自衛隊と東京消防庁ハイパーレスキュー隊員による決死の活躍で、3号機と4号機には海水注入が完了している。そうした状況は、経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官が主催する記者会見で報告されている。この西山審議官は、記者から質問を受けると、まず横にいる人物(技術者?)の話をコソコソと聞いて、それを鸚鵡(おうむ)返しに語るだけ、そうでなければ、「これから確認します」の一点張り(笑)。何とも頼り無い人物だ。
不思議なことに、3号機に用いられている濃縮ウラン核燃料がプルトニュウムを混合したMOX燃料であることを保安院は一切説明しないし、メディア記者も聞こうとしない。これは、暗黙の了解で、国民に知らせまいとしているのだろうか?
濃縮ウラン核燃料は、熱中性子を媒介とした核分裂の結果プルトニュウムになる。この時、形成されたプルトニュウムもベータ崩壊し、熱を発生する。それなら最初からプルトニュウムをウラン核燃料へ入れておこうと言うのが「プルサーマル計画」で、昨年10月から3号炉を用いて実用化運転に入った。この計画を認可し、実行する監督権限は、明らかに経済産業省にあった。つまり、3号機のプルサーマル化は、菅政権になって鋭意行われたものだ。
燃焼後のMOX核燃料に、どれ位プルトニュウムが含まれているか、素人には分からない。プール保管されている核反応済みの濃縮ウラン燃料に比べて、プール保管の燃焼済みMOXはプルトニュウム濃度が高いのか低いのか、それを記者達はきちんと聞くべきだし、保安院はそれを正しく説明をする義務がある。
プルトニュウムの名は、「冥王(プルートー)」から来ている。これは冥界=地獄の王者を意味し、その名の通り、この世で最も恐ろしい元素の一つだ。長崎に落とされた原爆は、プルトニュウム爆弾である。
ところで、3号機プールの注水状況が曖昧であり、些か気になる。
3号機水位不明…プール破損なら放水漏出の恐れ
3号機ではプール容量の2・5倍に上る放水が実施されているが、水位は依然として不明のままだ。
4号機については、プール自体が破損している可能性も指摘されている。
プールでは通常、冷却水を循環させながら燃料を冷やしているが、地震で循環が止まり、水が過熱して蒸発している可能性がある。
京都大原子炉実験所の宇根崎博信教授は「3号機に初めて放水した際、水蒸気が激しく噴出したことから見て、水は極めて少なかったはず。途中で拡散したり、プール以外にかかったりするため、実際にたまった水は放水量の数分の1ほどではないか」と指摘する。
3、4号機のプールがある原子炉建屋は爆発などに伴って破損しており、がれきがプール上部をふさいでいる可能性も否定できない。
プール自体が壊れていれば、せっかく放水しても、水漏れで水位が回復していない可能性がある。米紙ロサンゼルス・タイムズ電子版は18日、米原子力規制委員会の見解として、4号機のプールの壁か床が破損している可能性を指摘した。
プールの周囲は、水面がある階の床から、さらに約1メー
トル高い壁で囲まれている。そこからあふれた水は通常、緩く傾斜した床を流れ、建屋内の排水溝に集まる。これが地下のタンクにたまる仕組みだ。
その後、ポンプで廃棄物処理建屋に送られ、放射性物質の希釈などの処理が行われるが、停電でポンプは動いていない。排水が流れる配管が機能しているかどうかも確認できていない。
林勉・元日立製作所原子力事業部長は「建屋が壊れているため、放水された水が建屋外に漏れ出す可能性は否定できない。放射性物質を取り込んだ水が、土壌に染み込む可能性もある」と指摘する。
原子炉建屋から流れ出した水が海に流れ込み、放射性物質で汚染される可能性もあるため、経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は21日の記者会見で、放射性物質の監視について、東電と協議を始めたことを明らかにした。
(2011年3月21日22時05分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110321-OYT1T00559.htm
こうした形で、保管プールへの海水注水は行われた。だが、3号機からは煙が上がる。
放水で放射線減、でも3号機なぜ灰色の煙
東京電力福島第一原子力発電所3、4号機で、使用済み核燃料の一時貯蔵プールを水で冷やす「放水作戦」は21日で5日目を迎えた。原発周辺の放射線量は減る傾向にあり、効果はあったとの見方が多い。
それなのに3号機からは同日午後、灰色がかった煙が上がった。原因は不明だが、火災が発生した可能性もある。
プールに放水する理由は二つある。まず、使用済み核燃料は原子炉から出した後も自然に過熱し、空気中で高温になると溶けて放射性物質が大気中に放出される恐れがある。しかも、プールは原子炉のように厳重に密閉されておらず、建屋の壁が壊れた現状は深刻だ。
3、4号機の燃料プールには各1425トンの水が入る。3号機への放水は17日に始まり、放水量は21日午前までにプールの容量の2・5倍にあたる3742トン。4号機には20日から開始し、255トンを放水した。
