「こんにちわァ、テディちゃでス!
しがつゥはァ、さくらァでェ~…」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!5月はバラ!)
こんにちは、ネーさです。
植物園で、公園で、個人宅のお庭で、
“花の女王”バラの花が咲いていますね。
白がいいなぁ、真紅もピンクも黄色もいいなぁ♪と、
楽しく見比べながら、
さあ、本日の読書タイムでは
“花の女王”ならぬ“拳闘の帝王”の伝記作品を御紹介しますよ。
こちらを、どうぞ~!
―― 無敗の王者 ――
著者はマイク・スタントンさん、
原著は2018年に、画像の日本語版は2019年1月に発行されました。
英語原題は
『UNBEATEN Rocky Marciano's Fight for Perfection in a Crooked World』
『評伝ロッキー・マルシアノ』と日本語副題が付されています。
ロッキー……という名を耳にして、
多くの方々が思い浮かべるのは、
おそらく映画の『ロッキー』
(1976年公開、日本では翌1977年公開)でしょうが……
「ぶたいはァ、ふぃらでるふぃあッ!」
「ぐぅるるるがるる!」(←訳:チャンプを夢見て!)
フィラデルフィアの街路を走り抜け、
栄光を掴んだロッキー・バルボアさんは
あくまでも映画――フィクションの世界の住人でしたが、
こちらの“ロッキー”は現実の世界の人物です。
身長5フィート10インチ(約179センチ)、
体重185ポンド(83.91キロ)。
その戦歴は、49戦全勝43KO――
まさに、『無敗』の世界ヘビー級チャンピオン!
「でもォ、らしくゥないィでス!」
「がるるるぐる?」(←訳:ホントに王者?)
そう、御本の表紙になっているのは
ローランド・ラスターザさんと対戦した
1953年9月24日の写真なんですが、
マルシアノさんの“らしくなさ”が窺がわれます。
腕は短くて、足は遅くて、
ボディバランスが良かった映画のロッキーとは
まったくの大違い。
それでも、強かった!
「しょうりィ、またァしょうりィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:敵なしだよ!)
向かうところ敵なし……
いえ、敵は数多おりましたが、
拳ひとつで勝ち取ったのは
賞賛に彩られた栄光の日々。
ただし、マルシアノさんは
最初から恵まれた境遇に
生まれついたのではありませんでした。
イタリア系移民の子として育ち、
高校は中退、
ボクシングを(やや本格的に)始めたのは
軍に入隊していたときのこと。
そして、
メジャーリーガーになりたいなぁ~などと迷ったり、
ものすご~くいろいろあって、
(やっと本格的に!)プロデビューしたのは
1947年の3月。
「にじゅうゥよんさいィ??」
「がる~!」(←訳:遅い~!)
迷った末でも、遅くても、
その後のマルシアノさんの戦績は
王者に相応しい快進撃でした。
対戦相手を
一撃でロープ外へ叩き飛ばす。
相手が昏睡状態に陥るほどのノックアウト。
「まぶしいィ~!」
「ぐるるるる!」(←訳:比類なき王!)
無敗の記録を保ったまま、
1956年に引退。
カムバックしないか、と
大金を積まれて誘われても、
決してふたたび、リングに戻ることはなかった……
そんな《光》の日々は、
やはり、というべきなのでしょうか、
闇も陰もあった、
幸福一色ではなかったのだと、
著者・スタントンさんは語ります。
王座に登った者の、
甘く切ない“坂道”、
苦も楽もある登り坂の、
その先にあるのは。
「ゆくさきィ、みえずゥ!」
「がっるるぐるる?」(←訳:いったい何処へ?)
不世出のチャンピオン、
その生い立ち、
闘いに明け暮れ、
不意に訪れた旅立ちまでを詳細に綴ってゆく力作は
ボクシングファンの方々、
スポーツノンフィクション好きな活字マニアさんに
この春いちばんのおすすめですよ。
著者・スタントンさん、
翻訳者の樋口武志さんに拍手を贈りつつ、
どうかぜひ、一読を♫
しがつゥはァ、さくらァでェ~…」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!5月はバラ!)
