陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

雪見をしながら味わう<美々卯>の「うどんすき」

2009-12-18 15:17:00 | 食べ物
 昨夜から当地に降り続いた降雪は15cm。愈々冬将軍(=シベリア寒気団)の御到来である。今シーズン初めて、大型除雪車が粛々と出動。当番であるから、私はゴミ集荷場の排雪に励んだ。また、融雪用の散水システムの調節を慎重に行う。米沢よりも、庄内の鶴岡では記録的な降雪に見舞われ、93cmの積雪とか、屋根の雪下ろしで死人が出た。

 折から、東京の知人が<美々卯>(みみう)の「うどんすき」セットを送ってくれたので、早速電気鍋を引っ張り出してこれを頂く。

 最初、専用ボトルに入った出し汁を鍋にたっぷりと張って、ゆっくりと煮立てる。次に、讃岐うどん風の腰の強い太目うどんを入れ、柔らかになるまで待つ。それから、海老、湯葉、鶏肉、肉団子、焼きあなごを加える。野菜は、調理済のロール白菜、ぶつ切大根、人参、椎茸、水菜などがパックされているので、頃合いを見計らってそれらを入れる。最後に、餅を加えて出来上がり。全部で20分も掛からない。

 薬味は、刻み葱、紅葉おろし、おろし生姜、それにレモンが準備されているから、これを深目の取り皿に分け入れ、出来上がった「うどんすき」を楽しむ。<美々卯>独特の薄味出し汁は、香りも良い。まずは、うどんの腰の強さを歯先で味わい、鶏肉や肉団子を舌に転がして楽しむ。

 縁側から見る庭の雪景色、粉雪が次第にボタ雪となって降り積もる様を焼酎の「お湯割り」を飲みながらのんびりと眺める。これは、軽く見積もって50cmの積雪となるなと予想する。昼間から、こうした贅沢をして良いのかと些か慙愧の念が脳裏を過ぎるが(笑)、それはやがて「うどんすき」を送ってくれた友人への感謝に代わって行く。雪に反射した光のお陰で、部屋の中はとても明るくなった。

 私が「うどんすき」を初めて味わったのは、大阪・道修町の<美々卯>支店であったと思う。40年以上も前に、赤倉のスキー場で知り合った大阪人が、名物だよと言いながらご馳走してくれた。その後、機会を得て本町の<美々卯>本店や心斎橋のホテル日航内の出店にも度々行った。

 東京では、15年前に京橋の<美々卯>で忘年会があった。その時参加された年配の方々は、大半が鬼籍に入られた。改めて、時の流れにつくづくと感じ入る次第。
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