では放水の効果はあったのか。計測機器が動いていないためプールの水量や水温は不明だが、プールの状態を反映した指標が建屋周辺部の放射線量の推移だ。3号機から北西に約500メートル離れた事務本館北の放射線量は、減少傾向にある。
最初の放水直後の17日午前に毎時3759マイクロ・シーベルトだったのが21日午後1時に同2105マイクロ・シーベルトまで下がった。経済産業省では「放水と関連がある可能性がある」と見ている。東京消防庁も19日の3号機への放水で、「プールに命中している」と判断している。放水前の現場で同60ミリ・シーベルト(同6万マイクロ・シーベルト)だった線量が、放水後にはほぼ同0ミリ・シーベルトになったからだ。防衛省が20日午後、上空から赤外線などで観測した結果、燃料プールの推定温度は3号機62度、4号機42度で、やはり一定の効果があったとの見方だ。
日本原子力研究開発機構の鳥居建男・敦賀本部安全品質推進部長は「線量の減り方から見て、放射性物質はヨウ素で、新たに放出されたものではなく以前出たものではないか」と見る。ただし、3号機と2号機で21日午後、煙が確認された後、風下にあたる正門付近の放射線量が一時的に同1932マイクロ・シーベルトまで上昇した。煙との関係は不明だ。
鳥居部長は「事務本館北の放射線量が急激に下がらないのは、爆発で周囲に飛び散ったがれきが汚染されている可能性と、燃料棒が露出している可能性が考えられる」と話している。
効果を上げる一方で、21日午後には最初に放水が始まった3号機建屋から煙が発生した。放水が同日未明に終了後、10時間余り経過し建屋内の一部が乾燥し、何らかの火災が起きる条件が整った可能性もある。
保安院は「当時、3号機に電気は通じておらず、漏電ではない」との見方を示した。放水は、様々な破片やがれきを巻き込んで建屋内を流れる。大量放水の過程で、機械や配管類を破損したり、何らかの化学反応が起きて発熱した可能性もある。宮崎慶次・大阪大名誉教授(原子力工学)は「煙の色からすると水蒸気ではなく、油などが燃えたことも考えられる」と指摘する。
(2011年3月22日07時03分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110322-OYT1T00115.htm?from=navr
私は、3号機の処置がどうしても気になってならぬ。海江田万里経産相は、MOX燃料をによるプルサーマル計画と3号機を用いた実施状況の詳細を改めて国民へ説明すべきだ。
(参考)
3号機に使われているMOX燃料は濃縮ウランよりも危険:福島第一原発事故http://blog.goo.ne.jp/charotm/e/118f3dd81aaf50e403a4326d2f67e601
不思議なことに、3号機に用いられている濃縮ウラン核燃料がプルトニュウムを混合したMOX燃料であることを保安院は一切説明しないし、メディア記者も聞こうとしない。これは、暗黙の了解で、国民に知らせまいとしているのだろうか?
濃縮ウラン核燃料は、熱中性子を媒介とした核分裂の結果プルトニュウムになる。この時、形成されたプルトニュウムもベータ崩壊し、熱を発生する。それなら最初からプルトニュウムをウラン核燃料へ入れておこうと言うのが「プルサーマル計画」で、昨年10月から3号炉を用いて実用化運転に入った。この計画を認可し、実行する監督権限は、明らかに経済産業省にあった。つまり、3号機のプルサーマル化は、菅政権になって鋭意行われたものだ。
燃焼後のMOX核燃料に、どれ位プルトニュウムが含まれているか、素人には分からない。プール保管されている核反応済みの濃縮ウラン燃料に比べて、プール保管の燃焼済みMOXはプルトニュウム濃度が高いのか低いのか、それを記者達はきちんと聞くべきだし、保安院はそれを正しく説明をする義務がある。
プルトニュウムの名は、「冥王(プルートー)」から来ている。これは冥界=地獄の王者を意味し、その名の通り、この世で最も恐ろしい元素の一つだ。長崎に落とされた原爆は、プルトニュウム爆弾である。
ところで、3号機プールの注水状況が曖昧であり、些か気になる。
3号機水位不明…プール破損なら放水漏出の恐れ
3号機ではプール容量の2・5倍に上る放水が実施されているが、水位は依然として不明のままだ。
4号機については、プール自体が破損している可能性も指摘されている。
プールでは通常、冷却水を循環させながら燃料を冷やしているが、地震で循環が止まり、水が過熱して蒸発している可能性がある。
京都大原子炉実験所の宇根崎博信教授は「3号機に初めて放水した際、水蒸気が激しく噴出したことから見て、水は極めて少なかったはず。途中で拡散したり、プール以外にかかったりするため、実際にたまった水は放水量の数分の1ほどではないか」と指摘する。
3、4号機のプールがある原子炉建屋は爆発などに伴って破損しており、がれきがプール上部をふさいでいる可能性も否定できない。
プール自体が壊れていれば、せっかく放水しても、水漏れで水位が回復していない可能性がある。米紙ロサンゼルス・タイムズ電子版は18日、米原子力規制委員会の見解として、4号機のプールの壁か床が破損している可能性を指摘した。
プールの周囲は、水面がある階の床から、さらに約1メー
トル高い壁で囲まれている。そこからあふれた水は通常、緩く傾斜した床を流れ、建屋内の排水溝に集まる。これが地下のタンクにたまる仕組みだ。
