LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

1987 KIMONO DINNER PARTY (3)

2006-07-17 | ON STAGE
今度の質問者はわき目も振らず一直線に壇上のドロンさんに向かって歩き出しました。
彼女のただならぬ?気配を感じたドロンさんは両手を前に掲げて防戦態勢をとっています。

そして彼女はドロンさんのマイクをつかんで通訳の方に話し始めます。
「私は今日入れ歯をはめれてないのでしゃべりにくいの。
なぜかっていうと、今日ここで着る為の着物を買ってしまったので新しい入れ歯を買うお金がなくなっちゃったのよ~!」
と言い、それを聞いたドロンさんは
「おお~かわいそうに~」と大笑いで言葉を掛けます。
そして
「私の歯を代わりにあなたに差し上げたい所ですが、あいにく私のは入れ歯ではないので外すことができないです。ほらね。」
と彼女の指を自分の歯のところに持ってきて噛んでしまいます。

彼女はさらにしゃべり続けます。
「今日はお願いがあるんです。ドロンさんの住んでるパリの家の近くに京●西陣(今回のパーティを主催した呉服販売会社)の支店を作ってください。」
この「支店」という言葉が「すてん」と通訳の方には聞こえたようで、なかなか正確に訳することができません。

何度か彼女は繰り返すのですが、やはりフランス語に訳せず、通訳の方も困っていると、間で聞いていたドロンさんはいきなり質問者に向かって、
「じゃあダンスでもしましょうか?」と切り出します。
彼女が答える暇もなくドロンさんは彼女の手をすかさず取って、音楽もないのに優雅にワルツを踊りだし、彼女も足を上げてノリノリに対応します。

まるで吉本の夫婦漫才のような画像に見えますが、相方の男性はまさしく世界の大スター、アラン・ドロンさんなのです。

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2 Comments

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秋田騒動 (舞輪)
2006-07-17 19:00:21
秋田でこんなことがあったのは、少しも知りませんでした。チェイサーさんは現場に居合わせたのですか。それともビデオかなにかの

再現情報でしょうか。
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舞輪様 (チェイサー)
2006-07-18 00:03:47
こんばんは。

私は現場には残念ながら居合わせておりませんでした。

数年前ある方からこのビデオをお借りすることが出来、こうやってご紹介できている次第です。

これほど生身のアラン・ドロンの人間性がよく伝わってくる映像は今までお目にかかったことがなかったので大変感激しました。

すこしでもこのブログを訪れて下さるドロン・ファンの皆様にこの感動をお伝えできればと思います。
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