夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

かひなきもの

2014-12-29 23:12:11 | 雑談
昨夜は昔の卒業生と街へ飲みに行き、日付が変わるまで痛飲したので、今日は宿酔になってしまった。

十日ほど前、私が例会で東京にいたとき、以前、「モテキ」の記事で話題にした、卒業生三人の一人(二度目に担任したクラスの生徒)、Y君から電話がかかってきた。
「僕、来年から大阪で就職なんで、その前に一度、ちかさだ先生に会っておきたいと思って。」
「そっか、じゃ、就職祝いも兼ねて飲みにでも行くか。」

彼ら三人のうち、もう一人は仕事で来られないとのことで、Y君・M君と駅前の居酒屋に行った。
Y君は今、修士論文で必死な状況。
M君は大学卒業後、地元の公務員になり、回された部署で今、しんどい思いをしているそうだ。
彼らの近況報告を聞きながら、高校時代の面影が重なり、人間は成長するけれど、基本的な人柄は変わらないものなのだな、と感じる。

級友たちの現在について、知っていることを教え合ったり、母校の昔今のことを話したり、楽しい時間はあっという間に過ぎていく。

「Y君も来年からは社会人だから、次はちょっと大人の店に連れてってやろう。」
と言って、駅前にあるバーに行き、就職祝いにシャンパンを開けてもらい、乾杯した。
ここは、静かで落ち着いた感じのバーで、カクテルのバリエーションも豊富だし、ウィスキー・ブランデーも数多く揃えているので、私としてはイチオシの店なのだ。

ところが、肝心のY君がすでに酔っ払ってしまい、シャンパンの後でマスターに水を頼み、グラスで出てきた水をゴクゴク喉を鳴らして飲むと、
「はあ~、水がいちばんうめ~!!」
思わず、高校時代のように、彼の後頭部に「バシッ!!」と食らわしてしまった。
Y君は、高校の頃も、空気を読まない言動で、教員や級友の怒りのスイッチを入れることが多かったのを思い出した。
三つ子の魂百まで。雀百まで踊り忘れず。
Y君はその後、オレンジジュースを頼み、飲んでまた、
「あ~、オレンジジュースうめ~!!」
と大きな声で言ったため、二度目の「バシッ!!」を食らわしてやった。

まったく、せっかく大人の店に連れてきたかいがない。
M君と共に、
「Yは社会人になってもなんかやらかすで、こりゃ…。」
という気持ちになったのであった。

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