＜六者協議＞は、一体どうなったのだろうか。昨年１０月以降、世界の話題は経済問題に集中し、オバマ新大統領の施政方針が明らかになる事を待ち焦がれた。ライス前国務長官も、昨年１２月半ばからはイスラエルのガザ侵攻に気を取られ、六者協議は霞んでしまった。北朝鮮のエージェントではないかと誤解を招くような振舞いに終始したクリストファー・ヒル次官補は、何処かへ姿を隠し、忘れ去られた。
口先だけで１００万トン . . . 本文を読む
晴れた日、スキー場でリフトに乗り、ぼんやりと遠方の山を眺めているのが好きだ。青空を背景に、雪の白と灰色っぽい山容のコントラストが面白いし、立ち木はびっしりと針を植えたように黒く見える。何か水墨画を見ているような感じでもある。
長さ９００ｍを越すリフトに乗っていると、終点まで１０分前後を要するから次第に退屈になる。滑り降りてくる上手なスキーヤーを視線で追い、彼らの滑り方を高い位置から見るのは技 . . . 本文を読む
昨年１２月に大いに話題になった米国のバーナード・マドフ容疑者によるヘッジファンド詐欺事件、被害総額は４兆５０００億円と我が国の年間防衛費に匹敵する巨額で、そのスケールの大きさに呆れ返る。これは、一種のねずみ講詐欺である。
ご他聞に漏れず、我が国の金融筋も被害に遭っている。野村ホールディングスは２７５億円、あおぞら銀行も騙されて、１２４億円が投資残高になっているようだ。これらの資金は、最早失わ . . . 本文を読む
その分野で有名な教授が、捏造研究論文の発表をしたと言うので懲戒解雇された。この元教授は「懲戒解雇は重過ぎる」として、身分確認の訴訟を起こしたが、裁判所は大学側の判断を妥当と認め、元教授の請求を退けた。朝日新聞によると
論文捏造疑惑、元東大教授の解雇は適法 東京地裁
2009年1月29日21時26分
遺伝子制御にかかわるリボ核酸（ＲＮＡ）の分野で著名な多比良（たいら）和誠（かずなり）元東大教 . . . 本文を読む
真冬の昨今、大都市の人混みを歩いていると、男女を問わず７割位は黒いコートを着用、あるいは黒っぽい服装をしていることに気が付く。実は、その印象が１９９０年代から続いており、当時から不況の時は人々の不安と暗い気持を反映して、明るい色は流行しないのだと思っていた。
でも、９０年代は半数位の人達が黒かチャコール・グレイのコートだったように思う。しかも、それらのコートの下には明るい色の背広やスーツがあ . . . 本文を読む
一昨年８月、派遣会社社員であった磯谷利恵さん（３１）が名古屋市千種区の自宅付近で拉致され、殺害されると言う悲しい事件があった。その凶行犯３人全員に対し、１月２０日、死刑の求刑が行われた。
この犯人たちは、磯谷さんから現金を奪い、脅して銀行カードの暗証番号を聞きだすと、ハンマーで彼女の頭部を数十回殴り、首を絞めて殺したのである。そして、遺体を山中へ棄てた。将に、鬼畜の所業としか言いようが無い。 . . . 本文を読む
３年ほど前に、県教育委員会の人事刷新について、私は斉藤弘山形県知事（５１）へ実名メールを出し、意見を述べたことがある。校長経験者ばかり任用する事を考えずに、年齢が４０代後半から５０代前半で、若年教育に一家言を持つ人物を登用せよと言う内容だ。全く返事が来なかったし、任命された新教育委員は相変わらずのメンバーであった。
斉藤知事は、元日銀マンで、落下傘候補として現れ、山形県知事となった。この４年 . . . 本文を読む
小雪の降る米坂線・坂町駅の喫煙所には、私一人が佇むだけ。ゆっくりと降る雪を眺めつつ、ディーゼルカーの出発を待っていたら、何となく昔の歌、＜なごり雪＞を思い出した。今は冬の真っ盛り、あの歌の季節は早春と言う違いはあるし、この駅には残念ながら別れを惜しむ相手もいないのだが（笑）、多分ローカル線の駅に漂う哀愁がこの歌を思い出させたのだろう。
