作家の百田尚樹氏が外国特派員協会に招待され(7/4)、特別講演を行った。それと共に、質疑応答を介して百田氏が感じているマスコミの劣化した現状について述べている。大変興味深い内容であり、是非多くの方々に聞いていただきたいと思う。
内容は、
(1)一橋大学小平キャンパスでの講演会中止に際して、背景で動いた組織の実態について
(2)地上波TVの偏向報道について
である。
作 . . . 本文を読む
偶々TVニュースを見ていて、女性が電車に跳ねられ即死したことを知った。その後、ネットでこの事故の詳細が分かり、犠牲になった村田奈津恵さん(40)の霊に、私は心から哀悼の意を捧げたのであった。
轟音を響かせて迫り来る電車の直前で、恐怖心を退け老人救助のため身を投じる覚悟、私には到底持てない優れた自己犠牲魂、それにひたすら感じ入った。村田さんは、忘れられていた大和撫子の美しい心映(こころばえ)を . . . 本文を読む
この大震災、特に津波で殉職された警官の方々へ、心から哀悼の意を捧げる。警察庁の発表によれば、3/27の時点で、殉職された警官は17人に及び、なお13名が行方不明と言う。家族を持つ方もおられようし、あるいは独身でも地域に溶け込んでいた若い警官もいる。
「疾風に勁草を知る」[後漢書(王覇伝)]との言い方がある。大異変、あるいは様々な大混乱が起る中で、身を捨ててそれに立ち向かう強い存在のあることを . . . 本文を読む
岩手県沿岸に位置し、宮城県に隣接する陸前高田市、人口2万3000人のこの海岸都市は、東北大震災・大津波により壊滅的打撃を受けた。市街地は瓦礫に埋められ、数千人の市民はなお避難生活を余儀なくされている。
この町にある県立高田高校は、津波に襲われて校舎の3階までが水没、教育機能に多大の影響を受けている。その高田高校で、3/22(火)に定例行事の入学者発表があった。肉親を失った入学内定者の生徒が、 . . . 本文を読む
幕末三舟と言えば、ペリー来航後、幕府側にあって活躍した勝海舟(麟太郎)、山岡鉄舟(鉄太郎)、そして高橋泥舟(でいしゅう)(謙三郎)を言う。海舟は心影流免許皆伝、鉄舟は一刀流で目録を得、後に無刀流の開祖となる程の剣術の強者(つわもの)であるが、泥舟は当時海内無双(かいだいむそう)と言われた槍術の名人であった。
海舟の盛名は今も高いし、鉄舟も江戸開城の下打ち合わせ交渉で西郷隆盛と談判、また維新後 . . . 本文を読む
伊勢雅臣氏の<国際派日本人養成講座>は、当ブログでもリンクさせていただいているのだが、考えさせられるお話が豊富である。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogindex.htm
今回は、書籍紹介を兼ねて、札幌市出身の小田島裕一氏(42)がウガンダの高校生と心で触れ合った2年間の姿を詳しくご教示いただいた。実に清々しい内容である。このような先生は、将に日本 . . . 本文を読む
荒れたアフガンの土地で、5年前から農業指導(薩摩芋の育成)、そして植林や井戸掘削に努力した日本の若者、伊藤和也氏(31)が現地人(強盗orタリバン?)に誘拐された上で殺された。彼は、NGOの「ペシャワール会」のメンバーで、地元の人達に相当に信頼されていたと言う。何とも痛ましい話で、伊藤氏の逝去に心から哀悼の意を表します。
それにしても、NGOの危機管理体制はどうなっているのだろうか。「ペシャ . . . 本文を読む
ソルジェニツインが亡くなる前日の8月2日に、漫画家の赤塚不二夫さんが心不全で逝去した。享年72歳。赤塚さんの霊よ、安らかなれ。沢山私たちを楽しませて下さって、有難う。
