テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ふわふわと、ひらひらと。

2013-10-27 21:33:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はッぴィ~はろうィんッぱ~てィ!」
「がるる!ぐるうるがるぅ!」(←訳:虎です!仮装で行列ぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ハロウィン本番は10月31日ですが、
 今日27日にはあちこちでハロウィンイベントが行われたようですね。
 町や駅には、魔女や妖精に扮したチビっ子たちがいっぱい!
 本日の読書タイムは、
 仮装に使う人も多そうな、あのアイテムを主題にした一冊を御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
                  ―― 羽 ――



 著者はソーア・ハンソンさん、原著は2011年に、画像の日本語版は2013年5月に発行されました。
 英語原題は『 Feathers  The Evolution of a Natural Miracle』、
 『進化が生みだした自然の奇跡』と日本語副題が付されています。

「いいなァ~、はねッ♪」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:背中に欲しいよね!)

 背中に羽があったらなあ、
 どこまでも飛んでゆけるのになあ~…
 とは、ギリシャ神話の昔から人類が夢想してきた永遠のテーマ。
 名工ダイダロスさんはそれを実現したそうですが、
 その結末は……皆さまも御存じの通り。

 しかし、現代では、
 羽は、《飛ぶ》こと以外の分野でも研究対象になっているようです。

「ふァ~?? どんなァけんきゅうッ?」
「がる?ぐる?」(←訳:物理?化学?)

 その研究とは――

 生物の進化の歴史。

 いまだに解き明かせない謎のひとつに、
 ミッシング・リンクというものがありますね。
 類人猿から直立二足歩行をするヒトに到るまでの進化の過程は
 まだまだ判っていません。

 いえ、むしろ、
 進化の過程が判明している生物(ウマなど)の方が
 珍しいのです。

 そして、羽ある生きもの――鳥もまた、
 ミッシングリンクを持つ存在です。

「あはァ! しッてるでスよゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:始祖鳥だね!)

 始祖鳥たち古代の生物の進化に関し、
 いままで話題になってきたのは《骨格》でした。

 前肢(腕)は、飛ぶことが可能な長さだろうか?
 骨盤の形から始祖鳥たちがどんな種類の恐竜であったか推測できるか?
 はては、
 この化石って骨をツギハギして偽造したんじゃないの?

「うむゥ! ろんそうゥでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:大問題だもん!)

 ですが、著者・ハンソンさんは、
 《骨格》よりも《羽》に
 心を奪われます。

 化石の中の鳥の先祖たちは
 どんな《羽》を持っていたんだろう?

 《羽》は何から、いつ、どのように進化したのか?

 ヒトの歴史に、文化に、
 鳥たちは、《羽》は、
 どういう形で係わってきたのだろうか――

「しんかろんにィ~」
「ぐるる!がるる!ぐるる!」(←訳:美術史!服飾史!工芸史!)

 保全生物学者である米国の研究者ハンソンさんが著したこの御本は
 難解な専門書ではありません。
 理系じゃない活字マニアさんにも楽しく読める
 《羽》の研究ノート、といった雰囲気です。
 ノンフィクションが読みたいぞ!と
 張り切る本の虫さんにおすすめですよ~♪

「きょうりゅうまにあァさんにもッ」
「がるるぐるるるるー!」(←訳:読んで欲しいですー!)



 
 
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