これは、ボーカルグループ「かぐや姫」のリーダー伊勢正三さ . . . 本文を読む
最近、色々な人達から、太りましたねと言われる。晴耕雨読の日々とは口先だけの事、そんな健全な生活をしているなら、ある程度体を動かすので、標準的な体型を維持できるのかも知れない。実際は何処にも出ず、読書をしたりＤＶＤ映画を見ているのが大半、それに酒が好きだから、体内脂肪が増えて当然だ。
ボディ・マス指数（Body-Mass Index ：ＢＭＩ）と言うのがあって、体重（ｋｇ）を身長（ｍ）の２乗で . . . 本文を読む
バラク・オバマ上院議員（民主党、４７歳）が、米国第４４代大統領に就任した。１月２０日正午のワシントンは晴天に恵まれ、２００万人が集まったキャピトルヒルの特別会場で、オバマ新大統領は就任演説を行った。
表現に工夫はあったが、特別な言い方は演説に見られず、淡々と米国の困難な状況を顧みてこれを打開するために国民の団結と責任を求め、国家としての自信回復を述べた内容だ。ケネディ演説のように、米国民へ強 . . . 本文を読む
昨年４月、ＯＬの東城瑠理香さん＝当時（２３）を殺害し、遺体を損壊した罪を問われている星島貴徳被告、彼の公判が現在行われている。裁判の模様を産経新聞が＜神隠し殺人公判＞として詳細な記事にした。その一部を読み、これが人間のする行為かとおぞましさに気分が悪くなった。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090119/trl0901191801020-n1.ht . . . 本文を読む
イスラエルによる「ガザ虐殺」は、１月１９日現在、双方の停戦宣言で一時止まっている。しかし、再び空爆による虐殺が始まる不安は残っている。日本でも、「ガザ虐殺」に対する抗議行動が起きているが、マスコミは余り取上げていない。
欧州各国では、昨年末からガザ空爆に対しデモ行進や抗議集会が頻繁に行われた。イスラエルの自分勝手な行動は、国際世論の非難を浴び、イスラエルに軍需物資を送り込んだ米国にも批判の声 . . . 本文を読む
バラク・オバマ氏が、１月２０日に愈々米国第４４代大統領へ就任する。エイブラハム・リンカーン大統領を尊敬する彼は、フィラデルフィアから列車に乗り、ボルティモアを経てワシントンＤＣへ入った。リンカーンが大統領就任時に辿った旅程をトレースしたのだ。
オバマ氏の演説やビデオ画像などを見ていて、私は何となくドボルザークの＜ユーモレスク＞（奇想曲）を想い出す。
ドボルザークは、請われて１８９２年から . . . 本文を読む
ガザのパレスチナ人死者１２０６人、負傷者が５３００人となった所で、イスラエルは一方的に停戦を宣言した。空爆とミサイル攻撃に怯えていたパレスチナ人は、ほっとしたことであろう。イスラエルの停戦宣言は、ガザを実効支配するイスラム原理主義者組織＜ハマス＞をかなりの程度痛めつけ、攻撃力を削いだと認めたからに他ならぬ。
同時に、ガザ地区へ＜ハマス＞が兵器を密輸することを阻止するための協定を米国と結び、ガ . . . 本文を読む
昨日、阪神大震災（１９９５）が起きて１４年目を迎えた。被災地の復興は、相当になされ、特に被害の大きかった神戸市は、復興事業推進と共に区画整理も行われて、街並みは近代的に様変わりした所もある。
しかし、街並みは復興しても、この大災害で亡くなった６４３４人の尊い命は還らない。私も親しかった知人を失った。改めて、亡くなられた方々に合掌します。
この年は、地下鉄サリン事件があり、オウム真理教の浅 . . . 本文を読む