こんにちは、ネーさです。
植物園で、公園で、個人宅のお庭で、
“花の女王”バラの花が咲いていますね。
白がいいなぁ、真紅もピンクも黄色もいいなぁ♪と、
楽しく見比べながら、
さあ、本日の読書タイムでは
“花の女王”ならぬ“拳闘の帝王”の伝記作品を御紹介しますよ。
こちらを、どうぞ~!
―― 無敗の王者 ――
著者はマイク・スタントンさん、
原著は2018年に、画像の日本語版は2019年1月に発行されました。
英語原題は
『UNBEATEN Rocky Marciano's Fight for Perfection in a Crooked World』
『評伝ロッキー・マルシアノ』と日本語副題が付されています。
ロッキー……という名を耳にして、
多くの方々が思い浮かべるのは、
おそらく映画の『ロッキー』
(1976年公開、日本では翌1977年公開)でしょうが……
「ぶたいはァ、ふぃらでるふぃあッ!」
「ぐぅるるるがるる!」(←訳:チャンプを夢見て!)
フィラデルフィアの街路を走り抜け、
栄光を掴んだロッキー・バルボアさんは
あくまでも映画――フィクションの世界の住人でしたが、
こちらの“ロッキー”は現実の世界の人物です。
身長5フィート10インチ(約179センチ)、
体重185ポンド(83.91キロ)。
その戦歴は、49戦全勝43KO――
まさに、『無敗』の世界ヘビー級チャンピオン!
「でもォ、らしくゥないィでス!」
「がるるるぐる?」(←訳:ホントに王者?)
そう、御本の表紙になっているのは
ローランド・ラスターザさんと対戦した
1953年9月24日の写真なんですが、
マルシアノさんの“らしくなさ”が窺がわれます。
腕は短くて、足は遅くて、
ボディバランスが良かった映画のロッキーとは
まったくの大違い。
それでも、強かった!
「しょうりィ、またァしょうりィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:敵なしだよ!)
向かうところ敵なし……
いえ、敵は数多おりましたが、
拳ひとつで勝ち取ったのは
賞賛に彩られた栄光の日々。
ただし、マルシアノさんは
最初から恵まれた境遇に
生まれついたのではありませんでした。
イタリア系移民の子として育ち、
高校は中退、
ボクシングを(やや本格的に)始めたのは
軍に入隊していたときのこと。
そして、
メジャーリーガーになりたいなぁ~などと迷ったり、
ものすご~くいろいろあって、
(やっと本格的に!)プロデビューしたのは
1947年の3月。
「にじゅうゥよんさいィ??」
「がる~!」(←訳:遅い~!)
迷った末でも、遅くても、
その後のマルシアノさんの戦績は
王者に相応しい快進撃でした。
対戦相手を
一撃でロープ外へ叩き飛ばす。
相手が昏睡状態に陥るほどのノックアウト。
「まぶしいィ~!」
「ぐるるるる!」(←訳:比類なき王!)
無敗の記録を保ったまま、
1956年に引退。
カムバックしないか、と
大金を積まれて誘われても、
決してふたたび、リングに戻ることはなかった……
そんな《光》の日々は、
やはり、というべきなのでしょうか、
闇も陰もあった、
幸福一色ではなかったのだと、
著者・スタントンさんは語ります。
王座に登った者の、
甘く切ない“坂道”、
苦も楽もある登り坂の、
その先にあるのは。
「ゆくさきィ、みえずゥ!」
「がっるるぐるる?」(←訳:いったい何処へ?)
不世出のチャンピオン、
その生い立ち、
闘いに明け暮れ、
不意に訪れた旅立ちまでを詳細に綴ってゆく力作は
ボクシングファンの方々、
スポーツノンフィクション好きな活字マニアさんに
この春いちばんのおすすめですよ。
著者・スタントンさん、
翻訳者の樋口武志さんに拍手を贈りつつ、
どうかぜひ、一読を♫