陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

初鰹を楽しむ

2018-05-24 03:03:16 | 食べ物

 先週機会があって、初鰹の冊(さく)を入手した。早速刺身に切り分けて、生姜醤油でいただいた。房総沖で漁獲した新鮮なもので、実に美味である。別の小皿には、おろし大蒜(にんにく)を準備し、これでも味わった。このスタイルは、徳島市や高知市の居酒屋で教えてもらった食べ方だ。

 粋な江戸っ子達は、五月の中頃になると初鰹を待ち焦がれたと言う。当時は高価なものだったようだが、「女房を質に入れても・・・」これを入手し、あの味を楽しみたいと嘯(うそぶ)く者さえいたとか。江戸っ子の女房達も中々大変であったろう(笑)。

 

  目には青葉 山ほととぎす 初鰹     山口素堂

 

 当今は、青葉の豊かな山中に住んでいても、流通メカニズムの発達のおかげで、新鮮な初鰹を味わえることに心から感謝したい。 

     

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハイドンの<トランペット協... | トップ | トランプ大統領、金委員長に... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

食べ物」カテゴリの最新記事