馳走いなせや奮闘中!

京都柳馬場三条上ルの町屋料理屋「馳走いなせや」
オーナー(通称大将)の酒と食の奮戦記。

ほんまもんの定義

2014年08月24日 | Weblog
まずは、前回ブログにて「燗酒劇場」を「燗酒楽園」と間違った掲載に対してお詫び申し上げます。
(何か頭の中で楽園が…蠢いていた)

何となく入れたかった写真…。

そんなまがい物が多い昨今(自分で間違ったくせに…)
日本酒話のアルアル

そう「アル添」の存在について一言。

幾度となく、わたくしのブログにもアップしてます通り「添加物」と言う言語に問題があります。

どうしても言葉のイメージが「まやかし物」を入れてる
みたいな感覚は、よろしくない訳です。

知って頂きたいのは「醸造アルコール」は、添加物ではなく原料だと言う事。
(消費者を騙して入れてるのと違い、堂々と入れてる訳です)
酒蔵によっては蔵人全員で「ききアルコール」をしたり、何年か蔵で寝かせてから使用されたりと真剣に取扱いされてます。
(わたくし自身もききアルコールは、様々な酒蔵さんで経験済み)

なんら体調を崩す事はありません。
(痛風は、随分前に発症してるので醸造アルコールとの因果関係はございません…。多分)

耳からの情報が多いので、自身確かめる事なく悪者扱いをされてる「アル添」

純粋にサトウキビの搾りかすを蒸留してるので、全く有害ではなく
むしろ、日常的に飲まれる焼酎だと思って下さい。
(江戸時代から続いてる伝統技法な一つであります)

当時は、冷蔵設備もないなか日本酒を腐らせない為に昔の蔵人が知恵をふりしぼった日本酒を生かせる技術。
(だいたいお酒を搾る3日ぐらい前に杜氏が見極め、純度95%のアルコールを事前に仕込み水で加水してから混合されます)

しかし残念ながら、アメリカではピュアライス(純米酒)だけが国内販売できてるのは、外国人にはピュアライスと醸造アルコールの混合が複雑過ぎるだけの話だと聞いてます。
(そのくせワインにウイスキーを添加した、ポートワインは販売可…)

アル添酒は、間違いなく「本当の日本酒」

誰かの「物差し」や「基準」「常識」に振り回されず

自分自身の「物差し」を持って、全ての日本酒を「愛して」下さい!

ほんまもんは、皆さま自身。
これからも、偏った判断じゃなく
間口を大きく、頑張って行きますよ~!


それぞれの「価値観」

2014年08月22日 | Weblog
日頃から、沢山の方々の話を聞く
もしくは、話をする
場面が皆さまあると思います。

例えば「人生観」であったり「日本酒観」
はたまた「恋愛観」等々
人の数だけ「価値観」は違って
あ・た・り・ま・え

そう、違う事があたりまえ
な訳です。

先日、とあるお客さんから
「夏に燗酒ってどうやん?」と聞かれたので
「好きな人は好きやし、何が正しいかは人それぞれだと思います」と答えましたけど、どうも気に入らない様子。

答えを求めての事だと感じましたけど…。
どうやら答えが気に入らない。

ならば「〇〇さん、なんで夏に燗酒が駄目なんですか?」

「暑いやん」
???
ん~!そうきたか。

確かに夏の暑い時期に燗酒って、難しい提案かも知れないけど
以外に身体に負担をかけずに、優しく酔う事もできます。

先日も都メッセで燗酒のイベントを開催されて、中々の好評だった様子。
(残念ながら、いなせやチームは参加しませんでしたが)

暑い時期に温かい飲み物や食べ物は、ほんま体調の改善とかにも有効であります。
(特に最近の暑さは異常やし、常に冷房中の室内にいる方も多いと聞きます)

そんな時期に
いや…これじゃない。

頑張れタイガース!
これも違うって…。


大変失礼致しました。
琵琶湖ホテルにて、毎年恒例の「燗酒楽園」が開催されます。
9月14日の午後5時から
会費10000円
最終閉め切りは…
だいたい、8月末日ぐらいやろか。

残念ながらポスター写真はありませんけど、六角んまいの店長・真理が予約受付中です!
電話番号
075-255-1406

いなせやチームでテーブル確保するので、よければ一緒に飲みませんか?

