「こんにちわッ、テディちゃでス!
……ううゥ、ねむいィ~…」
「がるる!ぐるが~っる……」(←訳:虎です!頭がボ~ッと……)
こんにちは、ネーさです。
まだ薄暗い午前5時半、窓のすぐ外で
ウグイスくんが独演会をやってくれちゃったもので、
ああ、とっても眠い……んですけど、
シャキッとするためにも、さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 犬は知っている ――
著者は大倉崇裕(おおくら・たかひろ)さん、
2024年1月に発行されました。
表紙のイラストからもお分かりのように――
「おおがたァ~わんこッ!」
「ぐーるるるがるるるーる!」(←訳:ゴールデンレトリバーだ!)
「けいさつゥけんッ、でスかッ?」
いえ、警察犬、とはちょっと違います。
ピーボくんは、7歳。
警察病院で『ファシリティドッグ』をしている
”働くワンコ”なんですね。
『ファシリティドッグ』とは、
病院で患者さんに寄り添う、
つまり、恐怖や苦痛といった
精神面の負担を和らげるために
働いているワンコたちのこと。
セラピードッグとはやや意味合いが異なり、
病院に常駐するための訓練を受け、
ときには患者さんの治療計画にも組み込まれたりもする
”スタッフのひとり(1匹)”でもあります。
「ふむむむゥ!」
「がるるぅ!」(←訳:偉いなあ!)
今日も、小児科の病棟で、
小さな入院患者さんたちからモシャモシャと撫でられ、
リハビリを見守ったりする
触れ合いの時間を過ごしたあと……
さて、もう一件のお仕事へ出動、ですよ。
「もうゥいッけんッ??」
「ぐるる?」(←訳:どこで?)
警察病院のエレベーターで最上階に昇れば、
そこは特別病棟と呼ばれる
一般人は立ち入り禁止のエリア。
ピーボくんのハンドラーである
笠門達也(かさかど・たつや)巡査部長さんは、
この特別病棟が好きではありません。
ここに来るということは、
病棟に入院している受刑者と接して、
彼らから犯罪事件の秘密や
真犯人に関する情報などを聞き出すこと……
ピーボくんを利用して。
嫌で嫌で堪らないけれど、
それが捜査の役に立つ、
正義につながる、
被害者を――誰かを助けることにもなるのだと思えば、
逃げ出す訳にも行かない……。
「ためいきィ、でスねェ~」
「がるるるぐるる~…」(←訳:ジレンマだよう~…)
ジレンマから、迷いの中から、
より高みへ。
事実の森に隠された、真実へ。
第一話『犬に囁く』
第二話『犬は知っている』
第三話『犬が寄り添う』
第四話『犬が見つける』
最終話『犬はともだち』
と、連作5編から成るピーボくんと笠門さんの物語は
(ネタバレ回避のため、
これ以上のお喋りは出来ませんが)、
ミステリ好きな活字マニアさんに、
それにもちろん、ワンコ好きな、
いえ、動物大好きな方々にもおすすめですよ。
ゴールデンレトリバーたちの
フワフワキラキラな毛並みを思い浮かべながら、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
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