テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

こころは、ニャンコと。

2018-04-20 22:18:14 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ごろろにゃんッ♪」
「がるる!ぐぅるぅる!」(←訳:虎です!みゃおぉん!)

 こんにちは、ネーさです。
 4月とは思えぬ暑さに猫族も浮かれる本日の読書タイムは、
 さあ、こぉ~んなニャンコ本を、どうぞ~♪

  



           ―― 大佛次郎と猫 ――



 監修は大佛次郎記念館の皆さん、2017年2月に発行されました。
 『500匹と暮らした文豪』と副題が付されています。

「ほぇッ?? ごひゃくゥ??」
「ぐるるぅるるるー!」(←訳:50じゃなくてー!)

 大佛次郎(おさらぎ・じろう)さん(1897~1973)。

 『鞍馬天狗』『パリ燃ゆ』『赤穂浪士』他の作品は
 国民的な人気を誇り、
 “昭和を代表する文豪”でもある大佛次郎さんの本名は、
 清彦(きよひこ)さん。

 3男2女きょうだいの末っ子さんで、
 長兄の正英(まさふさ)さんは
 筆名を野尻抱影(のじり・ほうえい)さん――
 《星の文学者》として知られる著作家さんです。

「ふむゥ! おにィちゃんのォせんもんはァ~」
「がるるる!」(←訳:お星さま!)
「おとうとさんはァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:天狗が専門!)

 ええ、大佛さんの専門は《鞍馬天狗》シリーズ!
 といいたいところですが、
 もうひとつ。

 《猫》もまた、
 いえ、《猫》こそが、
 大佛さんの専門にして大の得意!なんですね。

「それでェ~ごひゃくゥ~??」
「がるるるるぅ~…」(←訳:500匹かぁ~…)

 大佛さんが猫と暮らし始めたのは、
 小学校に入りたての頃。

 横浜から牛込へと引っ越しをしたら、
 前の住人が置き去りにしていった雉猫がいた、のでした。

 もうけっこうな老猫ちゃんだったのですけど、
 その牛込のお家で5年、
 さらに白金の別のお家へと引っ越して後も
 大佛さんとともに一年くらい暮らした、と言います。

 冬になると、布団の中で添い寝して。
 大佛さんが帰宅すると出迎えに来て。
 
 そして、
 生涯の友――『たま』にまつわる思いが、
 大佛さんを大の愛猫家さんに変えた原因でしょうか。

「かわゆくてェ、かわいィそうでェ~」
「ぐっるるるる!」(←訳:放っとけない!)

 大佛さんが愛猫家と知って、
 ニャンコを門前に捨ててゆく者がいる。

 泥棒に入られたのも、
 猫たちと関連がなくはない。

 障子紙はいつも、
 猫たちが自由に出入りするので
 ボロボロの穴だらけ。

 それでもやっぱり、猫が好きだ。

「おそるべしィ、にゃんこォこれくしょんッ!」
「がるるぐるっるがるる!」(←訳:書斎は猫グッズだらけ!)

 大佛さんの収集した猫グッズは、
 そのまま記念館に引き継がれ、
 館内に展示されています。

 それに、この御本には
 大佛さんと愛猫たちを撮った写真も
 多数収録されていて、
 これはどれも
 動物写真の傑作といっていいんじゃないかしら♪

「どのォにゃんこもォ!」
「ぐるるがるるぅ!」(←訳:いい顔してるぅ!)

 大佛さんのファンさんにも
 愛猫家さんにも
 楽しくて、ときどきホロリとさせられる一冊です。
 皆さま、ぜひ手に取ってみてくださいね♪






 
 
 
 
 
 
 
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