ご連絡「雄町して滓ます!」

題して「夏の終わりの燗モニー」

台風とイベント…

2014年08月09日 | Weblog

現在の台風情報。
全く関係ないと思いきや、台風が直撃との事で今日と明日は各地で開催予定のイベントが軒並み中止になった。
本日、五条坂の陶器市に行って
その後、あれこれ予定してた集まりが予定変更せざるをえない状況に…。

毎年の事ながら、馳走いなせやの予約キャンセルも多い。
(京都では、ほとんど直接被害はないのだが昨年の嵐山の映像が思い出される…)


そんなブルーな気分を払拭する話題を!
あ…これは間違い。


京都の雑誌leafさんと京都伊勢丹さんからの出店依頼で、9月3日からの1週間
馳走いなせやが京都伊勢丹B2に「京都のおいしい1週間」に催事出店致します。
担当は、もちろん統括の丸山(間違いなく髭を剃ってるはず…)
主役の「丹波地鶏のすき焼き重」を筆頭に数々の京都ならでわのお惣菜を揃える予定。

それならば、下調べと
ほとんど知ってる飲食店…。
これは馳走いなせやのお向かいの飲食店「オステリア・バスティーユ」さんのお弁当。
さすが手が込んでます。
手前の「ハンバーグ・ラボ」さんは、ボリューム満点のハンバーグとハンバーグ弁当が好評!

隣に餃子の「亮昌」さん
偶然、オーナーと会ってあれこれ情報提供頂きましたわ。

その隣が「まんざら亭」
錦店の店長頑張ってます。

さらに隣に「森林食堂」!!!
わたくしが個人的に行く、カレーが滅茶美味しいお店やけど…。
確か女性オーナーが一人で切り盛りしてるはずやのに、大丈夫なのか~!

やはり一人で販売してる…。お店を休んで、徹夜の仕込みして販売してるらしい。
(おそらく、このイベント一番の働き者やわ)

そして、隣に「たけとり」
こんなお弁当やら、鶏の唐揚げ・そして焼き鳥等々を販売。

しかし…あの人がいない。
誰もが知ってる「加トちゃん」
聞けば、10階の調理ブースでひたすら焼き鳥と鶏の唐揚げを作ってるとの事。
ならば、見に行かないと
ここやな。
いた~~~~!
おまけに、満面の笑顔。

わたくしが行ったのは、開催2日目だったので少し余裕がある。
開催初日の昨日は、全くパニック状態でいきなり
「焼き鳥をそれぞれ20本づつ下さい」
なんて事もあり、マシーンのように焼き続けた加トちゃん…。
「今日は、少し読めるようになりました」と、言ってるし。

さてさて、馳走いなせやの「京都のおいしい1週間」はどんな展開になるやら。

さらに9月に「高台寺門前マルシェ」
9月13・14日の2日間

来週の月曜日に最終打ち合わせがあるので、また報告しますね!

しかし台風…。
ええかげんにして欲しいわ~!


浪の音(余花朗)の昼酒会

2014年08月06日 | Weblog
毎年恒例
8月の第一日曜日貸し切りの余花朗の昼酒会。
浪の音の蔵元「中井孝」さんと本日の特別酒。今年も沢山のお客さんと一緒に京都駅の正面改札前に集まり、一路堅田駅まで。
当日は、暑くなりそうな予感…。
前菜の一膳で、いきなりのこの料理。(黒烏龍茶と極ゼロは、堅田駅のコンビニで購入した)

実は、昨年までは「余花朗の鰻会」としてお誘いしてた集まりやけど…
皆さんご存知の諸般の事情で、鰻の入荷が困難な為
鰻抜きの昼酒会。

それでも、一般流通では中々お目にかからない大吟醸のオンパレードを用意して頂きました。

普段の馳走いなせや昼酒会と一番の違いは、完全なるお客さんとの一体感。
一緒に食べて飲んで、支払いも一緒。
まるで、サークル活動ですなぁ。
これは、中盤の取り分け料理。
「海老豆」と「蓮根とスルメの一夜ぼしの辛しマヨ?」

