愛する飲食店が日本酒の酒蔵さんとタッグをくみ、これ又日本酒を愛する方々に飲み歩いていただくイベントの名称であります。
事の始まりは6年前
当時大阪の飲食店が終結して開催されてました「日本酒卍固め」と言うイベントに参加した時。
確か12店舗ぐらいの参加だったでしょうか。
行く店行く店が、長蛇の列。
そもそも並ぶのが苦手なわたくしですが、待っている内に全く知らない方々とあれこれお喋りすれば
なんだか楽しい時間になる訳です。
それも同じ日本酒ファンとしての会話は、自ずと盛り上がり
「何処から来られたんですか?」とか「今、何軒目ですか?」とか、何故か並ぶのが楽しい。
日本酒のイベントと言えば知識のあるお客様中心。
(女性も非常に少なかったです)
わたくしのお店のいわゆる日本酒の会もほとんど常連さんか、匹敵する知識をお持ちの方々であるんですねぇ…
(もちろん、日本酒ファンとして大変ありがたい人々ですが)
ただ、当時焼酎ブームもあり日本酒メーカー全体に伸び悩みを感じる状況。
(間違いなく当店でも健康志向の追い風もあり、日本酒より焼酎みたいな時代だった訳です)
そんな折りに出会った日本酒のイベントに感銘を受け、京都でももっとカジュアルに参加出来る事をと思って翌年「京都日本酒ドロップキック」を開催致しました。
まぁしかし…
そう簡単にはいかないのが世の常。
数々の批判や中傷の嵐に晒される訳です。
まずは正統派日本酒ファンの方々には「日本酒の事も知らない人を集めてどないすんの!」やら「そんなイベントに蔵元さんや杜氏さん呼んで迷惑な話やろう」
そして酒屋さんや同業者には「あれは、大阪やし出来る事で京都じゃ無理やで」
「どうせやっても人来ないし、その結果の責任は誰がとるの!?」
等々の手厳しいご意見…
でも、でもです!
実際やらないであれこれ言うのは、多分そんな生き方を選んだ人々だと思う訳です。
わたくし正真正銘の干支が亥なもんで、とにかく思ってばかりは出来ないタイプ。
人生一度切りなら「レッツ・ビギン」とにかく何かを始めよう!
(もちろん失敗も多々ありました…)
大阪が卍固めなら京都はどうしよう!?
当店の統括店長丸山が「弟の必殺技がドロップキックですよ」
おお~!ほならドロップキックにしよう、とか
どの店舗に声掛けようとか、インターネットやらポスターやパンフレットのデザイン
。どの蔵元さんに了解いただけるやろう?
何せほとんどがわからない事だらけ…
果たして何人のお客様がTシャツを購入して参加いただけるか、不安一杯の中。
第1回のドロップキックに1000人以上のお客様が黄色いTシャツを着て街中を歩く姿を見て感動したのは、今でもはっきり記憶しています。
(本当にお客様そして、参加店舗の方々のおかげであります)
話が少し脱線しましたが。
とにかく反対派の方々を説得したり、知らん顔…したりで始めた「京都日本酒ドロップキック」も今年の5月12日で第4回を迎えます。
今では、反対派の方々も応援していただくイベントに成長しましたねぇ。
どんな事も継続が一番です!
第2回のドロップキックの年に忘れもしない東関東大震災が起こり
本当に沢山の尊い命が失われました…
京都日本酒ドロップキックのイベントとして何か出来ないか!?
参加店舗の方々に協力いただき参加証でもあるTシャツの売り上げから半額を被災地に届けよう!
当時、何処に義援金を渡していいものかわからない中
せっかく日本酒のイベントやってるんやから、やはり東北地方の日本酒関係の方々に!
それも沿岸部の被災地に!を合言葉に継続しております。
被災地は、まだまだ復興には至ってないはずなのに、何故か昨年迄義援金を集められてたイベントは忘れてしまったかの様に激減…
継続は力です!
やると決めた以上、復興の形を確認する迄は続けたいと思っております。
そんなイベント「京都日本酒ドロップキック」
皆様の応援で末永く継続致します。
どうかご支援の程、宜しくお願い申し上げます。