その後、ポンプで廃棄物処理建屋に送られ、放射性物質の希釈などの処理が行われるが、停電でポンプは動いていない。排水が流れる配管が機能しているかどうかも確認できていない。
林勉・元日立製作所原子力事業部長は「建屋が壊れているため、放水された水が建屋外に漏れ出す可能性は否定できない。放射性物質を取り込んだ水が、土壌に染み込む可能性もある」と指摘する。
原子炉建屋から流れ出した水が海に流れ込み、放射性物質で汚染される可能性もあるため、経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は21日の記者会見で、放射性物質の監視について、東電と協議を始めたことを明らかにした。
(2011年3月21日22時05分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110321-OYT1T00559.htm
こうした形で、保管プールへの海水注水は行われた。だが、3号機からは煙が上がる。
放水で放射線減、でも3号機なぜ灰色の煙
東京電力福島第一原子力発電所3、4号機で、使用済み核燃料の一時貯蔵プールを水で冷やす「放水作戦」は21日で5日目を迎えた。原発周辺の放射線量は減る傾向にあり、効果はあったとの見方が多い。
それなのに3号機からは同日午後、灰色がかった煙が上がった。原因は不明だが、火災が発生した可能性もある。
プールに放水する理由は二つある。まず、使用済み核燃料は原子炉から出した後も自然に過熱し、空気中で高温になると溶けて放射性物質が大気中に放出される恐れがある。しかも、プールは原子炉のように厳重に密閉されておらず、建屋の壁が壊れた現状は深刻だ。
3、4号機の燃料プールには各1425トンの水が入る。3号機への放水は17日に始まり、放水量は21日午前までにプールの容量の2・5倍にあたる3742トン。4号機には20日から開始し、255トンを放水した。
では放水の効果はあったのか。計測機器が動いていないためプールの水量や水温は不明だが、プールの状態を反映した指標が建屋周辺部の放射線量の推移だ。3号機から北西に約500メートル離れた事務本館北の放射線量は、減少傾向にある。
最初の放水直後の17日午前に毎時3759マイクロ・シーベルトだったのが21日午後1時に同2105マイクロ・シーベルトまで下がった。経済産業省では「放水と関連がある可能性がある」と見ている。東京消防庁も19日の3号機への放水で、「プールに命中している」と判断している。放水前の現場で同60ミリ・シーベルト(同6万マイクロ・シーベルト)だった線量が、放水後にはほぼ同0ミリ・シーベルトになったからだ。防衛省が20日午後、上空から赤外線などで観測した結果、燃料プールの推定温度は3号機62度、4号機42度で、やはり一定の効果があったとの見方だ。
日本原子力研究開発機構の鳥居建男・敦賀本部安全品質推進部長は「線量の減り方から見て、放射性物質はヨウ素で、新たに放出されたものではなく以前出たものではないか」と見る。ただし、3号機と2号機で21日午後、煙が確認された後、風下にあたる正門付近の放射線量が一時的に同1932マイクロ・シーベルトまで上昇した。煙との関係は不明だ。
鳥居部長は「事務本館北の放射線量が急激に下がらないのは、爆発で周囲に飛び散ったがれきが汚染されている可能性と、燃料棒が露出している可能性が考えられる」と話している。
効果を上げる一方で、21日午後には最初に放水が始まった3号機建屋から煙が発生した。放水が同日未明に終了後、10時間余り経過し建屋内の一部が乾燥し、何らかの火災が起きる条件が整った可能性もある。
保安院は「当時、3号機に電気は通じておらず、漏電ではない」との見方を示した。放水は、様々な破片やがれきを巻き込んで建屋内を流れる。大量放水の過程で、機械や配管類を破損したり、何らかの化学反応が起きて発熱した可能性もある。宮崎慶次・大阪大名誉教授(原子力工学)は「煙の色からすると水蒸気ではなく、油などが燃えたことも考えられる」と指摘する。
(2011年3月22日07時03分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110322-OYT1T00115.htm?from=navr
私は、3号機の処置がどうしても気になってならぬ。海江田万里経産相は、MOX燃料をによるプルサーマル計画と3号機を用いた実施状況の詳細を改めて国民へ説明すべきだ。
(参考)
3号機に使われているMOX燃料は濃縮ウランよりも危険:福島第一原発事故http://blog.goo.ne.jp/charotm/e/118f3dd81aaf50e403a4326d2f67e601
政府は、AOKのホームページで、タヌマの預言・アイクルテンの預言を何回も読んで、全てを理解していても、何も動かない! 動かなかったが故の、今の惨状である。
私自身も、弱くて、救世主の必要性を強く感じながらも、今まで何も出来なかった一人だったが、もう弱さを捨てて立ち上がる事を決意した!
このままでは、復興どころか、もっともっともっと、世の中は悪化するだろう。
一人一人が立ち上がり『救世主スバル元首様』を、世に引っ張り出す動きをとることしか、救いはない!!
もう時間がない!