お酒が進みます。

やはり鰻が無いのは寂しいから、なにか代わるべき「名物」はないかなぁ。
そんな時、思い付いたのが「鯰(ナマズ)の蒲焼き」

ちょうど同席した常連のWさんが「そう言えば、琵琶湖では夏場に産卵の為ナマズが浅瀬に来るのでよく捕獲されるらしい」と…。
それや~!
Wさんナイス!
先日、偶然テレビで見てた日本人が海外で料理する番組で
「蒲焼きの原形は、ナマズなんですよ」と言って作ってたわ~!
(すんません…知識少なくて)

なるほど、もともと鰻より臭み(野性味)のあるナマズが蒲焼きのタレに適応するのは極めて正しい。
しかし鰻は白焼き出来るけど、ナマズは無理やろか?
とか、何とか考えながらも

わざわざ行く場所には、現地ならでわの「名産品」が必須。
早速、オーナーの中井君に言ったので

近々、馳走いなせやで「鯰の蒲焼き」試食会がある
かも…
川村料理長…よろしく~。
今年の〆は「卵かけご飯」
知る人ぞ知る(ほとんど知らんやろう…)
浪の音の仕込みの手伝いに行くと朝食に出る、極上卵。
(昨年の昼酒会は、鰻のひつまぶしやったけど)
ぶつぶつ…。



でもそんな時間をお客さんと過ごしてから、いつものように「酒蔵見学したい人は、蔵元さんと一緒にどうぞ」
と、言えばほとんどのお客さんが手をあげる。
冬場一緒に浪の音の酒づくりを体験されてる方々とわたくしは余花朗に居残り。
気づけば…
凄い雨が~!

余花朗と酒蔵は、徒歩五分ぐらいやけど絶対に戻って来れないぐらいの雨。

まぁ、そのうち帰って来るやろ~。
一番の帰還者はWさん。
思ったとおりずぶ濡れだわ…。
(ご苦労様でございます…)

その後、傘を交替でさして一人二人と戻って来られて
最後のお客さんが戻ってきた頃に雨があがる…(ん~人生そんなもんや)
偉そうに最前列で涅槃像の如く横になるわたくし…(記念撮影やけど)

午後四時過ぎに閉会。
お客さんと楽しい一日を過ごさせて頂きました。

何かこんな時間が凄く大切に思えてます。
はるばる遠方よりお越しのお客様
大変ありがとうございました!

帰りの堅田駅のホームで
「どしゃ降りの雨があがると、ほんま涼しくなったなぁ」
「この後皆さんどこか行く予定ありますか?」
・・・
言った自分を責める…。

堅田ではあんなに涼しかったのに、京都はうんざりする蒸し暑さ。
納涼ちゃうや~ん!
鴨川を三条大橋から四条大橋まで、小雨に濡れながら歩くと汗だく。
( ̄▽ ̄;)

常連シゲちゃんとO夫妻も限界だ。
移動っ!

そしてビストロSept
あんなに誰も食事は無理だと言ったくせに、少し食べ始めると止まらない。
(当日一周年やし行く予定はしてたけど、こんな人数になるとは)

これは、早めに引き揚げないとヤバそうな予感…
てな事は、必ず当たる。

そろそろと思った午後九時ぐらいに追加でハンバーグ(その前にサラダ・牛タン・ハツのたたき・レバーカツ・トリッパ・もつパスタ等々で満腹の後やし)
そして十時の閉店間際

三条新町のMめのオーナーが、ベロベロで登場。
一番に帰る予定のわたくしは、やむなく追加ドリンク(同席のお客さんは、ほとんど帰ってしもた)

うだうだ話をしてたら、セプトスタッフが
「お疲れ様です」と、隣に座る
午後十一時

わたくしキープの焼酎ボトルもなくなり、ワインになり
MめのオーナーS藤は、壊れたレコードみたいに同じ会話をする…。
「もうええっちゅうねん」

隣のセプトスタッフがなんやかんやと聞いてくるけど
「俺、もう十二時間飲んでるし」
いや、もう一時だ…。

あかん…帰る。
明日、痛風が出ませんようにと祈りながら…。