夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

女坂

2014-04-19 22:50:15 | 日記
例会で京都へ。会場は、「京女」(きょうじょ)こと京都女子大学。
京都駅八条口から大学前まで、「プリンセスライナー」というバスで直行便があるのだが、車体が真っ赤で、しかも女子大生ばかり乗っているので、少々気恥ずかしい思いをする。
バスは東山七条から、阿弥陀ヶ峰へ続く急な坂道を上り、京女前で停まった。今まで知らなかったのだが、隣接して京都女子中学・同高校もここにある。これらの女子生徒・女子学生が通学で上り下りするので、この坂を「女坂」というそうだ。


開始時間よりだいぶ早く着いてしまったので、この坂道の途中にある「坂」という喫茶店でしばしくつろぐ。
この店は水平に建てられているので、ガラス張りの壁面の窓から外を見ると、坂道の傾斜がはっきりとわかる。
土曜日の昼どきなので、半日授業を終えて坂道を降りてくる女子高生たちの姿が見える。
中にはマウンテンバイク(!)で登っていく自転車通学の女子大生もいたが、やはり坂が急なので、立ち漕ぎになっていた。


例会は参加者も多く盛況だった。皆さん、春からご所属が変わったり、あるいは新年度業務で忙殺されている中のご参加だと思うが、それだけに、研究発表や質疑応答などの雰囲気に久しぶりに触れてホッとした、ということを何人もが口にされていたのが印象的だった。
私としては、お三方めの「志香須賀(しかすが)文庫」所蔵古筆断簡についてのご発表が、長い時間をかけて精力的に調査した結果であることを強く感じ、大変勉強になった。
この日は、会場大学所蔵の『和漢朗詠集』の写本なども閲覧することができ、多くの収穫を得て帰ってきた。

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