その告別式が昨日7日に東京で営まれ、芸能人のタモリ氏が弔辞を読んだ。中々心の篭った印象深い弔辞で、転載させていただきます。
タモリ弔辞「私もあなたの作品の一つです」
2008.8.7 11:57
漫画家の赤塚不二夫さん . . . 本文を読む
ブラジルへ渡った小野田寛郎(ひろお)氏、間も無く86歳を迎えるようだが、元気に来日して招待講演を行った。
彼は、陸軍中野学校を終えて陸軍少尉に任官、1944年(昭和19年)12月にフィリピン・ルバング島へ上陸したのが22歳の時だ。以後、1974年(昭和49年)2月まで諜報活動と米軍基地へのゲリラ襲撃を繰り返す。昔の上司の谷口義美元陸軍少佐の命令で「戦闘を終了」し、52歳にして日本へ復員した。 . . . 本文を読む
昨日から降り続いている雪は、新雪で30cmの深さとなり、些か驚いた。現在、全体で95cmの積雪量である。気温もかなり下がって、―10℃、これは当地としては、最近に無い(厳寒+豪雪)レベルと言えそうだ。
寒冷の天候も厳しく、残虐・悲惨な事件や先行きの見えぬ国内政治情勢が伝えられる。灯油代、電気代も上昇傾向で、身も心も冷え切るような昨今、恰も小さな蝋燭(ろうそく)の炎のように暖かく、そして気持ち . . . 本文を読む
1月13日(日)の午後、予約しておいたタクシーが<台南・朝代大飯店(ダイナスティ・ホテル台南)>へ迎えに来てくれた。運転手は愛想の良い李さんで、少し日本語が出来る。黄色に塗ったタクシーの車種は、トヨタ製のアバロン。米国からの輸入車だと言う。台湾は左ハンドル、車両右側通行で米国と同じだ。
李さんは、ペットボトル入りの冷えた緑茶、チョコレート入りのスナック菓子、現地の新聞などをサービスで細々と用 . . . 本文を読む
始めて長崎へ行く多くの人々は、きっと爆心地近くの<浦上天主堂>を訪れることであろう。二つの鐘楼を持つこの聖堂は、原爆により破壊されたけれども昭和34年に再建された。そして右側に位置する鐘楼には、「アンジェラスの鐘」があり、今も1日3回その美しい音色を響かせる。直径1m、高さ85cmほどのフランス製である。
プルトニュウム原爆「ファットマン」の爆風で一度は吹き飛んだこの由緒ある鐘、瓦礫の中から . . . 本文を読む
1961年、ジョン・F・ケネディ氏(当時43才)が第35代米国大統領(民主党)に就任した折り、日本人記者団と会見した。選挙による史上最年少米国大統領だから、記者達も張り切っていた。1人の記者が日本の政治家についてどう思うかを尋ねたところ、JFKは、「私は上杉膺山公を尊敬すべき政治家と思う」と答えた。戦後教育に馴染んだ記者達は、上杉膺山ってどんな人かと顔を見合わせるばかりであったと言う。
JF . . . 本文を読む
平成17年(2005)1月18日に開催された国連防災世界会議(神戸)で小泉純一郎首相(当時)が「稲むらの火」の逸話を紹介した。それは、防災教材として内外の注目を集めたが、我が国の若者達を含め、多くの日本人は始めて聞いた人が多い。実は、御当人の小泉首相や文部科学省の役人達さえも国際会議の直前までこの逸話を知らなかった。
前年12月26日に起きたインドネシア・スマトラ島沖大地震による津波被害を支 . . . 本文を読む
危険を顧みず、自殺志願の女性を助けようとして電車に跳ねられ、重体になっていた宮本邦彦巡査部長(53才)が今月12日午後に帰らぬ人となった。この殺伐とした世情の中、<日本人の鑑>となる振る舞いと言える。まずは、心から宮本氏の御冥福をお祈りします。昨日、2月15日午前10時から、しめやかに葬儀が営まれた。
事件が起きたのは2月6日であった。宮本氏生前の姿を毎日新聞が以下のように伝える。本当に親切 . . . 本文を読む