LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

1987 KIMONO DINNER PARTY (4)

2006-07-18 | ON STAGE
着物パーティー秋田県編の最終回です。

このあとはまじめな?質問が続きます。

質問者1(以下Q)「今までのドロンさんの出演した映画はアクション物が多かったように思いますが、これからはどのような映画に出演したいですか?」
ドロンさん(以下AD)「私はこれまで78本もの映画に出ましたので、これからはもっと人生を楽しみたいですね。
こうやって世界中を旅してファンの方と接するのが楽しくて仕方ないです。」

Q2「秋田県の印象はいかがですか?」
AD「私は今まで秋田を訪れたことはなく、生まれて初めて来ましたが、こんなにファンの皆様がとてもあたたかく迎えてくれたのでびっくりしています。」

Q3「女性の理想像をお聞かせ下さい。」
AD「女性に理想というのはありません。その人のことを好きになれるかかどうか、ただそれだけです。
ですので人種や国籍、肌の色などは私にとって全く関係ありませんよ。」

これで質問コーナーは終わり、ファンの間を通りながらドロンさんは退場していきます。

ステージを終えたドロンさんはここでももみくちゃにされながらホテルを後にします。
秋田空港に到着してもファンにサインをせがまれ、快く応じる姿が見られました。

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この映像を観て感じることは、アラン・ドロンさんのサービス精神旺盛な芸達者ぶりです。
また舞台上での立ち居振る舞いの見事さ、発声の完璧さは、ドロンさんが単なる映画俳優という枠に収まりきることができない器の持ち主であることを証明するものです。
さらに日本人と同じ、あるいはそれ以上にきっちりとお辞儀をしてお礼を述べる姿も、決して外国人だからできなくても仕方ない、というような甘えを一切観客に感じさせません。
何回も発する「ドウモアリガトウ」という言葉の発音もまるで日本人がしゃべっているように聞こえます。

たとえ自分のビジネスの宣伝の為とは言え、いったい外国人のスターでこれほどのパーフォーマンスを日本の地方都市で行う人が他にいるでしょうか?
ベルモンド、イーストウッド、レッドフォード、あるいはトム・クルーズでもありえない話です。

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