今日、4月29日は<みどりの日>で祝日だ。昨日、22才の大学生と雑談していると、土曜日と重なって残念ですと言う。<みどりの日>の意味を尋ねたが、答えられない。昭和天皇の誕生日だよと話して、今上陛下の誕生日は国民の祝日になっているだろうと付け加えた。
平成の御代を迎えて18年、先の大学生が4才の頃先帝陛下は崩御された。だから彼がその意味を分らなくても仕方が無いけれども、この日を<昭和の日>へ名 . . . 本文を読む
望郷
-横田めぐみさんの心を静かに想う-
異国の花の 香しさ
色も姿も ふるさとの
庭の山茶花 思わせる
双児の弟ら 白一輪
摘みし笑顔ぞ 愛おしき
手の上で遊ぶ 文鳥よ
空翔ぶそなたが ねたましや
願うは我に 翼あれ
力の限り 羽ばたいて
やがては帰らむ 父母のもと
北風駆ける 霜月に
つのる寂しき 我が心
あれから何年 経ち行かむ
やさしい父母を 偲びつつ
我が家の灯火ぞ 懐かしき . . . 本文を読む
前エントリーの続きである。
○ 日韓基本条約締結と竹島問題棚上げ
冷戦が激しくなった1961年5月16日、韓国では軍事クーデターが起り、張勉政権が倒れて、朴正煕政権に変わった。主役の朴正煕少将(1917年生)は、旧満州国軍の軍学校を経て、市ヶ谷の陸軍士官学校を卒業(57期)した経歴を持つ。翌年池田内閣の時、第6次日韓国交回復交渉が行われ、大平外相と金鍾泌中央情報部長との東京会談で、財産請求権 . . . 本文を読む
我が国の国土を守り、領海+排他的経済水域(EEZ)を他国の干渉から排除することは、海洋国家国民として当然の権利である。それらを祖先から有難く受け継ぎ、自分達の時代にこれを大切に扱い、汚さず失わずに子孫に渡すのが私達の義務なのだ。
北方四島は、敗戦後旧ソ連、只今はロシアに占拠されたままである。様々な交渉経過はあったが、現在もその状況は殆ど変わらない。これは、ロシアと息の長い交渉をするより仕方が無 . . . 本文を読む
調査船派遣問題を受けて、盧武鉉大統領の特別談話が4月25日に発表された。
Doronpa さんのブログで、その全文を読む事が出来る(翻訳は小池修氏)。
http://ameblo.jp/doronpa01/entry-10011768579.html
それについての政治ブロガー達の丁寧かつ暖かい論評、加えて各紙の社説もすかさず出揃った。こうして特別談話を味わい深く鑑賞出来るのが何よりも嬉 . . . 本文を読む
私は、今でも調査船派遣はやるべきであったとの立場だ。それで主権主張は通るし、仮に揉めた場合は、さっと引き返せば良い。それを理由として、<日韓事変>を招く事は、まずあるまい。妨害により調査不能であったとドイツのIHOで言えば、韓国が海底構造を自国名で申請しても通るはずが無いし、竹島紛争問題が国際的に公になる。今後は、5月のEEZ協議の結果を見て、あるいはIHO会議が終えた後でも、再度調査船派遣を考 . . . 本文を読む
自国EEZや暫定水域の海底調査をやるのに、韓国へ通告するだけで無く、わざわざ外務次官がソウルまで出掛けて「御説明」をし、「御了解」を得ると言うこのプロセスに私は納得が行かない。谷内正太郎外務次官は、麻生外相の指示によりこの外交交渉を行ったのか、それとも外務官僚が安倍官房長官と相談するだけで動いたのか。
一夜明けての外務次官交渉に関する読売新聞報道は下記の通り。谷内次官は、安倍官房長官と連絡し . . . 本文を読む
下記記事のように、どうも残念な結果となってしまった。こんな結果なら、谷内次官はわざわざソウルまで出掛ける必要は無く、向こうがこちらへ来れば良いのに。得た内容は、竹島問題解決の先延ばしのみ。これで、国際司法裁判所への提訴は20年遠退いた。団塊世代のエリートは、誰を見ても毅然とした所が無い様に思う。後5年位はこんな外交姿勢が続くのだろう。
