先週機会があって、初鰹の冊(さく)を入手した。早速刺身に切り分けて、生姜醤油でいただいた。房総沖で漁獲した新鮮なもので、実に美味である。別の小皿には、おろし大蒜(にんにく)を準備し、これでも味わった。このスタイルは、徳島市や高知市の居酒屋で教えてもらった食べ方だ。
粋な江戸っ子達は、五月の中頃になると初鰹を待ち焦がれたと言う。当時は高価なものだったようだが、「女房を質に入れても・・・」これを入手し、あの味を楽しみたいと嘯(うそぶ)く者さえいたとか。江戸っ子の女房達も中々大変であったろう(笑)。
目には青葉 山ほととぎす 初鰹 山口素堂
当今は、青葉の豊かな山中に住んでいても、流通メカニズムの発達のおかげで、新鮮な初鰹を味わえることに心から感謝したい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます