テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

一日あれば、世界は。

2018-06-19 22:18:30 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いのりィまスゥ!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!祈ります!)

 こんにちは、ネーさです。
 近畿地方ではいまだ余震が続いていると聞きます。
 日本列島を覆うこの不安と緊張の影を、
 どうか勝ち点3をもぎ取ってスパっと取り除いておくれ!
 と天に訴えるのは贅沢に過ぎるでしょうか……
 いえ、今はただ彼らの健闘を願いながら、
 さあ、本日の読書タイムです。
 こちらを、どうぞ~♪

  



       ―― ねこ町駅前商店街日々便り ――



 著者は柴田よしきさん、2017年11月に発行されました。
 はぁい、御本の題名にある通り、ネコです、猫です、ニャンコです。
 著者・柴田さんの作品でニャンコ!といえば、
 《猫探偵 正太郎》シリーズが有名ですが、
 この御本は正太郎くんとはまた別の
 ニャンコちゃんの御話なんですよ。

「めのォいろはぁ、みどりィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:毛色はグレイ!)

 そう、緑目で灰色の毛並み、
 やけにヒゲが長くて、
 とても人懐こいニャンコ。

 このニャンコを巡って、
 大騒動が起きました。

「にゃんこでェ、けんかッ??」
「がるぐる?」(←訳:何故また?)

 灰色の猫を拾ったのは、欣三おじいさん。
 猫を飼うつもりで家に帰ったところ、
 奥さんに大反対されました。

   捨ててきて!

 なんて冷たいことを!と憤る御方もおられましょうが、
 理由があるのです。

 奥さんはひどいネコアレルギーで、
 猫の毛を服に付けた友人が近くに来ただけでももう、
 クシャミが……クシャミが……

「はッくしょんッ!」
「ぐるぅるがるぅる!」(←訳:クションクション!)

   捨てる? 冗談じゃない!
   猫を捨てるくらいならおまえが里に帰れ!

 売り言葉に買い言葉じゃないんですけどね、
 お皿やら何やら、
 家の中を物が飛び交う大ゲンカになってしまって、
 とりあえずニャンコは
 欣三さんのお孫さんの、
 佐智子(さちこ)ちゃんが外へ連れ出したものの。

 さて、これからどうしよう?

「さとおやァさがしィ、でスねッ!」
「がるるるるるぐる?」(←訳:猫好きさんはどこ?)

 佐智子ちゃんが住んでいるのは、
 根古万知――正式呼称は『ねこまんち』、通称『ねこまち』。

 駅前の商店街はシャッター通りになり、
 来月からは駅長さんもいなくなるかもしれない、という
 寂れた町です。

 それでも、おお、いたいた、いましたよ、
 猫好きさんが。

「やッたでスゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:里親発見!)

 灰色猫は、ちょっとややこしいんですけど、
 喫茶店で働いている愛美(まなみ)さんが
 飼ってくれることになりました。

 愛美さんが家を留守にしている昼間の時間帯は、
 駅の売店で働いている恵子(けいこ)さんが預かる、という
 ニャンコ好き知人友人ネットワークフル稼働で、
 みごと、灰色猫は新たな居場所を見つけたのです。

「うみゅッ? それにィしてはァ~?」
「がるるぐるがる?」(←訳:様子がヘンだよ?)

 たった一日のこと、でした。

   根古万知――
   ねこ町の駅に、猫がいる!

 SNSで拡散されて、
 あっという間に大評判に!

「にゃんこのォ、みりょくゥ、おそるべしィ~♪」
「ぐるるるる♫」(←訳:侮れないね♫)

 寂れた町が、一気に大変化の予感?
 灰色ニャンコは、
 飼い主となった愛美さんの日常は、
 どんな嵐に見舞われるのか?

 ネタバレ回避のため
 これ以上はお喋りできませんが、
 ニャンコ好きさんにも旅好きさんにも
 おすすめしたい《情熱》のものがたり、
 皆さま、ぜひ、一読を♪



  追記:わおおおお! やりましたわ!
    「やッたァ~!」
    「がるる~!」
     勝ち点3!ゲットです!!! 


 
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