母の弟は、昭和14年(1939)に中支で戦死した。九七式重爆に乗っていて撃墜されたのだ。享年23才、特進して陸軍准尉になった。叔父の軍服姿は、今見ても端然として仲々の美丈夫である。この叔父の鎮魂の為もあって、私は靖國へ参拝に行く。
5-6年前まで、千鳥ケ淵公園の奥にひっそりと<フェアーモントホテル>があった。古い上品な造りの隠れ家的ホテルだが、緑に囲まれていて部屋が広く居心地が良かった。3階 . . . 本文を読む
自民党総裁選が始まった。安倍晋三(52)、谷垣禎一(60)、噂では額賀福志郎(62)が候補者だ。麻生太郎(66)もきちんと名乗りを上げて欲しい。後は誰が出ても泡沫に過ぎぬ。安倍は、北朝鮮のミサイル発射とその後の対応でダントツの優位に立った。国防の意味に日本人が気付いたのだ。あれは、先を読んだ(?)金正日の祝砲なのかも知れぬ。そうは言っても、脚を掬われぬようにして貰いたい。
70才の福田康夫は . . . 本文を読む
アリエル・シャロン前首相(78才)の容態が悪化し、7月26日に集中治療室に入った。シャロンは過去4回の中東戦争に全て参加し、伝説的な戦果を上げてイスラエル人には極めて人気が高い英雄である。2000年9月、<神殿の丘>電撃訪問で右派からの人気を高め得て保守派のリクード党首となり、首相就任。以来、パレスチナ勢力には、断固とした姿勢を貫いて来た。
だが、2004年2月にエフード・オルメルト副首相・ . . . 本文を読む
イスラエルが7月12日にレバノン空爆を開始して2週間経過した。CNNではメルカバ戦車の砲撃や道路を進行する姿、また空爆を受けたベイルート市民住居の壊滅的な姿を繰り返し映している。南レバノンの<ヒズボラ>拠点へ向けて、イスラエル地上軍数千名がレバノン国境を越えた。
一方、<ヒズボラ>のロケット攻撃も、止むことなくイスラエル北部都市に降り注ぐ。既に750発以上のロケット弾がイスラエル都市に着弾し . . . 本文を読む
リオ・デ・ジャネイロから7月23日に日本へ戻った。リオーサンパウローニューヨークー成田と1万9000km、待ち合わせ時間を入れると延べ30時間を要する旅。東京とリオは、地球の中心を通って大凡反対側に位置しているから(対蹠地)、平均時速900kmのジエット機でもそれ位の時間は必要だ。日本とリオの時差はマイナス12時間。また、ブラジルは3つの時間帯を持つ。
それ故、季節は日本と正反対。でも、冬の . . . 本文を読む
武装勢力<ヒズボラ>によるイスラエル兵2名拉致(現在も拘束中)に始まったレバノン紛争は、この7日間で次第にエスカレートし、双方の民間人を巻き込んでレバノン側170名、イスラエル側24名と犠牲者は増える一方である。イスラエルの報復空爆は無差別的にレバノン全土に拡大、カナダ人7名の死亡者も出た。<ヒズボラ>もロケット攻撃を執拗に継続中で、ハイファ以外のイスラエル都市も被害を受けている。
米英仏加 . . . 本文を読む
陸上自衛隊のイラク派遣最終部隊220名が、7月17日サマワを撤収し、C130輸送機でクウェートへ到着。今月末には全員帰国する。困難な場所で事故に巻き込まれること無く、サマワ近郊(ムサンナ県)のライフライン整備などを行って、彼らは輝かしい成果を挙げた。
国際貢献に多大の寄与をした彼らに心より謝意を表し、無事な帰還を共に喜びたい。2004年1月から約2年半、延べ5500人に上る部隊派遣であった。 . . . 本文を読む
仕事の関係で、7月14日からリオ・デ・ジャネイロに来ている。ブラジルは冬季であるが、リオの気温は22度位で実に快適である。イパネマやコパカバーナの海浜では、人々が様々なスタイルで海に親しんでいる。
