陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

ネパール大地震(4/25)による犠牲者・被災者が拡大中

2015-04-28 10:05:13 | Weblog
 ヒマラヤ山脈の北側、インド大陸プレートとシナ大陸プレートの接合部に位置するネパール連邦共和国(人口:2650万人)で、大地震が起きた。既に4000人を越す犠牲者が報道されているが、被災情報の把握が進むに連れ、その数はもっと増えるだろう。犠牲になられた方々に哀悼の意を捧げ、被災された人々へお見舞いを申し上げます。

 世界各国からの支援活動が行われている。しかし、首都カトマンズの空港も被害を受けて大混乱、支援人員や物資の搬入も停滞しているようだ。ネパールは陸の孤島的な地勢であり、陸路は山岳地帯が多い上、周辺国も道路が寸断されているからトラック輸送も困難だ。。

 加えて、かなり強い余震がネパール国内で頻発している。住民、観光客は煉瓦作りの建物に留まることを恐れ、屋外でテント生活を余儀無くされた。重機不足で瓦礫除去が進まず、子供達の安全と生活確保が懸念される。カトマンズ市中は、将に瓦礫の山、多くの人々がその下に埋もれたままで助けを待っているが、限界時間と言われる「72時間」は刻々と迫る。

 急遽結成された我が国の緊急救助隊先遣隊は、カトマンズ空港への着陸が混雑のため不可能になり、インドへ引き返して打開策を検討中らしい。先遣隊が現地状況を把握しなければ、医師派遣、食料・医薬品の手配、瓦礫撤去等の計画も立てられぬから、ネパール政府の適切な指示を期待する他あるまい。日本政府は、10億円の無償援助を発表した。

 ヒマラヤ登山の観光客に大雪崩が襲ったようだ。天候悪化も加わって、ヘリコプターによる救出活動も中々思うように進んでいない。登山者の人数把握、緊急食糧の手配も急がれるだろう。日本人登山客1名の死亡が既に確認されている。

 フランスとスペインは、折から両国外相がインド訪問中で、彼らの政府専用機を用い、両国民をピストン輸送でインドへ移送するという。これは、益々カトマンズ空港を混乱させるだろう。


<ネパール地震>死者4100人を超す 国土の半分被災
2015年4月28日(火)00:51 毎日新聞

 【カトマンズ金子淳、北京・工藤哲】ネパール中部で25日に起きたマグニチュード(M)7.8の巨大地震で、ネパール内務省は27日、死者が4010人に上ったと明らかにした。インドや中国など周辺国も含めた死者は4100人以上になった。1000人以上が犠牲になった首都カトマンズでは救出・救援活動が進みつつあるが、山岳地帯では道路が寸断され、被害の全体像は明らかになっていない。ただ、国連は国土の約半分が被災したと見ており、死者数はさらに増える可能性がある。

 カトマンズの国際空港は世界各地からの救援機などで混雑し、民間機で現地入りを目指す救援隊が経由地で足止めされるケースが出ている。日本の国際緊急援助隊が乗った航空機も27日午後にカトマンズ上空まで来たが、着陸許可が出ず、インドのコルカタに引き返した。給油後に再び目指したが、結局28日に仕切り直すことになった。

 国連の報告書によると、被災者の総数はまだ不明だが、全国75地区のうち中部を中心に35地区が被災。このうち、カトマンズのほか震源地に近いゴルカ地区やダディン地区など11地区は特に大きな被害を受けた。山岳地帯では地滑りで道路が寸断され、救援隊も近づけない状態が続く。ロイター通信によると、ネパール政府内からは「死者は5000人に上るのでは」との懸念も出ている。

 国連児童基金(ユニセフ)は26日、94万人の子供が緊急人道支援を必要としているとの声明を発表した。

 また、地元紙によると、雪崩で少なくとも19人が死亡した世界最高峰エベレスト(8848メートル)では、下山ルートも寸断され、標高6000メートル付近に200人以上が取り残されている。

 中国共産党機関紙「人民日報」によると、中国チベット自治区では少なくとも20人が死亡。エベレスト北側の標高約7000メートル付近では25日に雪崩が発生した。また、AP通信によると、インドでも61人が死亡するなど、周辺国でも被害が拡大している。
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20150428k0000m030127000c.html
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