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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ふわふわ毛皮の、賢い瞳は ~

2024-03-28 22:05:55 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ……ううゥ、ねむいィ~…」

「がるる!ぐるが~っる……」(←訳:虎です!頭がボ~ッと……)

 

 こんにちは、ネーさです。

 まだ薄暗い午前5時半、窓のすぐ外で

 ウグイスくんが独演会をやってくれちゃったもので、

 ああ、とっても眠い……んですけど、

 シャキッとするためにも、さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― 犬は知っている ――

 

 

 著者は大倉崇裕(おおくら・たかひろ)さん、

 2024年1月に発行されました。

 表紙のイラストからもお分かりのように――

 

「おおがたァ~わんこッ!」

「ぐーるるるがるるるーる!」(←訳:ゴールデンレトリバーだ!)

「けいさつゥけんッ、でスかッ?」

 

 いえ、警察犬、とはちょっと違います。

 ピーボくんは、7歳。

 警察病院で『ファシリティドッグ』をしている

 ”働くワンコ”なんですね。

 

 『ファシリティドッグ』とは、

 病院で患者さんに寄り添う、

 つまり、恐怖や苦痛といった

 精神面の負担を和らげるために

 働いているワンコたちのこと。

 

 セラピードッグとはやや意味合いが異なり、

 病院に常駐するための訓練を受け、

 ときには患者さんの治療計画にも組み込まれたりもする

 ”スタッフのひとり(1匹)”でもあります。

 

「ふむむむゥ!」

「がるるぅ!」(←訳:偉いなあ!)

 

 今日も、小児科の病棟で、

 小さな入院患者さんたちからモシャモシャと撫でられ、

 リハビリを見守ったりする

 触れ合いの時間を過ごしたあと……

 

 さて、もう一件のお仕事へ出動、ですよ。

 

「もうゥいッけんッ??」

「ぐるる?」(←訳:どこで?)

 

 警察病院のエレベーターで最上階に昇れば、

 そこは特別病棟と呼ばれる

 一般人は立ち入り禁止のエリア。

 

 ピーボくんのハンドラーである

 笠門達也(かさかど・たつや)巡査部長さんは、

 この特別病棟が好きではありません。

 

 ここに来るということは、

 病棟に入院している受刑者と接して、

 彼らから犯罪事件の秘密や

 真犯人に関する情報などを聞き出すこと……

 ピーボくんを利用して。

 

 嫌で嫌で堪らないけれど、

 それが捜査の役に立つ、

 正義につながる、

 被害者を――誰かを助けることにもなるのだと思えば、

 逃げ出す訳にも行かない……。

 

「ためいきィ、でスねェ~」

「がるるるぐるる~…」(←訳:ジレンマだよう~…)

 

 ジレンマから、迷いの中から、

 より高みへ。

 事実の森に隠された、真実へ。

 

 第一話『犬に囁く』

 第二話『犬は知っている』

 第三話『犬が寄り添う』

 第四話『犬が見つける』

 最終話『犬はともだち』

 

 と、連作5編から成るピーボくんと笠門さんの物語は

 (ネタバレ回避のため、

  これ以上のお喋りは出来ませんが)、

 ミステリ好きな活字マニアさんに、

 それにもちろん、ワンコ好きな、

 いえ、動物大好きな方々にもおすすめですよ。

 

 ゴールデンレトリバーたちの

 フワフワキラキラな毛並みを思い浮かべながら、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 


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