テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 山野に遊ぶ 動物たち ~

2024-04-09 22:02:44 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 うわァっ! まッくらァなのでスよゥ!」

「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!寒いし~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 北米大陸で観測された皆既日食、パワフルでしたね。

 あっという間に暗くなり、

 気温は34℃から25℃へと急降下……ってスゴイわ!

 日本でも皆既日食が体験できる2035年を楽しみにしながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

  ―― 先生、シロアリが空に向かってトンネルを作っています! ――

 

 

 著者は小林朋道(こばやし・ともみち)さん、

 2024年1月に発行されました。

 人気の《先生!》シリーズ最新刊で主役を張るのは……

 ええぇ~……シロアリぃ……?

 

「あううゥ! えんがちょッ!」

「ぐるがる~!」(←訳:勘弁して~!)

 

 動物行動学者さんであり、

 公立鳥取環境大学では

 動物行動学と進化心理学を専門としておられる

 著者・小林さん。

 

 この御本には、

 ガンバって実験に参加、いえ、協力してくれる

 子モモンガちゃんたち、

 野球部員さんたちに救助されたヒバリのヒナくんたち、

 大怪我を負ってしまったユビナガコウモリくん、

 と、多様な動物たちが登場しますけれども……

 

 シロアリ?

 

 木造家屋を、コンクリートを、

 わさわさモサモサかじって食べて、

 屑ゴミにしてしまう、あのシロアリ?

 

「あんなァ~やつゥがッ!」

「がるぐるるる!」(←訳:主役だなんて!)

 

 しかし、もちろん、小林先生は

 意味もなくシロアリをタイトルにもってきた訳ではありません。

 

 正確にいうと、

 私たちがシロアリと呼んでいるのは、

 外来種のイエシロアリ。

 

 日本固有の在来種であるヤマトシロアリは、

 同じシロアリではありますが、

 群れの規模は小さく、

 イエシロアリのように建物全体に食害を与えることは

 あまりない、とされています。

 

 そんな“穏健系”のヤマトシロアリたちは、

 小林先生が研究室で育成・観察している

 『ミニ地球』に

 革命的な変化をもたらしたのでした。

 

「みにィちきゅうゥ?」

「ぐるーがるる!」(←訳:おおーこれね!)

 

 掌に乗るくらいの、

 透明な球体の中に詰まっているのは、

 土と、幼木と、苔、腐葉土、菌糸がついた枯葉と、

 ドングリ、ダンゴムシなど。

 

 この、極小サイズの”生態系”を、

 小林先生は『ミニ地球』と名付けているんです。

 

 そして、

 ダンゴムシの代わりに

 消費と分解を盛んに行うヤマトシロアリを入れたら、

 『ミニ地球』の生態は、より理想に近付く……?

 

「ふわわァ、しろありのォおかげでェ~…?」

「がるるるるぐるるがっる?」(←訳:ミニ地球がレベルアップ?)

 

 御本冒頭の『はじめに』では、

 《ヒトもまた進化の産物である》と

 生命の深淵とヒトの特性を想い、

 巻末では《バイオフィリア(自然愛)》を

 考察する小林先生。

 

 次巻では《ミニ地球》のその後が

 詳しく報告されるのでしょうか。

 《ミニ地球ver.2》なんてのが

 爆誕したりするんでしょうか。

 首を長くして待ちつつ、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

コメント
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