「燃える水」と呼ばれるメタンハイドレードは、水とメタンの混和物で、固体状態である。我が国の周辺海底に多量のメタンハイドレード層があることが確認されているが、如何にしてメタンガスを補集するかは、まだ研究段階にある。独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)を始め、各大学で次世代エネルギー源として捕集方法の基礎研究を行って来た。
JOGMECは、平成20年(2008)3月10日 . . . 本文を読む
2年前、民主党政権の仕分けパフォーマンスで、予算を潰されそうになった理化学研究所のスーパーコンピューター計画であるが、有力科学者の応援と担当者の努力で何とか予算が復活した。
今年6月に上記計画が実り、テストランを行ったスパコン<京(けい)>は、計算速度で毎秒京回に迫る性能を示した。この段階で、既に世界一の演算速度を記録していた。
更に改良を加えられた<京>は、世界で初めて演算速度 1.5 . . . 本文を読む
イギリスのタイムズ・ハイアー・エデュケーション(Times Higher Education、THE)は、2004年から毎年世界の大学ランキング(400位まで)を発表している。今年度の世界の大学ランキングは10月6日に発表された。
World University Rankings 2011-2012
http://www.timeshighereducation.co.uk/world-un . . . 本文を読む
表題の通りだが、下記産経記事の中に現れた「超新星」(supernova)の言葉が気になった。「超新星」と言っても、若い男性の音楽グループではなく、巨大な恒星が爆発している状態の方である。
今回受賞対象の研究に現れるのは、「Ⅰa型」と言われる「超新星」で、その強力な明るさを測定すると銀河系までの距離を測定出来るようだ。また、その色スペクトルから、超新星が遠ざかる速度を知ることが出来る。
ソ . . . 本文を読む
秋分の日、日本の誇るH2Aロケットによって、情報収集衛星光学4号機の打ち上げが成功した。これは、事実上の偵察衛星である。ロケット打ち上げ技術も、かなり安定して来て、何とも嬉しい。
情報衛星打ち上げ成功=光学4号機、H2Aで-種子島
三菱重工業と宇宙航空研究開発機構は23日午後1時36分、政府の情報収集衛星(IGS)光学4号機を搭載したH2Aロケット19号機を鹿児島県・種子島宇宙センターから . . . 本文を読む
<特殊相対性理論>から、「質量を持った物体は光速度cを越えることは無い」との結論が示される。<特殊相対性理論>は、
(1)光速度不変の原理(真空中のc= 2.998 x 10*10 [cm/sec] は定数)
(2)特殊相対性原理(ローレンツ変換)
から構成され、慣性系の物理法則を説明する。これは、1905年にアルバート・アインシュタインが25歳の時に提唱した理論であり、その後<一般相対性理 . . . 本文を読む
育鵬社の中学生用公民教科書を採択する是非を巡り、沖縄県・八重山地区(石垣市、与那国町、竹富町)教育委員会の間で意見が分かれた。八重山採択地区協議会(8人)は、8月23日に協議を行い、多数決で育鵬社教科書を採択した。これは、合法的プロセスだ。
その後、反対姿勢の竹富町教育委員会は、マスコミなどの外部勢力を利用して、不採択を勝手に決めた。困った沖縄県教育委員会は、同地区の教育委員全員による再協議 . . . 本文を読む
30代の人達と話していたら、「日本は侵略により、悪いことばかりして来たと義務教育で教え込まれた。でも、社会へ出て、様々な現代史絡みの本を読むと、事実と異なる内容を押し付けられたとの印象。南京事件(第2次)なんか、疑問だらけじゃないですか。今は、祖先が当時のABCD包囲網に良く耐えて、大東亜戦争で頑張ったんだなとの思いです」と一人が述懐した。
過去数十年にわたり、自虐史観に満ちた戦前・戦後の昭 . . . 本文を読む
石巻市で中学生達に英語を教えていた米国人女性テイラー・アンダーソンさん(24、バージニア州出身)は、小学校の児童達をも可愛がっていた。3・11東日本大震災の日、児童達を避難させた後、彼女は津波に飲み込まれて亡くなった。 . . . 本文を読む
IT技術の進展と匿名性を利用して、入試試験中にケータイでカンニングをするとは全く呆れたものである。山形県出身の河合塾仙台校に籍を置く19歳の受験浪人が該当者だが、そんな工夫をする度胸があるなら、もっと勉強に力を注げば良いのに。
大学も、ケータイ持込禁止にすれば良いものを、受験生に遠慮してそうした指示をしなかったのだろう。大学入試監督については、私も経験があるが、不審な受験生の行動は、直ぐ分か . . . 本文を読む
自由主義史観研究会(代表:藤岡信勝氏)のHPを見ていたら、服部剛教諭(横浜市公立中学校)の「道徳授業実践報告」が目に付いた。それは、米国人カメラマン、ジョー・オダネル氏の撮った写真と彼が記した『トランクの中の日本』の文章を取上げている。
もう一つの討論素材は、ジョージ・アリヨシ氏(元ハワイ州知事)が、占領軍兵士として凄まじい焼け跡の東京で見た日本人の風景を述べた手紙を取上げたている。
アメ . . . 本文を読む
山口大学大学院理工学研究科(宇部市)の元教授(63)ら15人が研究費を不正流用し、その額は2004~2009年の5年間で、約1億3000万円に達すると言う。山口大は、本年2月27日付けで懲戒解雇した元教授が約7000万円を騙し取ったとして、今年6月に詐欺容疑で告訴していた。
この研究費は、金額の大きさからして、文科省校費だけとは考えにくいので、科学研究費または民間からの外部資金(受託研究費、 . . . 本文を読む
有機合成化学分野で、日本人研究者2人がノーベル化学賞に輝いた。大変嬉しいことである。同時に受賞したR.ヘッグ教授を含めて、3人の研究者は高齢である。もっと早く評価されても良いのにと思う。
鈴木章教授には、学士院賞(2004)が授与されているが、根岸英一教授にはそれが無い。また、お二人とも文化功労者に選ばれていない。これから慌てて、文化勲章が授与されるのだろう。科学研究者に対する国家表彰が、海 . . . 本文を読む
OECD加盟各国の教育に関する政府投資や現状の政策に関するレポートが公表された。
図表で見る教育2010:日本に関するサマリー
http://www.oecdtokyo2.org/pdf/theme_pdf/education/20100907eag.pdf
我が国の公的な教育支出がGDPに占める割合は、比較した28か国中最低で、3.3%である。特に、高等教育は我が国の科学と技術の基礎を . . . 本文を読む
狂い続ける日本社会、その一つの姿が首都圏大学に通う男子学生の振る舞いによりクローズアップされた。インターネットの普及と動画技術の進歩をネガティブに利用して、他者への侮辱、誹謗を公然と行う。それも自己満足のために。
それは、公人に対する批判や悪口とは内容が全く異なるものだ。利害関係の無い個人に対し、しかも女性の尊厳を傷つけることは断じて許されない。これらの学生達は、4年生にもなって学生の本分を . . . 本文を読む