気分としては、現金を持参して、わざわざ3ヵ月期限の同額約束 . . . 本文を読む
日本の外務次官が、紛争当事国の首都へのこのこ出掛けて行って、毒にも薬にもならぬ事を話し合うのはおかしな話だと思っている。増してや、当事者と酒等飲みながら協議し、妥協点を探る等とは、私の理解を越えた外交内容だ。首相官邸でも、この時期に谷内外務次官がソウルへ行った事に疑問を持っているのが、次の産経新聞記事で分る。これは、安倍官房長官と麻生外相の意見の食い違いなのか、それとも外相が外務官僚と妥協した事 . . . 本文を読む
谷内次官は4月21日午後にソウルに着き、韓国外務第一次官との会談が続けられている。まあ、簡単にはまとまらないだろう。
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竹島問題:妥協点折り合わず 双方のメンツに腐心
竹島(韓国名・独島)周辺の海洋調査問題をめぐる日韓の外務次官協議は21日、「衝突」回避の妥協点を模索したが折り合わず、22日に持ち越した。韓国側は海底地形の韓国名提案、日本側 . . . 本文を読む
天候不順が理由で、2隻の海保調査船は予定を延期、境港沖で待機を続ける事になった。それに関連して、4/20付けの毎日新聞は次のように述べている。靖國問題と竹島領有問題が関係するなどと韓国政府はとんでもない事を考えているようだが、毎日新聞社自身もそれにべったりと同調しているように見える。英霊も、さぞかし吃驚している事であろう。
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竹島:海洋調 . . . 本文を読む
海上保安庁は、本年6月にドイツで開催される海底地形の名称に関する国際会議に向けて、データを収集するために竹島近傍の海底地形と水深調査を行う事を発表。測量船2隻を使って、竹島沿岸40キロ付近へ近づき、6月30日までに5日間の測定を行うとのことだ。このため、4/14に「水路通報」をウェブ公開した。これは30年ぶりの調査になるらしい。
これに対し、韓国は自国EEZへの無断侵入であるとして、官民共に . . . 本文を読む
東シナ海で日中紛争が起きる可能性が生じている。これを少し考えてみる。
(1)掘削の実態
1998年、中国海洋石油総公司は平湖ガス田から天然ガス採掘生産を開始し、約500km離れた上海方面へ海底パイプライン輸送により年4億5000立米の天然ガスを送る構想を発表。2003年8月にこれは実施されたとの報道がある。同総公司が平湖から70km程南方の春暁(日本名:白樺)地区に天然ガス採取施設を建設し始 . . . 本文を読む
日中排他的経済水域(EEZ)中間線にまたがるガス田採掘問題で、尖閣諸島の近辺海域は波が高くなったようだ。この問題を巡って、今年3月6-7日に開催された日中局長級協議(第4回)でのChinaの勝手な交渉姿勢には、ただ呆れるばかりである。具体的には
(1) EEZ中間線近傍の4つのガス田(白樺=春暁、樫=天外天など)は、China 固有のもので開発は中止しない
(2) 新たに係争領域から離れた北側と . . . 本文を読む
中華人民共和国(中共)は、毛沢東が政権を取って以来、飢餓輸出や人民抹殺を行ってでも核兵器開発とミサイル保有を図り、ソ連の協力を得てこれを実現させた。核抑止力保持で、米国とロシアに対抗出来る政治大国となったわけで、結果的にその目論みは成功している。また、1971年、各国からの異論はあったが、中華民国(台湾)が追放されて、中共は国連常任理事国の地位を得、国際的に有利な立場を確保した(翌年に「日中共同 . . . 本文を読む