陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

言葉【古希】の由来:杜甫の漢詩《曲江》を読む

2010-12-28 07:40:50 | 読書・映画・音楽
 漢詩<春望>(国敗れて山河在・・・)などで著名な唐代の詩人・杜甫は、47歳の時に募(つの)る鬱々とした気持を酒で晴らしていた。曲江は、唐の首都・長安の東南にある大池で、玄宗皇帝以来その周辺に大歓楽街が発展していたと言う。<安禄山の乱>の後、ようやく左拾遺の官位にありついた杜甫であったが、朝廷の雰囲気は彼の真面目さを受け入れないものがあった。  杜甫は、宰相人事の発言に関して粛宗帝の怒りを買い、 . . . 本文を読む
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《くるみ割り人形》より<花のワルツ>を楽しむ:チャイコフスキーのバレエ組曲

2010-12-25 04:01:23 | 読書・映画・音楽
 クリスマス・シーズンになると、ラジオなどで繁(よ)く流される曲に<花のワルツ>がある。これは、P.チャイコフスキーの作曲した8曲からなるバレエ組曲《くるみ割り人形》(作品71a;1891)の最後に演奏される華やかな三拍子曲。クリスマスのみならず、何時聴いていても、ふうわりと楽しい気持ちになる。  バレエ自体は、2幕3場の構成。クリスマス・イブに、ドイツ少女クララが逞しい軍服姿の「くるみ割り人形 . . . 本文を読む
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ある道徳授業実施報告を読んだ感想

2010-12-18 02:19:52 | 教育と研究
 自由主義史観研究会(代表:藤岡信勝氏)のHPを見ていたら、服部剛教諭(横浜市公立中学校)の「道徳授業実践報告」が目に付いた。それは、米国人カメラマン、ジョー・オダネル氏の撮った写真と彼が記した『トランクの中の日本』の文章を取上げている。  もう一つの討論素材は、ジョージ・アリヨシ氏(元ハワイ州知事)が、占領軍兵士として凄まじい焼け跡の東京で見た日本人の風景を述べた手紙を取上げたている。 アメ . . . 本文を読む
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東北新幹線の青森延伸、全線開通を祝う

2010-12-17 22:33:07 | Weblog
 半世紀前は、上野から青森まで特急列車<はつかり>で13時間、それもSLでののんびりとした旅であった。途中、仙台や盛岡では停車時間は10分程度あり、ホームで温かい駅蕎麦を楽しむ事も出来た。 東京オリンピック前の学生時代にあっては、東北本線の特急券を何とか入手し、指定席で駅弁を食べ、そこで寝るのが贅沢と言うものであった。食堂車へ行ったり、寝台車に乗るなど、夢のまた夢。乗車中に、白ワイシャツは煤で真 . . . 本文を読む
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衆議院解散・総選挙実施を願って、12/18代々木集会に参加

2010-12-17 01:58:32 | 国内政治:議会と政党
 民主党左翼政権は、間違った政策に対する国民の厳しい批判に怯え、党内に抱えた醜聞で断末魔の悲鳴を上げている。ここで、もう一段と政権批判の大衆運動を盛り上げれば、菅直人首相は無策を自覚して総辞職を決意し、衆議院解散に繋がるかも知れぬ。それを期待して、12/18(土)に行われる次の国民的集会に出席してみようと思う。 「民主党(菅)内閣」打倒!皇室冒涜糾弾!中国の尖閣諸島侵略阻止! 国民大行動 in . . . 本文を読む
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2010年ノーベル平和賞受賞式典の余波

2010-12-11 23:04:28 | シナ・中共関係
 中共は、何としてでも劉暁波氏のノーベル平和賞受賞を阻止したい。だから本人を監獄へ入れたままにし、家族・親族もオスロへ行かせないように画策している。挙句は、オスロで中共政府肝煎りの受賞反対デモをやるらしい。こうした点にも、シナ人の独りよがり、我侭勝手な考え方=中華思想が実に良く現れている。  私たち日本人は、現在のシナ大陸で漢民族を牛耳っている政府、すなわち中華人民共和国政府=中共が人権弾圧国家 . . . 本文を読む
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流行歌<京都慕情>(1970)の懐かしさ

2010-12-09 23:13:52 | 読書・映画・音楽
 大阪万博が賑やかな話題であった昭和45年(1970)頃、渚ゆう子さん(当時25歳)が、ザ・ベンチャーズと組んで、彼等の作曲・伴奏で軽やかに唄ったヒット曲。私は、この曲の替え歌を作り、それに2匹の愛犬の名を織り込んで(笑)、楽しく歌っていたのを懐かしく想い出す。  渚さんの優れた持ち歌、<京都の恋>(1970)よりも、私はこちらが好きである。それは、この歌に京都の情緒豊かな風情が巧みに唄い込まれ . . . 本文を読む
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ザ・ピーナッツが唄う<心の窓にともし灯を>を聴く

2010-12-09 01:20:55 | 読書・映画・音楽
 「60年安保闘争」が激しくなった昭和35年初頭、ラジオ放送では双子の歌手、ザ・ピーナッツが唄う優しげな歌が静かに流れていた。それが表題の音楽である。ザ・ピーナッツ(伊藤エミ&ユミ)は、この時19歳、既に<可愛い花>を歌って、人気が上昇中であった。  毎年11月~12月、木枯らしの吹く夜には、何となくこの半世紀前の歌を思い出す。いわゆる「60年安保」騒動が終わって、少し気の抜けたような世相だった . . . 本文を読む
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