私はポルトガル語が全く分からないので、TVニュースは専らCNNワールドヘッドラインズを見ている。金髪のローズマリー・チャーチ キャスターに繰り返しご対面と言うわけだ。折からレバノンの武闘組織<ヒズ . . . 本文を読む
中共の採決引き延ばし作戦が効を奏し、中露による制裁抜き対北朝鮮決議案が新たに出た。日米は、8カ国で出した最初の制裁決議案を裁決すべしと不動の姿勢だが、ロシアはこれで棄権から反対に回ったと言える。フランスは例によってふらつき出して、妥協案を唱えた。下手をすると、イギリスもフランスへ同調しそうだ。麻生外相、安倍官房長官、まずは頑張れ!と応援したい。
採決延期を日米へ申し入れた後、中共は外務次官を . . . 本文を読む
安保理決議を巡って日米と中共の激しい攻防が続いている。7月10日には中共の制裁決議反対意見が目立つようになった。何故中共が反対するのか。名目はアジアの平和と安定にそぐわないからと言うのが理由。このまま安保理採決に進めば、中共は拒否権発動、ロシアは棄権、他の理事国13カ国は賛成で中共は完全に孤立する。
中共は、これでは不利と見て数日間安保理採決を延期するよう日本へ要請した。強気一辺倒の中共が日 . . . 本文を読む
7月1日に米第七艦隊の空母キティホーク(基準排水量約6万トン、満載排水量8万2000トン、艦載機72機、乗員4900人)がイージス巡洋艦カウペンス(9500トン、乗員385名)を伴って小樽港を訪問した。6年ぶりの事である。地元市民の歓迎式典が開催される一方、例によって一部の労働団体などの反対デモもあったようだ。数日間滞在して、その後日本海へ進出、只今は北朝鮮のミサイル発射を監視しているのだろう。 . . . 本文を読む
7月8日、機会を得て新潟日航ホテル31階の展望室(高さ140m)から信濃川河口の新潟西港を見下ろし、万景峰92が係留された波止場を眺めた。珍しく晴れ渡った日だが、ホテルに隣接しながら眼下に広がるコンベンション施設<朱鷺メッセ>は、休日の為か閑散としている。日本海は蒼鈍色で美しく静かだ。
この海の向こうで7発のミサイルが発射され、海底に沈んだ。新潟地域に住む人々は言い知れぬ不安を押し殺し、普段 . . . 本文を読む
北朝鮮は、7月5日午前3時頃より約12時間の間に合計7発の各種弾道ミサイルを発射(1個は欠陥テポドン2との推定)。それらは、発射基地と北海道渡島半島を結ぶ線上、約400kmの公海海域に散布着弾した。テポドン2(公称ICBM)のみは、それよりも日本領海に近い海域に敢え無く落ちた。米国では、更にテポドン2を発射するとのNBC-TV情報が駆け巡っている。
韓国やロシア情報では、その他にも地対艦ミサ . . . 本文を読む
我が国排他的経済水域(EEZ)へ韓国国立海洋調査院の調査船「海洋2000号」(2500トン級)が侵入して、海洋科学調査を行う予定だ。当然ながら、我が国の了解を得ていない。正式通告も無し。6月28日、韓国聯合ニュースが伝えた。すでに26日韓国政府が実施を決めたと言う。テポドン騒ぎは未だ終っていないのに、そんなに日本を挑発したいのかね。
麻生外相は7月3日、「日本EEZ内での調査を止めるように」 . . . 本文を読む
橋本龍太郎氏が7月1日午後2時に多臓器不全と敗血症性ショックで逝去。68才。慎んで御冥福をお祈りします。
今年6月4日に腹痛を訴えて入院、大腸を殆ど切除する大手術を行ったらしい。2002年3月にも、同氏は心臓病である「急性僧帽弁閉鎖不全症」のため入院治療を受けた。それ以後、衰えが目立つようになっていたと言う。
功罪半ばする首相経験者であった。小柄ながら剣道教士6段で、スポーツマン。通産相 . . . 本文を読む